紅玉いづきのレビュー一覧

  • 現代詩人探偵

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    創作サークルのメンバーが次々と不審死を遂げ、名探偵がその謎を追って、ついに意外な真相が、てな話ではなかった。一応、推理と謎解き的な展開はあるのだが、それは決してカタルシスをもたらさず、単に創作を巡る業みたいなものが一瞬顔をのぞかせると言った展開。
    コミュ障の主人公にはいらいらさせられるが、こういう主人公しかあり得ないわけだし、期待してたような話じゃなかったが、つまらないとは言わない。

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    2020年11月17日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~湖のほとりの少女たち~

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    ホテルの女主人になる気はないかと問われるのは、追放された魔女、美貌の軍人、とある稼業から足を洗った娘、亡国の姫。
    紅玉いづきらしさを児童文庫に封じ込めた作品。
    これで新しい世界へと踏み出す子が増えると楽しいなあ。

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    2020年10月25日
  • 大正箱娘 見習い記者と謎解き姫

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    開けぬ箱も閉じれぬ箱もないと言う少女。新米記者の元に舞い込む謎。大正時代の女たちの物語。舞台が整い人物が揃い謎と秘密が開かれる。
    実に好みの要素の詰まった作品でした。既視感も強いが時代が持つ女というものに焦点を合わせた点が面白い。

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    2020年07月05日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女II

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    最後のヨクサルはズルい。

    傍目に見るともう彼は孤独ではないのでは?と感じるけれど、大切なものを作って失った時の孤独を思ってしまえば、彼の心から孤独がいなくなることはないんだな。

    続きが読めるとは思ってなかったので、これがもう1度だけあったら嬉しい。

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    2020年05月24日
  • ミミズクと夜の王

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    人はもういやだ「ミミズク」になってしまいたい少女が、自分を食べてほしいと言ってきた。そう言われても強い魔王ばかりではない。
    「たまにはこんなのどうでしょう」と言って子供が回してきた。次のこともあるし、読みやすいし、すぐに読んでみた。

    ファンタジックで心優しいお話だった。お天気がいい休日にふさわしい、現実離れをしたライトなお伽噺の世界が広がっていた。
    電撃大賞受賞作、電撃文庫と言うのは、門戸の広い印象を受けた。

    人間の世界で、奴隷でも最下層の仕事をしていた少女は、手足に鎖をつけたまま森に逃げてくる。そこは魔王が治めている森だった。彼女は自分をミミズクだと言って、魔王に食べてもらいたいと言って

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    2020年01月23日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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    最後の死霊術師(ネクロマンサー)の孫娘。孤独を力にかえる悪魔を背負う男。愛する者と愛される者。死者の住む島。
    設定とセリフとキャラクターに魅了され物語に包囲される悦び。
    ファンタジーを味わい尽くせます。

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    2020年01月20日
  • 進撃の巨人 果てに咲く薔薇(上)

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    ネタバレ

    跳ねっ返り少女と過去に闇を抱えていそうなおじさん、上司と部下、身分差、父と娘の葛藤、中央と前線、事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こってんだ!を地でいく主人公、と萌えそうな設定がてんこ盛りです。嫌いじゃない。
    原作だと駐屯兵団ってなかなか日常の業務にスポットが当たらないけど、このスピンオフでは壁の中の彼らがどんな思いでどんな暮らしをしていたのかがしっかりと描写されているため、原作を楽しむ視点が増えると思います。冷酷なジャックスが段々と賢いロザリーに絆されていく過程は少女漫画かよ〜って思いましたが萌えるからよし?続きに期待。

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    2019年08月16日
  • 大正箱娘 見習い記者と謎解き姫

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     時間がなくて、積んでた本を読む。
     いや、正しくは感想を書いてなかっただけで、本当に積んでいたわけではない……        

     それはさておき。
     今日もう一回読んだので書こう。

     物語は、新聞記者見習いと箱娘のお話。
    「箱娘……?」と、なりましたが、「箱娘」とはなんなのか、はこの巻だけでは語られていなくて、きっとこの先に語られる話。今はただ、箱にまつわる出来事をどうやこうやできる少女――くらいの認識でいいのだと思います。

     そして話は短編形式で、一冊の文庫本の中に4つくらいの話が入っています。
     すべてが女の話で、「生きてこそ」であって、「死んではいけない」のでした。

     何を言っ

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    2019年08月13日
  • MAMA

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    ネタバレ

    ・サルバドールの落ちこぼれ、トト
    ・「兄さんと妹と死ぬまで一緒にいなくちゃいけないらしいわ」




    ■1章
    pp1-73
    サルバドール一派の愚かなる劣等生トト。彼女は生来の才能の無さからそうした恥辱に甘んじていた。ついにはサルバドールから追放される、という話も持ち上がる。
    「もう魔法などできなくてもいいのよ」と言って欲しかった母にも、望む言葉はかけてらえず癇癪を起こしてトトは走り出す。

