紅玉いづきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
湖の側にある古城「マルグリット」。
帰る場所を失くした4人の女の子が蒼の番人に
「このホテルの女主人(メトリーゼ)にならないか?」と
話しかけられることで始まる、メトリーゼをかけた少女たちの物語。
魔法を封印されたピィ、軍を追われたジゼット、
秘密の過去を持つ普通であることを願うフェノン、
国を亡くした王女リ・ルゥ。
メトリーゼになれるのは4人のうち、ただ一人だけ。
後継者を探す老いたメトリーゼ・リュシエンヌと
いつも傍らにいる青銀の瞳、青みがかった灰色の髪、
髪と同じく青銀の衣装に包まれた羽のように軽やかな所作、
思いの他低い声を持つ蒼の番人サフィール。
奮闘する個性豊かな4人の少女と -
Posted by ブクログ
高校時代、部活を拠り所にしていた私にとってこの楽園には覚えがある。
そしてこの4人の少女たちの中にもそれぞれ私と似た部分があった。
エカのように優しく騙されようとしたし、実行こそしなかったが、マルのように「誰でもいい誰か」を特別な誰かの代わりに求め、オズのように格好良くあろうとし、シバのように閉塞を感じて鬱々とした。
4人の少女たちの物語の中で最後のシバの物語だけが少し浮いているように思える。他の3つは他者との交流の中で話が進んでいく中、シバの物語だけが彼女の内面を中心に進むからだ。しかし、それがまたシバというひとりの少女らしくある。
少女とは痛々しいものだ。
病気とまではいかない、思春期 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初はHERO先生の原作じゃないから・・・ということでちょっと敬遠してたのですが、読んでみて泣かされました
なんていうか、あえてコマ割りのないあの画面にしてやられたというか、コマで煽らないぶん、ストレートに入ってくる感じがしました
個人的な感覚ですが ^^;
一番の胸キュンポイントは、ラストの方。
ヤギをタッチすると(タップっていうのか?)、告白が現れるところでした
惚れるやろ・・・!(惚れてるか)
学生時代のああゆうひやかしは誰もが経験したことがあると思うのですが、苦い過去だと思わず、ぜひぜひこれを読んで甘酸っぱい思い出に変えていただけたらと思います^^*