紅玉いづきのレビュー一覧

  • 今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる

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    表紙の絵が好みで一読。
    双子の片岡涙海《るう》と愛涙《える》の名前が強烈だったのと、すごく響きや漢字の自体が好き。
    欲望に溢れたサーカスの闇に魅せられた。
    すごく面白かった。
    下巻も読みたい。

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    2024年06月30日
  • ガーデン・ロスト

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    ネタバレ

    いつものことだけれども、いづきさんのお話は心が揺り動かされる。
    エカちの物語から始まり、シバの物語で終わる彼女たちのお話は、きっといつまでだって苦しく辛く、そしてあたたかく続いていくのだと思う。
    エカちの夢を見ていたい気持ちは身が切られるほどに心に染みた。優しくしたいんじゃなくて、自分が優しく在りたい、誰かを許す自分を守りたいだけ。

    恋人が欲しいわけじゃない、だけれども誰かを好きになってみたい。簡単に人のことを信じて好きになれる友だちが羨ましくてたまらないエカち。
    自分を犠牲にしてまでも愛されている感覚が欲しいくせに、誰にも頼らなくても生きていける友だちがずるくてたまらないマル。
    小さなころ

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    2024年05月16日
  • 15秒のターン

    購入済み

    じんわり・・・。

    じーんと来ました。
    お気に入りは、「戦場にも朝が来る」と「この列車は楽園ゆき」です。
    「戦場にも朝が来る」は、ゲームに熱中するタイプなのでとても共感してしまいました。一つのアカウントを共有して進める楽しさも!はたから見てバカバカしくてもとても楽しくて、やめなきゃと思ったら、ちょっと泣けちゃいますね(TT)
    「この列車は楽園ゆき」にも泣けました!きっと茜子さんにとって高根くんは、恋人としてではないけど一番大事な人なんだなと思いました。

    #泣ける #切ない #感動する

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    2024年05月10日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~ここがあなたの帰る国~

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    ネタバレ

    読み終えたので他の人の感想見たら、みんなしてギリギリとかアウトって言ってて面白かった。笑
    紅玉さんの中では珍しいよね…?ここまで露骨な色仕掛け。まぁ普通にしてても常に振り撒いてる人が2人ほどいるから、その時点で…な気もする。

    4冊読んで、やや控えめにしてあるけどやっぱ紅玉さんだなと思った。容赦なさというか、愛の過激さというか。読めてよかった。

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    2024年04月19日
  • サエズリ図書館のワルツさん1

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    この本はこれからの時代、電子機器が増え、紙が貴重になっている設定のお話。
    この本にあるとおり、いずれそゆ時代が来て、電子機器が当たり前になると思う。それについて、この本を読む前と後で変わったものは、その時代に''怖さ''を感じたこと。今の時代はまだ紙に触れること、紙で本を読むことは当たり前だからこそ、日常生活に紙がないというのは不安だと。

    ただ、それと同時に、ちゃんと未来に進まなければとも思った。紙のない時代が来るのはもうわかっていること。であれば、私たちが今ある時代に、紙の本の大切さ、紙の感触、匂い、それがどう大切であるのか、それを伝え、何かを残すこ

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    2024年03月13日
  • 今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる

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    少女たちの不安や嫉妬、自分たちの力じゃどうにもならない葛藤、そのすべてが包括された美しい物語だった。
    双子、同期、先輩、後輩、指導者、応援者、そして自分たちを喰いものにする人間、そのすべてに対する感情が、ありありと描き出されていて、何度も目頭があつくなった。
    どれだけ無駄でも辛くても頑張ってきたことが途中で終わりになることが嫌で諦められないあの気持ちや、誰かから何かを奉仕されることを当たり前だと思う若さ、気に食わないのに気になって仕方がない些細なささくれた心。
    苦しくてとても痛かったのに、どこか懐かしくてたまらない感覚に揺さぶられた。
    とてもすきです。

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    2024年03月12日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    ずっと昔に読んだことあったけどこの歳になって読むとまた違うね、昔はよく分からなかったけど、今度はちゃんと愛のお話に思えた。ミミズクの無垢な性格に夜の王はきっとたくさん助けられていて、だからこそこの結末になったのだと思う、恋とか好きとか嫌いとかではなくて、ただそばにいたいだけの、そんなあたたかい愛のお話だった。

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    2024年02月24日
  • MAMA 完全版

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    人喰い2作目、これはね~電車の中で読んだのだけど泣くかと思った。王道プリンセスストーリーでもあり、共依存のお話でもある、この世界にいるどこかの誰かが1度は経験してることを異世界で当たり前みたいに表現されている、ディズニーの物語を読んでいるつもりでもどこか痛くて脆い感覚、個人的にエンドが好み、ミミズクの話もすきだけどこっちのが好き。

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    2024年02月24日
  • 毒吐姫と星の石 完全版

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    人喰い3作目!これはもう全わたしが叫んでる、好き映画化して欲しい、ツンデレお姫さまと犬系王子さまの、国を巻き込んだちっぽけな恋の話、最後についてる番外編までサイコーだった、一言でいえば青春!

