【感想・ネタバレ】ようこそ、古城ホテルへ ~湖のほとりの少女たち~のレビュー

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「あなたのことを、お待ちしておりました」
帰る家のない四人の少女と、不思議なホテルの物語ーーー

四人の少女、サフィール、ヘンリー、リュシエンヌ、そして古城ホテルマルグリットそのものに、それぞれの背景物語を感じさせるところがとても好きです。四人の少女についてはそれぞれ王道ものの追放者なので入りやすい。王道ものの追放者が四人も揃って、一つのホテルを経営するとかワクワクする。それとあとがきで書かれていたように、〝ホテルの〝あかりが旅をする人の心をあたためる、というホテルという場所への愛も感じるのがなんかとても好きだった。建物好きなのが呼応したか…。
時々へこたれることはあっても、決して負けない女の子のお話。小学生が主対象であるというのを考えても、女の子だけでなく男の子にも、勇気を与えてくれるお話だと、いいなぁと思う。続き読む。

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2019年02月11日

Posted by ブクログ

湖の側にある古城「マルグリット」。
帰る場所を失くした4人の女の子が蒼の番人に
「このホテルの女主人(メトリーゼ)にならないか?」と
話しかけられることで始まる、メトリーゼをかけた少女たちの物語。

魔法を封印されたピィ、軍を追われたジゼット、
秘密の過去を持つ普通であることを願うフェノン、
国を亡くした王女リ・ルゥ。

メトリーゼになれるのは4人のうち、ただ一人だけ。
後継者を探す老いたメトリーゼ・リュシエンヌと
いつも傍らにいる青銀の瞳、青みがかった灰色の髪、
髪と同じく青銀の衣装に包まれた羽のように軽やかな所作、
思いの他低い声を持つ蒼の番人サフィール。

奮闘する個性豊かな4人の少女と、忍び寄る黒き獣。
悲しみの過去と秘められた恋、蒼き番人の守りしもの。

異界への扉が開く古城ホテル・マルグリット。
変わるもの、変わらなければいけないもの、その後に残るもの。
カモミールの咲く頃、喜びへと変わるはずの約束。

みんなの寂しさや悲しみを包み込み、変わろうとしている
マルグリットのこの先が楽しみ!

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2013年07月31日

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おちこぼれの魔女、亡国の姫君、元・大どろぼう、美形(?)の元軍人・・・と過去を持つ4人の少女がホテルの女主人となって大奮闘。しかも訪れるお客様はみんな訳ありで・・・?!ケンカするほど仲が良い、4人の大騒ぎっぷりが楽しめるシリーズです。

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2012年12月21日

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 私の大好きな作家『紅玉いづき』氏が新作を出したと知って本屋に急いだ。『ミミズクと夜の王』以来、私は氏の作品の大ファンだった。けれど新作を本屋で検索したところで購入を躊躇うことになった。在庫が一冊しかなく、新作が児童小説だった為だ。
 それでも結局購入した訳だが、読むべき読者はまだ幼い少女だったろう。想像の世界に羽ばたく翼を持った子供にこそふさわしい、ときめきに溢れた世界の物語だった。
 私が購入したせいで、相応しい読者が手にする機会を奪ってしまった代わりに、誰かこの感想を読んで子供に買い与えたいと思う大人がでることを祈る。

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2011年09月24日

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小学生向けの本ですが、作者が紅玉いづきってことで読んでみた。あとがきによるとシリーズものらしいです。紅玉いづきがシリーズものですって!なんで電撃でやってくれないの!?
ちなみにイラストも電撃大賞の人ですね。

このつばさ文庫、創刊当初はハルヒやスレイヤーズが移植されてたし、椋本夏夜とかいのうといぢといったラノベ絵師が表紙描いたりしてるし、最近はキノの旅もオリジナル話入れて出てるらしいし、つばさ文庫も侮れないなw

しかし改めて読んでみると、全ての漢字にルビが振ってあって読みにくいったらないw

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

(あらすじ)
その古城ホテルは湖のほとりに佇んでいる。人でないものさえ泊まるという、不思議なホテル、マルグリット。そこに集められた四人の少女たちは、こう、言い渡された。「このホテルの女主人になる気はないか」魔山を追放された魔女、ビィ。所属を捨てた美貌の軍人、ジゼット。とある稼業から足を洗った、フェノン。そして亡国の姫君、リ・ルゥ。これは、少女たちと、不思議なホテルの、優しく切ない物語。

そういうわけで、「小学校中級以上」が対象なだけあって、別に面白くはなかったけど。

話としては、あらすじのとおり。4人の少女が最初は慣れない仕事に失敗し、互いを信頼できずに諍いがあって、でも協力し合って望んだものを勝ち取ろうとする話。
途中でそれぞれの過去話とか、ホテルにまつわる切ないエピソードなんかを交えつつ、最後はみんな仲良く大団円みたいな感じ。

