紅玉いづきのレビュー一覧

  • 神様の本

    Posted by ブクログ

    栞子さん目当てでしたがどの作品も面白かった。
    杉井光さん、「透きとおった物語」とはまったく別テイストで驚いた♪

    0
    2025年02月07日
  • 聖獣王のマント

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    十二国記と似てる設定だが、これはまたこれで良かったです。新王に選ばれた少女の成長、偽王の企み、織物と刺繍の技や運命のマント、そして個性的な登場人物などワクワク要素満載でした。

    0
    2025年01月30日
  • 聖獣王のマント

    Posted by ブクログ

    もう何もかもがいやだと、逃げ出したいと考える少女のチル。

    「我が王よ」

    突如降ってきた黄金から囁かれたその言葉にさらわれ、チルは異世界へと迷い込む。
    自分には何もできないと諦めの境地に達している彼女は、本人の知らぬ間に勝手に託された運命のもと、選択しなければならない。彼女の生きる道を。

    チルの周りに確かに在る手の温もり。国の象徴である織物の彩り、刺繍の手触り。肌で感じる異国の動乱。
    すべてのものが鮮やかに浮かび上がってくる。

    チルの進む道を物語の最後まで共に歩んできたように感じる。
    そして共に進んできた彼女はこの物語を一度終え、再び新たな道を歩き出すのだ。その道に幸あらんことを。

    0
    2025年01月01日
  • ミミズクと夜の王 完全版

    Posted by ブクログ

    最初はミミズクの言葉の稚拙さに入り込めなかったが、話が進むにつれて面白く感じた。
    特に記憶を取り戻してからのミミズクの哀しみには感情移入した。

    外伝で、アン・デュークとオリエッタの聖騎士・剣の巫女になる前日譚と、ミミズクとフクロウが去った後の後日譚で、こういうハッピーエンドなのかと驚き。

    他の部族や種族が登場しないからか、ややこの世界に広がりを感じづらかったのと、今まで夜の王に何かされてきた訳ではないのにレッドアーク国が敵視していたのかという所に疑問を感じたが、夜の王という新たなファンタジー作品を読ませてくれたことに感謝します。
    読みやすいファンタジーです。

    0
    2024年11月17日
  • サエズリ図書館のワルツさん2

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タンゴくんが切ない。
    今回はワルツさんの生きている時代の厳しさや、本を所蔵していることの弊害など、なかなかあり得そうな未来に考えさせられつつ、とにかくタンゴくんの気持ちに胸が痛みます。

    0
    2024年11月02日
  • 毒吐姫と星の石 完全版

    Posted by ブクログ

    この前読んだ「ミミズクと夜の王」の続編。あれから5年後の物語。

    占の国ヴィオンに呪いの言葉を吐いて生きる王女エルザがいた。生まれ落ちると同時に国を呪って城下へ捨てられた彼女は、政略によって城に呼び戻され、隣国に嫁ぐことを強いられる。
    魔術によって唯一の武器である声を奪われ隣国に送られた彼女を迎えたのは、レッドアークの“異形の王子”クローディアスだった…というところから進む物語。

    前作は省略された背景と主人公の刹那の感情の振れにやや戸惑いを持って読んだのだったが、今回は前作巻末の外伝でお馴染みになった人たちが中心のお話。
    そうなれば、前作で戸惑った素早い場面転換と細かな機微が省略された感情の

    0
    2024年10月26日
  • ミミズクと夜の王 完全版

    Posted by ブクログ

     視覚に訴える神秘的な情景、静謐な世界観あふれる背景、主人公の純真さに包まれる読書でした。本書は決してラノベ作品でなく、単なるファンタジーでもなく、大人も楽しめる質の高い児童文学、と言っても過言ではない印象です。

     主人公は、手枷・足枷の鎖、額には「332」の焼きゴテがあり、自らを「ミミズク」と名乗る少女。ミミズクはある村の奴隷で、壮絶な過去をもっていました。冒頭から、悲壮感を全く感じさせず、少し足りないのかな?と思わせる天真爛漫さぶりです。
     しかし、ミミズクのこれらの言動は、人間として扱われず、傷付き、壊された結果で、ミミズクの純真さは逆にとても切ないです。

     物語は、ミミズクが美しい

    0
    2024年10月11日
  • 大正箱娘 見習い記者と謎解き姫

    Posted by ブクログ

    舞台は大正
    新聞記者の紺がとある家から渡された“箱”
    その“箱”について“箱娘”うららに尋ねに行ったのがこの物語の始まり
    様々な箱にまつわる事件をうららと紺が解決していく

    一族のしがらみ、女性軽視の時代
    何もかもが今と違い不自由に感じ、読みながら息が詰まる思いがする
    私からしたら大正時代は遠い昔の時代に感じる
    でも確かに存在し、実際に時代のしがらみに泣いた女性たちはたくさんいたんだろうなと思うとやるせない
    不自由な中でも強かに生きる女性たちには頭が上がらない

    うららの「開けなくてもいい箱はある」というセリフは全くその通り
    知らなくて良い真実があるし、知りたくない真実もある
    でもそれをうらら

    0
    2024年09月24日
  • 今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる

    Posted by ブクログ

    過激で美しい少女たちの一瞬の灯火に心囚われるようだ
    サーカスという少女たちの舞台
    サーカスの曲芸を行う為に少女たちは曲芸学校へ進学をしてから花開く
    この世界を読んだ時、宝塚の女の園を想像した
    大変過酷と聞くその場所ときっとこの学校は似ていることだろう
    入るのはひと握りの人材で、入ったとしても残れることすら危うく、そして時には相手を妬み嫉む
    そんな学校を出てからも、名持ちの1人として演じることが出来るのは極わずかの狭き門
    物語はそんな名持ちの子達の物語

