紅玉いづきのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
正直最初は、他の人喰いたちの物語に比べてどううかなぁ……とか思っていた
思っていたけれど、雪蟷螂というこの物語も本当に最高であった
タイトルに雪がつくように、雪の時期が長い地方は寒々しく凍える印象がある一方、苛烈で情熱的な女たちに心が熱くなる
雪蟷螂であると自らを言う女たちの誇りが本当に素敵で、敵である男にも愛を持って鎌を向くのがとても印象的だ
部族は長年だ戦いに明け暮れており、終止符を打つための婚礼を
婚礼に至った花嫁と花婿は…めちゃくちゃ殺伐で刃物も出てきてどうなっちゃうの!?と
ただのハッピーエンドじゃないのがとても良かったなぁ
今作の主人公であるアルテシアと、その身代わりとして育 -
Posted by ブクログ
あらすじ読まず表紙だけだと暗くて怖い感じかなぁ?とか思いながら読んでいたけれど…めちゃくちゃ素敵な愛の物語でした…
封印された人喰いの魔物と魔術の才が落ちこぼれの少女の物語
封印を解かれた魔物は少女と契約を交わし、少女トトはママとなり共依存の始まり
トトにホーイチと名付けられた魔物の人喰いとは思える皮肉屋な姿に少しふふっと思って可愛いなって思ってしまう笑
2人の優しくて強固な共依存
ホーイチはトトのことを名ではなく『キミ』もしくは『ママ』と呼ぶのが印象的
『トト』って名前を呼ぶのは最後の方ぐらいかな?(把握はしてません笑笑)
そして少女はいつしか大人になり、2人の関係は変わらぬままに
彼女 -
-
Posted by ブクログ
面白かった
前半はミミズクに感情移入できず、月の瞳を持つ絶世のイケメンの夜の王、唯一普通っぽいクロのイイ人(魔物)っぷりに、なんとか読み続けていたら突然、衝撃的な展開に…。
後半は、人間らしく、子供らしいミミズクの可愛らしさと、徐々に分かってくるフクロウ(なんとセンスの良い名前!)のミミズクへの優しさに心打たれ、怒涛のハッピーエンドへ!
愛を知らない、愛されたことのない、愛し方、愛され方を知らない、色んな意味で不器用な主要人物達が、最後にはちゃんと愛を知り、愛し(親子の愛も含む)愛され、幸せになる物語。ミミズク、フクロウ、王、王子、聖剣の騎士、剣の乙女、 そして二人の養子、みんな幸せにし -
Posted by ブクログ
欲しい本リストに入れてから購入までが長かった事
購入から読み始めるまで長かった事もあって、どん
な話だったかさえ覚えてなくて、ミミズクの話し方
と語彙力のなさも相まって
「何を読まされてるんだろう?」
と思いました。
でも、どんどん引き込まれていき、世界観に惹かれ
夢中になって読みました。
面白かった。 泣けた。
残酷だけど、いろんな愛の形があって、心が温かく
なるお話でした。
フクロウとミミズクに対してアンディとオリエッタ
が取った行動は、「外伝 鳥籠巫女と聖剣の騎士」
で二人の人となりを知る事で理解が深まる。
コノハのお話もすごくいい!
あれっきりじゃなかったと知れて嬉しかった。
ディアも -
Posted by ブクログ
ネタバレいつものことだけれども、いづきさんのお話は心が揺り動かされる。
エカちの物語から始まり、シバの物語で終わる彼女たちのお話は、きっといつまでだって苦しく辛く、そしてあたたかく続いていくのだと思う。
エカちの夢を見ていたい気持ちは身が切られるほどに心に染みた。優しくしたいんじゃなくて、自分が優しく在りたい、誰かを許す自分を守りたいだけ。
恋人が欲しいわけじゃない、だけれども誰かを好きになってみたい。簡単に人のことを信じて好きになれる友だちが羨ましくてたまらないエカち。
自分を犠牲にしてまでも愛されている感覚が欲しいくせに、誰にも頼らなくても生きていける友だちがずるくてたまらないマル。
小さなころ -
Posted by ブクログ
この本はこれからの時代、電子機器が増え、紙が貴重になっている設定のお話。
この本にあるとおり、いずれそゆ時代が来て、電子機器が当たり前になると思う。それについて、この本を読む前と後で変わったものは、その時代に''怖さ''を感じたこと。今の時代はまだ紙に触れること、紙で本を読むことは当たり前だからこそ、日常生活に紙がないというのは不安だと。
ただ、それと同時に、ちゃんと未来に進まなければとも思った。紙のない時代が来るのはもうわかっていること。であれば、私たちが今ある時代に、紙の本の大切さ、紙の感触、匂い、それがどう大切であるのか、それを伝え、何かを残すこ -
Posted by ブクログ
少女たちの不安や嫉妬、自分たちの力じゃどうにもならない葛藤、そのすべてが包括された美しい物語だった。
双子、同期、先輩、後輩、指導者、応援者、そして自分たちを喰いものにする人間、そのすべてに対する感情が、ありありと描き出されていて、何度も目頭があつくなった。
どれだけ無駄でも辛くても頑張ってきたことが途中で終わりになることが嫌で諦められないあの気持ちや、誰かから何かを奉仕されることを当たり前だと思う若さ、気に食わないのに気になって仕方がない些細なささくれた心。
苦しくてとても痛かったのに、どこか懐かしくてたまらない感覚に揺さぶられた。
とてもすきです。
-
Posted by ブクログ
人喰い三部作の第三部、私は紅玉いづきさんの言葉の魔法にかかっているのではなかろうか...そう思うくらいにドンピシャではまってしまう。毎回読む度に「これがいちばん!」と思う....
地獄のような、楽園のような、生涯をかけた恋、というのが宣伝文句で、
あなたを、喰べてしまいたいほどに、愛している。
というのが裏表紙に書かれている本文。
この「喰べてしまいたいほどに」のフランク感と「愛している」の丁寧な音並びが最高に良い。
え、だって「ほどに」と「愛している」だよ?
これね、試しに逆転させてみたのだけれど、「喰べてしまいたいくらいに」と「愛してる」じゃ駄目なんだよ...やっぱりいづきさんは魔法使いだ -
購入済み
泣きました。先の版の有川浩さんの解説そのままにやられた~と思いました。そして図書館本でした。
その時の有川さんの文と紅玉さんのあとがき込みでとても好きだったので、電子での購入にあたってこの完全版とどちらをと迷ったのですが、前の版のものも丸々載せてくれてるだろうと希望的観測したら入ってなかった・・。完全と言うにはそれが少し欠けた気分です。もしかすると作家さん本人の意向もあったりするのかな?とても心動かされる内容だったのですが。言葉をお借りすると「安い話が描きたい、読む人の通過点でいい。本なんてつまんないし難しいと思ってるような子の世界を開くことが出来たら、」というような(中略で言葉の流れそのまま -