俺も当時読んだ物語で、今になっても覚えているような本、今でこそもう一度読めば感銘を受けるであろう本はいくつか心当たりがあります。クレヨン王国とか。この「古城ホテルへようこそ!」も、今の小学生にとって、そういう作品の一つになったらいいですね。

しかし紅玉いづきの、なんというか固いんだけど優しい文体は健在。もちろん語彙や表現は子ども向けにレベルが落とされているんだけど、特に章の切れ目の締め方なんかは、大人である自分が読んでも「おぉう」と唸っちゃうような切れ味があった。

4人の中でも、特に亡国の姫君に関する描写が良かったです。国を滅ぼされ一族を皆殺しにされた絶望、それでも失わない王族としての誇り、何としても生き抜いていこうという覚悟、とかそんな感じのが、児童書らしく重すぎず、けどシンプルに苛烈に書かれていたと思います。

ファンタジーな舞台、世界の科学水準だとか魔術の設定なんかは「人喰い」三部作と似た感じかな。共通の世界観ではないにせよ、作者の中である程度固まってるんでしょうかね。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

ということで、なんせ簡単だし文字が大きいしページ数も少ないので1時間くらいで読めます。

紅玉いづきの電撃やMWの作品が好きなら、読んで損はないです。

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2012年05月14日

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ホテルの女主人になる気はないかと問われるのは、追放された魔女、美貌の軍人、とある稼業から足を洗った娘、亡国の姫。
紅玉いづきらしさを児童文庫に封じ込めた作品。
これで新しい世界へと踏み出す子が増えると楽しいなあ。

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2020年10月25日

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ネタバレ

 湖のほとりの古城ホテル・マルグリット。
 その新たな女主人の候補として集められた四人の少女たちのお話です。
 四人の少女たちはそれぞれ帰る場所を持たず、「このホテルの女主人になる気はないか?」の問いに頷いてやってきました。

 魔山を追放された魔女・ピィ。
 軍から追放された美貌の軍人・ジゼット。
 とある稼業から足を荒い、「普通の女の子になりたい」・フェノン。
 そして今はもう亡き国の姫君・リ・ルゥ。

 四人の少女はたった一人の湖上ホテルの主の座をかけて、争い始める。

 という感じで。
 すごーくすごーく、少女小説だったんですが。

 そんなことよりも、ジゼットさん! ジゼットさん!
 かっこいいですよジゼットさん! 金髪に群青の瞳! おまけに軍服の似合う男前。

 口説かれたい! 口説かれたいです!!笑

 後、個人的にはリ・ルゥが好きだったりします。
 強気の女の子は好きですよ。しかも黒髪! 素敵です(真顔)

 そんな素敵な登場人物がいっぱいの素敵な少女小説です。
 内容についてはあまり多くを語りませんが、少女たちが己が誇りを胸に戦って(?)、最後には素敵な友情を手に入れる話です。
 なんというか、女の子が和気藹々としているのはかわいいし、素敵だと思います!

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2015年12月06日

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それぞれ異なる理由で帰る場所を持たぬ四人の少女達。青銀の髪の少年に導かれて、古城ホテルの女主人候補となった彼女達の奮闘記。紅玉さんらしい、けれどもいつも以上に温かいおとぎ話です。四人の少女達の個性豊かさが際立っています。特にフェノンの性格がステキ過ぎてお気に入りです。賑やかで楽しく、何よりやさしい物語。続きが楽しみです。

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2011年12月25日

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ネタバレ

これは面白かったー!それぞれの事情と理由で古城ホテルの女主人見習いとして集められた4人の少女達の物語。それぞれのキャラに秘密めいた背景があったりとこれからの展開も楽しみ。

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2011年10月29日

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レーベルが児童書に変わったので、お話の空気感みたいなものも変わってしまうのだろうかと少し心配だったのですが。
児童書向けにルビが増えたのとアニメチックな挿絵が付いた以外は、いつもの紅玉さんと何も変わりませんでした。
まあ、子供向けなので内容が若干マイルドになっていはいますが...
胸の張り裂けそうな切なさも好きなので、今までに比べると少し物足りないかも。
ハッピーエンドになるようにってすごく気を使っているというか。
さすがに児童書で人喰いは出来ませんし...

紅玉さんのお話に挿絵は(特にアニメチックなのは)必要ないなっていうのはものすごく思いました。
なんだろう、すごく失礼だけれど、イメージが崩れてしまうような...

