紅玉いづきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初は出会った少女と魔物の恋物語に帰結する物語なのだろうと思っていた。けれど、恋人とか主従とか親子とか、そんな一括りにはできないどこか危うく脆そうな関係性に映っていた彼らが、それぞれで出した答えには腑に落ちるような納得感があった。人はどんなにひとりになろうと思っても、やはり誰かの存在を求めてしまうもので、魔物もまた純粋すぎるほど思い入れになったものに真っ直ぐな存在として描かれているのかなと考えてしまった。タイトルにあるように母と子供を中心に据えた場面が多かったけれど、それだけではなく誰かの思いや心をまた他の誰かが継いでいくというような、継承の物語でもあったのかなと思った。
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Posted by ブクログ
個人的に久々のファンタジーでした。
作者の独特な文章と、主人公の話し方に、最初は馴染めず、最後まで読み切れるかな?と不安でした笑。
ミミズクの生い立ちも、所々しか書かれておらず、夜の王も何者なのかよく分からず、かなり想像を膨らませて読みましたが、結果、途中から引き込まれてしまいました。
私が物語の全てを理解できたかどうかは不明ですが、ミミズクの夜の王を想う気持ちは、私がとうの昔に忘れていたモノを思い出させてくれる強さが感じられ、最後の「たとえ死んでも土に還り、また花となって貴方のそばで咲く」という言葉に感動しました。
ミミズクと王が幸せになってほしいと願わずにはいられません。 -
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不思議な印象のお話でした
例えるならば童話や御伽話のような
(子供向けにアレンジされていない方の話)
テツガクの様な。
とにかくもう一度初めから読みなおしたくなる -