紅玉いづきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
奴隷として虐げられ生に絶望した少女は、機を見て逃亡するも、逃げた先は魔物が棲まうという深い森。そこで少女は魔物の王に出会い、苦痛に満ちた生を終わらせるべく、魔王に自分を食べるよう懇願するも、それは果たされない。森の中で魔王と過ごすうちに2人の間には奇妙な心の交流が生じる。ふとしたことから魔王への討伐隊が編成されることになり、少女は魔王に囚われていた人間として「救出」されるが、森を出たとき、魔王の呪いによって少女の記憶は失われる。討伐隊によって捕らえられた魔王は、討伐隊を派遣した王の、不具の王子を癒すために利用される。魔王の呪いを解くことによって少女の記憶は回復され、少女は囚われの魔王を解放する
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Posted by ブクログ
なんでも見える男と、何でも作れる男の飴屋。
作れる男を見て『きれい』と行った人間には
妖怪がついている。
章の題名になっている妖怪が、本当にいるのかどうか。
まずそこから分かりません。
最後の章の『狐操』は、あのゲームのものと
一緒なのでしょうか?
言われてみれば共通点があるような?
職業は可愛いのに、やっている事が可愛くない。
妖怪にしろ何にしろ、メリットとデメリットがあるのは
当然な気がします。
とはいえ、最初の妖怪の時点で
恐ろしい、と思ってしまいます。
次の話は、どちらかと言えば因果応報っぽい気が。
今の自分を作るにあたって、出会った人あった過去。
それをすべて投げ打ってのやり直 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ電車のお供に連れて行って、ぱらぱら読んで、ようやく読み終わりました。
持ち歩くなら、これくらい読みやすい本がいい。
というのは、個人的感想で。
物語の内容は。
妖怪の見える叶義と、その妖怪を飴で表現することのできる牡丹の二人が主人公の物語。
牡丹のことを「美しい」と思う人の身近には妖怪がついている……という話だったのだけれど。
読んでて思ったのが、どんなあらすじの形をとっていても、根底に流れるものって一緒だなって思いました。
紅玉先生の本は紅玉先生の本だった。
ただ今回は登場人物が「女の子」じゃなかっただけ。
なんだってそう思いました。
「においが一緒だー」って思ったん -
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Posted by ブクログ
妖怪が見えるだけの優しすぎる人が祓う力を持つ人と共に各々の事情により憑かれてしまった人を救ったり救わなかったりする。
設定はありきたりだけど、それを難しい言葉を使わず読みやすくまとめあげているのでするすると最後まで読めました。面白かったです。
しかし紅玉いづきの新刊!と思って読むと物足りません。
デビュー作を始めとした人喰い三部作の一度読み始めたら目が離せなくなるような鮮烈なキャラクターがこの作品にはいません。ミミズクのようなトトのようなアルテシアのような不器用で歪で美しい女の登場を勝手に期待していた自分が悪いのでしょう。
比較対象さえなければさっぱりとした読みごたえでよかったと思います。 -
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