    双子の姉妹が演じたのはブランコ乗りのサン=テグジュペリ
    本来は姉である涙海(るう)ちゃんが演じていたが、事故により妹の愛涙(える)ちゃんが姉の

    0
    2024年09月22日
  • 毒吐姫と星の石 完全版

    Posted by ブクログ

    部作の2作品目。
    夜の王とミミズクの美しい世界から数年後かな? 呪われた王子のもとに、隣の国の姫が輿入れしてくる。その姫は、占いによって生まれてすぐに捨てられた、毒吐姫と言われる少女だった。
    可愛らしい恋のお話という感じ。

    0
    2024年08月30日
  • 15秒のターン

    Posted by ブクログ

    短編集とは思えない程、密度の濃い作品でした。それぞれが悩み苦しみながらも一歩踏み出すというラストに胸がギュッとなりました。日常の中で忘れていた大切な何かを思い出させてくれるようで、キラキラと輝く青春って素敵だなぁと思いました。

    0
    2024年08月18日
  • ミミズクと夜の王 完全版

    Posted by ブクログ

    少女と魔王のラブストーリー。
    文章が綺麗で読みやすい。
    前半ミミズク、後半アンディといった感じの展開には多少の違和感もあったが、最終的にはイイハナシダナーに帰結する。
    願わくば、聖剣云々よりも、もう少しミミズクや魔王の過去等の深掘りを見たかった。

    なお完全版として、別視点の過去話と、後日談が追加されている。
    後者には思わずニッコリしてしまうので、是非とも完全版で読むことをおすすめしたい。

    0
    2024年08月08日
  • サエズリ図書館のワルツさん1

    Posted by ブクログ

    世界観が好きでした。でてくる人みんなが、愛おしくて。ワルツさんの言葉は素敵です。 ―魂だけでは、抱きしめられないから。 ―よい読書を。

    0
    2024年08月01日
  • 小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら元作品を知らず、「小説の神様」と言う単語から作られたアンソロジーかと思って読んでいたら、現実にそんな小説があると知ってびっくり。
    でも元作品を知らずとも十分に楽しめました。
    『果たして自分はこの物語ときちんと向き合うことができているだろうか』『作者の名前だけで読んでいたり、他作品と比較してしまったりしてはいないだろうか』と考えさせられた、初心に帰してくれた物語たちでした。

    0
    2024年07月18日
  • サエズリ図書館のワルツさん1

    Posted by ブクログ

    紙の本が希少となった世界で本に初めて触れる登場人物達。
    自分も電子書籍より紙の本が好きな為、近未来的なフィクションでありながらもイメージし易い展開で、ジワジワと面白い物語でした。

    0
    2024年06月25日
  • 毒吐姫と星の石 完全版

    Posted by ブクログ

    ツンデレというか、癇癪持ちというか、天の邪鬼な女の子を、理解ある彼氏くんが抱擁してくれる話。こういう子は、理由はともあれ人を傷つけていることに違いはないのだけれど、ちゃんと謝るんだろうか。

    0
    2024年04月25日
  • 雪蟷螂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    寒さ厳しい山脈を居とする部族の双頭、蛮族と呼ばれる戦いを好むフェルビエと、呪術を操り死人狂いと呼ばれるミルデ。長きにわたりいがみ合い戦をしていた2部族の戦の終結のため、フェルビエの族長の娘、アルテシアは前族長同士の盟約によりミルデの族長に嫁ぐことが決まっている。

    愛する男を噛み殺すほどの激情をもち「雪螳螂」との異名を持つフェルビエの女でありながら、子供の頃からの運命を冷静に覚悟を持って受け入れ、アルテシアは彼女の影武者であったルイと近衛隊のトーチカのみを連れて婚礼相手のもとに向かうが、ミルデの族長オウガはアルテシアに開戦をつげる。

    婚姻を無効にしないために奔走する中で、ただの部族間の未来の

    0
    2024年03月02日
  • 今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる

    Posted by ブクログ

    設定時期はにこちらの方が昔になる。しかし、話の流れを追って行くと、確かに「光」から読んだ方が良いことが分かる。どちらも少女たちの曲芸子(パフォーマー)としての美しさとそれにかける執念とまで言えるほどの想いが描かれている。「嘘」を付いているのは誰?謎は何処に?想いが強く伝わってくる作品だった。

    0
    2024年02月28日
  • 今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる

    Posted by ブクログ

    やや歪んでいると言ってもいいのだろうか。空を飛びたい(ブランコ乗りとして)という想いだけが少女を連れて行く世界。
    「影」の方を読み切っていないので、よくわからないところもあるが、世界観には引き込まれる。

    0
    2024年02月27日
  • 15秒のターン

    Posted by ブクログ

    紅玉いづきさんの「15秒のターン」、これはフアンタジーじゃなくて現代が舞台の短編集なのだけれど、なんというか私たちが普段なんとも思わないような気持ちや感覚や思い出を掬って大事に物語にしていると思った。
    1番好きなのは「戦場にも朝が来る」っていう女の子同士の絆のお話でした。

    0
    2024年02月24日