紅玉いづきのレビュー一覧

  • ミミズクと夜の王 完全版

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    漫画でこの作品を知り、世界観が大好きで原作も購入。

    この原作から知りたかった……
    漫画版を読んだ印象は、絵本のような作品だなぁ、と。漫画化するときに難しかったのかと思っていたけれど、小説版を読むと、最初から絵本のような書き口だったんだなぁと納得した。

    夜の王やクロちゃん、ミミズクが、文字媒体で存在したときに私自身はどんな姿を想像していただろうかと思うと、悔しい限り。

    登場人物のことが皆愛しく思える。

    この本を読んだ方はYouTubeにテーマソングも制作されているので是非聞いてみて欲しい。

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    2024年02月03日
  • 大正箱娘 怪人カシオペイヤ

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    開けぬ箱も閉じれぬ箱もないと言う少女。秘密を暴く怪人。
    実に外連味に溢れて楽しい。そこに社会からはみ出た者たち、つまはじきにされた者たちの想いを絡ませる。怪人と物語世界の謎がちらりと見えたところでおしまい。
    さて続きはいつ出るか。

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    2024年01月17日
  • MAMA 完全版

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    ネタバレ

    最初は出会った少女と魔物の恋物語に帰結する物語なのだろうと思っていた。けれど、恋人とか主従とか親子とか、そんな一括りにはできないどこか危うく脆そうな関係性に映っていた彼らが、それぞれで出した答えには腑に落ちるような納得感があった。人はどんなにひとりになろうと思っても、やはり誰かの存在を求めてしまうもので、魔物もまた純粋すぎるほど思い入れになったものに真っ直ぐな存在として描かれているのかなと考えてしまった。タイトルにあるように母と子供を中心に据えた場面が多かったけれど、それだけではなく誰かの思いや心をまた他の誰かが継いでいくというような、継承の物語でもあったのかなと思った。

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    2023年10月31日
  • 現代詩人探偵

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    創作してる人には凄くブッ刺さる作品。現にブッ刺さりまくって感動しました。スランプになったら、これを読もう。

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    2023年10月31日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    人間の少女ミミズクと魔王のフクロウを中心にした、人と魔物の物語り

    最初はミミズクのセリフがどうにも引っ掛かってしまって読みにくかったが、読み進めるうちに気にならなくなるどころか、物語りに引き込まれていました

    言葉悪く言えば、綺麗事です
    だけど、ここまで真っ直ぐな綺麗事はホントに綺麗に思えてきたのが不思議でした

    どちらかと言えばファンタジーは苦手だと思っていたけど、涙する自分に驚きです

    フクロウの魔物らしからぬ立ち振る舞い、また人間の残忍さと優しさ、人なのか魔物なのかを問わず『何者であろうとするか』が大事なんだ

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    2023年10月25日
  • 現代詩人探偵

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    先にワルツさんの2冊を読んで、楽しめたので手に取った。解説にもあったが、何かしら創作をしている人にとってはとても苦しいと思う所もあるが、それ以上に響く所が多いと思う。心象の言葉が続くので、好き嫌いは分かれるだろうけれど。

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    2023年08月16日
  • サエズリ図書館のワルツさん1

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    いろいろな事情が少しずつわかってくるにつれて行動の意味が腑に落ちてくる。
    本当に悪い人が出てこないところも良い。

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    2023年07月29日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    前半後半で物語の主人公と時期が異なります。

    前半は不憫な少女ミミズクの自棄、決意、そして掴む幸せが克明に、感情豊かに描かれております。
    後半は、ふとした事からミミズクと接点をもった2人を主役とした前日談。

    ファンタジーな世界でありながら、主人公、主要なキャラクターが掴みやすく、とても読みやすかったです。

    特に作中の少女ミミズクのストレートで感情に正直な思い、言葉には心を打たれました。

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    2023年07月13日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    ずっと前に旧版既読。1冊の本としては美しい表紙が素敵な仕上がりの完全版だけど、内容はもっと書き込んでリライトしてもよかったのではと少し残念だった。蛇足なんじゃない?と思っていた外伝『鳥籠巫女と聖剣の騎士』が好きだった。

