紅玉いづきのレビュー一覧
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「NO Book & Coffee NO LIFE」さんの本棚で見つけて、ふう〜ん、と読んでみた。書き方は至ってシンプル。小学生高学年、中学生でもよく理解できる。ただ書き連ねているのではもちろんなく、表現は考え抜かれ、計算されている。
いやだ〜、まさか、最後に泣いちゃったじゃないの!私って、なんて素直なんだろ〜
解説を書いておられる有川ひろさんも泣いたっていうので、私も有川ひろさんクラスの感受性ってことでいい?(違)
この本では、前回から加筆され、三部作になっている。
ミミズク、クロ、フクロウ(夜の王)たちがいる「夜の森」で起こった出来事。ミミズクの言葉から、彼女がかつて暮らして -
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ネタバレロージアとガルヤの話は、圧倒的なインパクトで衝撃
的だった。
ロマンスとは真逆の状況下で二人の間に生まれたあの
深い想いは「愛」という言葉さえ軽く感じてしまう。
二人きりで会ったのは2回だけだし、時間が長いわけ
でも会話が多いわけでもない…
なのに、分厚い手袋の描写と、ガルヤがロージアに囁
いた最後の言葉「俺の永遠を…」で一気に感情が持っ
ていかれてしまった。
ロージアに感情移入した分、オウガの悲しみ、苦しみ、
憎しみもひしひしと感じた。
やるせない。
個人的には、メインになると思い込んでいたアルテシア
とトーチカの話をもっと聞きたかった。
あっでも、書き下ろしで夜の王に会えて嬉しかった。
最 -
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電子版のレビューにも書いた通り、読み返すにも紙
の方が好きなことと、購入したものが「完全版」で
はなかったと気づいたので、すぐにこの「完全版」
を紙で購入しました。
本編の感想は電子版のを読み返しても、今は特に付
け加えることが思い浮かばないので、ここでは完全
版に載った書き下ろし「初恋のおくりもの」につい
て少し書きます。
内乱をおさめ、国に戻った後の様子が描かれてます。
主にエルザ。
本編でもわかるように、ディアに恋しちゃったエル
ザはミミズクの事が気になって仕方がない。
そこで無茶な行動を起こします。
無茶なんだけど、そのおかげでディアの本音も聞け
る、エルザも読者も嬉しくなる「恋」の -
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うわー、不覚にも最後うるっとしてしまった!
今宵、嘘つきたちは光の幕をあげるよりも過去の物語
サーカスの曲芸師、初代の物語だ
物語の始まりは、まだまだサーカスが開催するかもあやふやな状態
企画だけされているが、本当にサーカスの公演はできるのだろうかと
不安がありながらも少女たちは日々の研鑽に励む
そして始まるゲリラ的なサーカス公演!
初代少女達が自ら名付けた『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』や『パントマイムのチャペック』など、自らを表す演目で登場
処女公演は拙いながらも、きっと誰しも魅了されることであろう!
黄金のマリナと呼ばれる今作の主人公的な立ち位置のブランコ乗りのサン=テグジュペリ -
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正直最初は、他の人喰いたちの物語に比べてどううかなぁ……とか思っていた
思っていたけれど、雪蟷螂というこの物語も本当に最高であった
タイトルに雪がつくように、雪の時期が長い地方は寒々しく凍える印象がある一方、苛烈で情熱的な女たちに心が熱くなる
雪蟷螂であると自らを言う女たちの誇りが本当に素敵で、敵である男にも愛を持って鎌を向くのがとても印象的だ
部族は長年だ戦いに明け暮れており、終止符を打つための婚礼を
婚礼に至った花嫁と花婿は…めちゃくちゃ殺伐で刃物も出てきてどうなっちゃうの!?と
ただのハッピーエンドじゃないのがとても良かったなぁ
今作の主人公であるアルテシアと、その身代わりとして育 -
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あらすじ読まず表紙だけだと暗くて怖い感じかなぁ?とか思いながら読んでいたけれど…めちゃくちゃ素敵な愛の物語でした…
封印された人喰いの魔物と魔術の才が落ちこぼれの少女の物語
封印を解かれた魔物は少女と契約を交わし、少女トトはママとなり共依存の始まり
トトにホーイチと名付けられた魔物の人喰いとは思える皮肉屋な姿に少しふふっと思って可愛いなって思ってしまう笑
2人の優しくて強固な共依存
ホーイチはトトのことを名ではなく『キミ』もしくは『ママ』と呼ぶのが印象的
『トト』って名前を呼ぶのは最後の方ぐらいかな?(把握はしてません笑笑)
そして少女はいつしか大人になり、2人の関係は変わらぬままに
彼女 -
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面白かった
前半はミミズクに感情移入できず、月の瞳を持つ絶世のイケメンの夜の王、唯一普通っぽいクロのイイ人(魔物)っぷりに、なんとか読み続けていたら突然、衝撃的な展開に…。
後半は、人間らしく、子供らしいミミズクの可愛らしさと、徐々に分かってくるフクロウ(なんとセンスの良い名前!)のミミズクへの優しさに心打たれ、怒涛のハッピーエンドへ!
愛を知らない、愛されたことのない、愛し方、愛され方を知らない、色んな意味で不器用な主要人物達が、最後にはちゃんと愛を知り、愛し(親子の愛も含む)愛され、幸せになる物語。ミミズク、フクロウ、王、王子、聖剣の騎士、剣の乙女、 そして二人の養子、みんな幸せにし -
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欲しい本リストに入れてから購入までが長かった事
購入から読み始めるまで長かった事もあって、どん
な話だったかさえ覚えてなくて、ミミズクの話し方
と語彙力のなさも相まって
「何を読まされてるんだろう?」
と思いました。
でも、どんどん引き込まれていき、世界観に惹かれ
夢中になって読みました。
面白かった。 泣けた。
残酷だけど、いろんな愛の形があって、心が温かく
なるお話でした。
フクロウとミミズクに対してアンディとオリエッタ
が取った行動は、「外伝 鳥籠巫女と聖剣の騎士」
で二人の人となりを知る事で理解が深まる。
コノハのお話もすごくいい!
あれっきりじゃなかったと知れて嬉しかった。
ディアも