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    2024年02月24日
  • 雪蟷螂 完全版

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    人喰い三部作の第三部、私は紅玉いづきさんの言葉の魔法にかかっているのではなかろうか...そう思うくらいにドンピシャではまってしまう。毎回読む度に「これがいちばん!」と思う....
    地獄のような、楽園のような、生涯をかけた恋、というのが宣伝文句で、
    あなたを、喰べてしまいたいほどに、愛している。
    というのが裏表紙に書かれている本文。
    この「喰べてしまいたいほどに」のフランク感と「愛している」の丁寧な音並びが最高に良い。
    え、だって「ほどに」と「愛している」だよ?
    これね、試しに逆転させてみたのだけれど、「喰べてしまいたいくらいに」と「愛してる」じゃ駄目なんだよ...やっぱりいづきさんは魔法使いだ

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    2024年02月24日
  • ミミズクと夜の王 完全版

    購入済み

    泣きました。先の版の有川浩さんの解説そのままにやられた~と思いました。そして図書館本でした。
    その時の有川さんの文と紅玉さんのあとがき込みでとても好きだったので、電子での購入にあたってこの完全版とどちらをと迷ったのですが、前の版のものも丸々載せてくれてるだろうと希望的観測したら入ってなかった・・。完全と言うにはそれが少し欠けた気分です。もしかすると作家さん本人の意向もあったりするのかな?とても心動かされる内容だったのですが。言葉をお借りすると「安い話が描きたい、読む人の通過点でいい。本なんてつまんないし難しいと思ってるような子の世界を開くことが出来たら、」というような(中略で言葉の流れそのまま

    #感動する #切ない #泣ける

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    2024年02月20日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    完全版で2人の出会いを知れてよかった!
    仲良い人と亀裂が入ってしまうシーンを読むのはすごく辛いけど、何度読んでも感動する。

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    2023年11月16日
  • あやかし飴屋の神隠し

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    ネタバレ

    なかなかに牡丹が辛辣で笑った。人は他人事だとこんなにも無関心に慣れてしまうのだな、と思いました。世界観や登場人物の設定がとても好みです。紅玉いづき先生にしては、珍しく主人公が少女じゃなく男性で驚きました。でも、やっぱりこの方の少女小説が好きだからか、なかなか主役の男性たちに感情移入出来ない(凄く好きだけど)。続編が出たら買うかわからないけど、新装版が出るなら買う。

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    2023年09月11日
  • 今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる

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    カクヨムで連載していた当初から追っていたので、紙の本になってくれて凄く嬉しいです!紅玉いづき先生の作品の中で、この少女サーカスのお話が一番大好きです。少女×サーカスがお好きな方の心にグッと刺さる内容だと思います。是非、2冊合わせて多くの方に読んで欲しいです。

    【追記】
    あまりにも感動したので、2冊目を購入しました!表紙が綺麗だと、何冊あっても目の保養になっていいですね!

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    2023年09月06日
  • 今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる

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    最高でした。『ブランコ乗りのサン=テグジュペリ』から加筆もされたと聞き、どこが加筆されたかわかるのは優越感があります。加筆された後の今回の本もとても素晴らしかったです!紅玉いづき先生の作品の中で、この少女サーカスのお話が一番大好きです。是非、2冊合わせていろんな方に読んで欲しいと思っています。

    【追記】
    あまりにも感動したので、2冊目を購入しました!表紙が綺麗だと、何冊もある方が目の保養になっていいですね!

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    2023年09月06日
  • サエズリ図書館のワルツさん1

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    よくあるビブリオミステリかと思いきや近未来SFライブラリアンの話でした。電子書籍の台頭は止められないけれど子どもに紙の本を触れさせたいってのはわかるなぁ。文庫化は最近ですがお話自体は10年も前に書かれたものだそう。素敵な表紙に惹かれて手に取りましたが知れてよかったです。地の文で大人は名前にさん付けだったのは何か意味があるのかな?読みはじめは少し違和感がありました。

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    2023年08月22日
  • ミミズクと夜の王 完全版

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    最初はとっつきにくいと思ってたのが読んでいくうちに引き込まれていく。美しい森の黒と緑。明るく活気のある街の白と黄色という印象が残った。1番最後のコノハの物語は予想出来るものの言葉にされると物凄く温かくて泣けるものだった

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    2023年06月26日
  • 雪蟷螂 完全版

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    とにかく白が美しい!
    美しくて厳しい自然と女性が印象に残った。
    雪蟷螂の題名回収が美しくて…最初から結末は何となく分かっていたけど想像の何倍も美しい言葉に飾られてた

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    2023年06月26日
  • 毒吐姫と星の石 完全版

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    ネタバレ

    前作『ミミズクと夜の王』の続きとなる今回の話は前回のを読んでからの一読をオススメします。今回の主人公は毒吐姫という題名だけあって、淑やかさや可愛らしさからは遠い、苛烈な言葉を巧みに繰る気の強い少女・エルザが主人公です。けれど、相手を攻撃する言葉を吐き出すばかりの彼女が、本当は他人も自分さえも信じられない弱さを抱えながら、前作に登場した王子・クローディアスと徐々に距離を縮めていく様子はもどかしいながらも、キュンキュンと悶えさせてくれます。互いに相手が第三者に馬鹿にされたらムキになってしまうところとか、相手が自分以外の誰かに心を奪われてしまうことを恐れていたりとか、雰囲気は違うのにシンクロしてしま

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    2023年06月04日
  • 雪蟷螂 完全版

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    ネタバレ

    ああ、、つな、がってたんだ、、、ね

    フクロウの過去のことがすこしすこしわかってよかった。ちょうど馬車で「ルイ」がトーチカとフェルビエから遠ざかっていく時、ミミズクとフクロウはどんな絵を描いているのかな。ディアとエルザは街にでも出てるのかな。トトとホーイチはどんな会話してるのかな。

    全部全部気になる。



    この話は他の巻よりも主人公とかに拘ってなくて題名の通り「雪蟷螂」として生きる、生きた、生きてきた女性の話だった。

    それぞれにきちんとすっきりとした終わり方があって、それぞれが幸せになれるスタート地点に立てて、これから幸せになってほしくて(叔母さんについてはなんとも言えんが)尚且つ全部繋

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    2023年03月07日