初めての続き物ということなので、次巻も楽しみにしています。

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2011年09月29日

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紅玉いづきさんの世界観が好きです。児童書ですが、大人でも十分楽しめると思います。続き物らしいので、それぞれ性格の違う4人が古城ホテルをどう仕切っていくのか、とても楽しみです。

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2011年09月28日

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ネタバレ

四人の少女が古城ホテルの所有権をめぐって争うサバイバルバトル!という先入観で読み始めた。違った。

内容は思ったものとは120度くらい違ったけど、面白くて一気に読んだ。
女の子なら、きっと喜ぶであろう仕掛けは満載。
魅力的な四人の少女たち、いや女主人たちの、今後が楽しみ。
本当は姪っ子に送る前に、面白いかどうか確認しようと思って試しに読んだんだけど、シリーズ化するみたいなので、続刊も読んでみたいな、と思う。

追放された魔女、美貌の元軍人、人には言えない秘密を抱えた娘、亡国の姫君ってだけで十分キャラクターが立っているんだけど、なによりも、中盤、ある事件が起きてからの四人娘の掛け合いが楽しくて。
構成から考えると、序盤の、四人がそれぞれ女主人見習いとして働く所での奮闘はもうちょっとしっかり描写が欲しかったのと、四人が競いあうがゆえにいがみ合う、というシーンもあったほうが、よりラストに向けての気持ちの盛り上がりもできたろうと思う。

とはいえ、シリーズ作品の一巻目、ということでもあるので、今回は無難にキャラクターのお披露目だったのかな。
イケメンもちらほら配置されているし。
十代の女の子の読み手には、きっと気に入ってもらえるだろうなあ、という作品。
もちろん、男の子が読んでも大丈夫、だと信じたい。(少なくとも僕は、これは十分、男性も楽しめると思いましたが)

四人の少女たちの、それこそ、過去と絡めた、「元の場所」との決着(=ほんとうの意味での決別)が、続刊でのキーになるのではないかと勝手に予想。
今後が楽しみです。

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2011年09月28日

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家を失った、家に帰れない少女4人が、誘われて? ホテルオーナー見習いに。
個性豊かというよりは、前職にかなり難あり、状態。

4人で魔法使いが出てきている時点で、某魔女たちを思い出しますが
かすっているのは4人と…その設定?
後は別段それほどでも。

確実に人じゃないのがお客で混じってましたが
その存在の似顔絵はどうなっていたのでしょう?
当たったのが動じない人でよかったね、という感じですが。

しかし最後…金と言う圧力使いまくり?w
ある意味正攻法ではありますが、ありですか!?
思いつきもしない落ちですが、複線(?)はありました。
というよりも元軍人。
仕事離れたからって、そこは荷物担いでいていいんですか!?
すっぱり切りかえられて、それはそれで…人生幸せ、かも?

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2013年02月01日

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書店勤めで児童書担当の時、並べてて表紙が気になり、ずっと読んでみたかったものでした。中心の軍人かっこいい!と思ってたら女じゃないか。惚れた。

内容は、それぞれの理由で帰る場所をなくした少女たちが、謎の美少年の導きによって古城ホテルの女主人(メトリーゼ)になるべく奮闘する話。
魔法の使えない魔女のピィ、元軍人のイケメン少女ジゼット、滅んだ国の王女リ・ルゥ、普通の女の子になりたいというフェノン。
果たして彼女たちは、古城ホテルマルグリットの女主人になれるのか…という話。
***
膨らまそうと思えばもっと膨らませられるんだろうなぁと思えるくらい展開が早い一冊でした。1時間で読み終わった。
漫画のように読めますが、本書は長い物語の登場人物を揃えるための序章といったところ。でもそれぞれの特徴はわかるし、これだけで読むのはやめないほうがいいかもな、と思いました。
ていうか女の子たちかわいい。そしてジゼットが天然イケメンすぎて惚れた。(笑)

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2014年03月25日

Posted by ブクログ

子供向けだが、紅玉いづきさんの作品なので読んでみた。

やはり、子供向けだからかストーリー的には少し物足りない。
だが、主人公四人のキャラや過去の事情などそれなりにおもしろかったし、ふつうなら決して出会わないような四人の組み合わせがよかった。
次巻以降に期待。

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2012年10月12日

Posted by ブクログ

紅玉さん作品は、相変わらず脳内でRPGできてるんじゃないか、っていうくらいしっかりした世界が広がっていて、異国に行った気分になれる。児童書ということで、他作品よりキャラの個性が強めだったけど、強くてまっすぐな女の子達が微笑ましい

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2012年07月25日

Posted by ブクログ

紅玉さんの作品ということで購入。
古城ホテルを舞台に、四人を少女を中心に描かれる物語。どちらかといえばファンタジー。
私的にはもう少しタイトルの古城の情景の描写が欲しかったかな、と思う。話も児童書ってことで少し深みがなかったというか、物足りないかな、と感じた。

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2011年11月29日

Posted by ブクログ

作者買い。
文章は好きだったけどイラストが邪魔でいまいち入り込めず。
児童書っていう媒体は割と合ってると思うんだけど……なんだかなぁ。

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2011年10月28日

Posted by ブクログ

紅玉さんのシリーズもの。
子供向けレーベルなので話が簡単です。雰囲気は変わっていないのだけど、話がやっぱり簡単すぎて次買うか迷います;

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2011年09月29日

Posted by ブクログ

続き物とのことで、まだまだこれから、といった感じ。
4人がどう活躍してくのかが楽しみ。

しかい続き物・・・買いに行くのが若干恥ずかしいわぁ・・・(笑)

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2011年09月25日

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