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    2023年06月21日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    個人的に久々のファンタジーでした。
    作者の独特な文章と、主人公の話し方に、最初は馴染めず、最後まで読み切れるかな?と不安でした笑。
    ミミズクの生い立ちも、所々しか書かれておらず、夜の王も何者なのかよく分からず、かなり想像を膨らませて読みましたが、結果、途中から引き込まれてしまいました。
    私が物語の全てを理解できたかどうかは不明ですが、ミミズクの夜の王を想う気持ちは、私がとうの昔に忘れていたモノを思い出させてくれる強さが感じられ、最後の「たとえ死んでも土に還り、また花となって貴方のそばで咲く」という言葉に感動しました。
    ミミズクと王が幸せになってほしいと願わずにはいられません。

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    2023年06月02日
  • 現代詩人探偵

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    ミステリといっても、謎解きしてスッキリ解決!みたいな話ではないので、読む人を選ぶ部分はあるかもしれません。

    でも、全て読み終わったあとで、序章、そして第1章冒頭部分に触れると、ぞわっとするくらい紅玉先生の凄さを感じます…。
    またゆっくり読み返したいです。

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    2023年05月31日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    ミミズクと呼ばれた奴隷の少女とフクロウと呼ばれた魔物の王のお話。ミミズクが記憶を失って、人の愛と優しさを知って、それでもフクロウを選ぶ純愛だなあと思った。こんなにも人間らしくなってしまったあたしは嫌い?ってセリフや、寿命差があるし永遠なんてないって知ってるけどずっとって言葉を選ぶところが好きだった。

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    2023年05月26日
  • ミミズクと夜の王 1巻

    無料版購入済み

    不思議な印象のお話でした
    例えるならば童話や御伽話のような
     (子供向けにアレンジされていない方の話)
    テツガクの様な。
    とにかくもう一度初めから読みなおしたくなる

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    2023年04月18日
  • MAMA 完全版

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    とても面白かったです!最後もハッピーエンドで私好みの展開になって嬉しかったです!魔術や使い魔がある世界観って素敵だと思いました!

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    2023年01月22日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

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    どの作品にも不動詩凪と千谷一夜、帆舞こまにの影を感じて新鮮だった。
    お気に入りの話は、詩凪と一夜の担当編集者河埜視点の話。原稿を待ち作家たちの輝く場をつくる編集者としての思いが描かれている。こういう生き様も格好いいなと思った。

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    2023年01月12日
  • 現代詩人探偵

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    とにかく苦いものが込み上げたり楽しく読めたりミステリとしても終盤に驚いたりといろいろな景色を見せてくれる作品ですね。

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    2022年11月07日
  • 現代詩人探偵

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    自殺した理由を探す物語なせいか、こんなに寂しいミステリがあるかよ!? が一番の感想だった。悩み過ぎて後ろ向きな主人公が語り手だったので、話全体の雰囲気も重くて薄暗い感じ。自殺してしまった詩人たちは生きる理由と書く理由が複雑に絡み合っていて、そういうところ身につまされるなと思いながら読んでた。暴かれた理由に対して、創作しない人たちは『そんな程度のことで?』と繰り返すし、創作する側の私としては『ぜんぶ捧げてしまったんだな』とも感じるので、その齟齬を思い知ると、なんだかやるせない気持ちになる。

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    2022年11月03日
  • 15秒のターン

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    短編集5編
    瑞々しく悩み多い青春時代。みんなキラキラしていて良かったけれど、1番好きなのは「この列車は楽園ゆき」

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    2022年08月15日
  • 毒吐姫と星の石 完全版

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    ミミズクと夜の王を読んで、この本の存在を知りすぐに読みたいと思った。
    また、みんなに会えることが嬉しかった。

    最初の頃、毒吐き姫の言葉の数々はあまりにも聞くに耐えず、耳を塞ぎたくなった。

    一方でディアの成長に、王になる者としての覚悟を感じた。
    オリエッタにしてもそうだが、どれほど酷いことを言われても怒らない。
    そこには一種の諦めと、本当のつらさや悲しみを知っているからこその強さがある。

    登場シーンは僅かだが、ミィの存在感は圧倒的なものがある。

    エルザの過去も、そしてディアとの未来もいつかは伝説となるのだろうな。

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    2022年07月28日
  • 15秒のターン

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    「この列車は楽園ゆき」でボロ泣きしてしまった。紅玉さんの書く、恋とか愛がとても素敵で好きだなぁと改めて思った。
    どの話もそれぞれ楽しかった。
    今後も描かれる紅玉さんの本が楽しみである

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    2022年06月25日