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Posted by ブクログ
あらすじ読まず表紙だけだと暗くて怖い感じかなぁ?とか思いながら読んでいたけれど…めちゃくちゃ素敵な愛の物語でした…
封印された人喰いの魔物と魔術の才が落ちこぼれの少女の物語
封印を解かれた魔物は少女と契約を交わし、少女トトはママとなり共依存の始まり
トトにホーイチと名付けられた魔物の人喰いとは思える皮肉屋な姿に少しふふっと思って可愛いなって思ってしまう笑
2人の優しくて強固な共依存
ホーイチはトトのことを名ではなく『キミ』もしくは『ママ』と呼ぶのが印象的
『トト』って名前を呼ぶのは最後の方ぐらいかな?(把握はしてません笑笑)
そして少女はいつしか大人になり、2人の関係は変わらぬままに
彼女の世界だけが凄く変わったんだなって
傀儡のようなものだとしても、彼女の特性を活かした仕事をする
大人になり関わる人が増えていき、少しずつ守りたいと傷つけたくないと思っていく変化
ホーイチは分からないなりに心のどこかで理解をしていたんだろうなぁ
ここまでの段階だと、個人的には2人が結ばれる結末になるのか!?とか思っていたけれど…
そっか、魔物と人間であっても、血縁関係がなくても、契約から始まっていも、やはり2人は親子なんだなーって!
MAMAの結末は、2人をギューって抱きしめてあげたくなる
恋愛のような愛ではなくて、親子としての家族の愛の形に愛おしさを感じられた
主従関係でもあるからこその危うさをもきっと愛のひとつだろう
MAMAの物語に出てくるティーラン姫
最初は性格の悪い悪役令嬢的なポジションか!?とか思ったけれど、めちゃくちゃ良い子!
言葉や態度は時に冷たいけれど、それは自身を守るためであり武器である彼女なりの生きる術であるのだなって
だから幕間の黒い蝶々の姫君も最高であった!
そして最後はANDという物語
こちらはホーイチの過去と未来を知ることが出来る
ホーイチ…魔物に喰われる前のただの人間の男の子の物語
そして、MAMAの結末の後の物語
本当の親子になったホーイチの今を知ることが出来てとても嬉しい
ホーイチにたどり着くまでの別の2人の主人公達、彼らの関係性にも凄く興味深く感じてしまう
とりあえず、個人的にはとても好みの作品であったー!
Posted by ブクログ
落ちこぼれのトトが、ホーイチと出会い、ママとなり、成長していく物語。『ミミズクと夜の王』や『毒吐姫と星の石』との違いは、圧倒的な「共依存」にあると思う。
トトとホーイチには互いに「愛」がある。「共依存」から生まれた「愛」だ。最初は「共依存」が強く表れていたように感じたが、読み進めるうちに「愛」が強く表れていったように感じる。「共依存」が小さくなるわけではないのだが、おそらくは、「共依存」以外から生まれた「愛」も増えていくことで、「愛」の物語となっていくのだろう。
紅玉いづきさんの描く「愛」はどの作品でも一貫して純粋で、歪なほどに純粋で、まっすぐで、だから心を打たれるんだろうなと思う。
『ミミズクと夜の王』や『毒吐姫と星の石』の方が、個人的には好き。もちろん『MAMA』も好きだけれど、完成度の違いかな(あとがきも読んで)。
だけど、ミミズクとフクロウ、エルザとクローディアスのような唯一無二の関係がトトとホーイチにもあって、好き。物語の、キャラの核は、どれも共通したものがある。紅玉いづきさんにしか書けないものがある。
あとがきが素敵。素直な言葉で書かれている。
雪蟷螂も読みたい。
Posted by ブクログ
落ちこぼれだった幼少のトトにとって、ホーイチのママになるということは、はじめて誰かに存在を切望されることだったんだろう。少なくともトトは、自分を選んでくれたホーイチを、唯一自分に価値を見出してくれた存在ととらえたと思う。
でも考えてみれば、トトが果たそうとした『ママ』は、きっと自分の母親をもとにしたイメージだ。ホーイチとの契約をきっかけにこじれてしまった親子仲だけれど、それまでトトは両親からしっかりと愛情を与えられていた。幼さと、自己肯定感の低さゆえに、無自覚であっただけで……。
母親になるには、トトはあまりに幼すぎた。
どこで関係を間違えたか、というような文章があったけれど、たぶん最初から正しくはなかった。
だからといって、互いを唯一の家族と決めて真摯に向き合いつづけた二人の絆は、たしかに存在している。「愛することを、決めていた」いまのトトなら、今度こそ本当に彼のママになれるだろう。(なったんだけど)
Posted by ブクログ
最初は出会った少女と魔物の恋物語に帰結する物語なのだろうと思っていた。けれど、恋人とか主従とか親子とか、そんな一括りにはできないどこか危うく脆そうな関係性に映っていた彼らが、それぞれで出した答えには腑に落ちるような納得感があった。人はどんなにひとりになろうと思っても、やはり誰かの存在を求めてしまうもので、魔物もまた純粋すぎるほど思い入れになったものに真っ直ぐな存在として描かれているのかなと考えてしまった。タイトルにあるように母と子供を中心に据えた場面が多かったけれど、それだけではなく誰かの思いや心をまた他の誰かが継いでいくというような、継承の物語でもあったのかなと思った。
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