    行く先には一族に伝わる禁書の棚。その最奥、封印された鍵を壊し、敢えて扉を開いてしまうトト。暗闇に確かに息づく魔物が彼女の耳だけを攫っていく。倒れる直前に彼女は水色の玉を見る。それは魔物の瞳なのである。


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    2019年07月09日
  • 現代詩人探偵

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    ネタバレ

    自殺した詩人たちのことを調べる「探偵くん」。なぜ死んだのか、死なないと詩人になれないのか、生きて詩を書くことはできないのか。調べたからといって答えはないし、「謎を解いて遺された人を救う」なんてことにもならない。遺されたひとの「どうして」は永遠に解消されない。
    どうしてそこまで拘るのだろうと、途中からちょっと思い始めてしまったけれど、最後で腑に落ちた。
    「生きて、書いて、いいんだよ」
    棗のようにそう言ってしまいたくなるし、そう言うしかないと思う。

    その、棗。
    健康的で、なんでも持っていて、いつだって日の当たる場所をなんの疑問もなく歩いていける、だいきらいな親友。
    棗の執着は、本当に草間の思った

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    2019年07月06日
  • ミミズクと夜の王

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    ネタバレ

    とても美しいお伽噺。

    何も持たないミミズクの世界に色がつき、名前がつき、自分で自分を選びとるまで。無駄なところがなく清々しい。
    周りのひとたちがみんないい人すぎるけど!
    王様はもっと悪いかんじで終わるのかと思ったら、ふつうにいい人だったよ。まあそれでいい話なのだろうなあ。

    あとがきで、大人になったら忘れられてしまってもいい、一瞬だけ心を動かすものがあれば、そういうはなしが書きたい、と作者が書いていて、何かとても、色んな気持ちを思い出した。すごく心を揺さぶられるとか、ヒリヒリするとか、そういう感覚。長いこと蓋をしていたんだなあと思った。
    子どものころに出会っていたら、人生の1冊になっていたか

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    2019年05月28日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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    愛する喜び。それを失う悲しみ。
    突き詰めると、この感情の動きが全ての根源にある、という物語なのか?主人公二人に限って言うと。
    ただ、愛という感情の高まりの結果が、復讐に収斂されるというのが、救われないなぁと思います。それを望む悪魔の存在もあってこそか。

    愛できらめいていた過去に囚われたシュガーリア。
    決して手に入らないきらめきを求め続けるヨクサル。
    二人の出会いと結末は、終わりと救いのない物語の始まり、と感じました。

    そんな中で、唯一の救いは小枝の彼。
    想いは果たされた。

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    2018年10月13日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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    孤独を好む悪魔に憑かれた男ヨクサルと、死霊術師の孫、シュガーリアの童話めいた物語。島を舞台に物語が展開していきます。話が進むうちに伏線が見事に解かれていくのは見事。
    冒頭、孤独と閉鎖的な薄暗さがありましたが、終盤は白い羽と共に明るいものへと変わります。
    続き書けそうです、あれば読みたいですね。

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    2018年06月17日
  • 現代詩人探偵

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    6月から秋にかけての物語なのですが、物語全体に纏わりつくような雨の気配が金沢らしい。金沢駅から香林坊まで歩いたことがある人は、思いあたる場所がたくさんあって楽しいと思います。犯人が追い詰められる崖の上や、2時間ドラマの殺害現場以外の石川県が読みたい人に。

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    2018年06月14日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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    最初、全然集中できなくて一度置いた。読み始めるまでにも少し置いたくらいなのに。結局買って2週間くらいあいてから読んだ。ようやく集中できて、がっと読めた。
    半分を越えたあたりでだいぶ本の世界に入れて楽しかった。結末は全然考えてもなくて、そうだったのかー、と思いながら読んだ。
    毒吐き姫から7年半経ったらしくて、もうそんなに時間が経つことにびっくりした。次はいつ読めるか、楽しみだなぁと思う。

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    2018年05月30日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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    なんとなく結末は見えるものの、シュガーリアが可愛かったので問題なし。二人が1日でも永く共にいられますように。

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    2018年05月24日
  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女

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    紅玉先生は、ちりちりと痛くてぐっと胸を締め付けられるような、そんな感情を描写するのが上手いなと毎回思う。今回の物語は背景描写が少なかったとは思うが、その分じりじりと熱い、キャラクターの想いを感じた。

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    2018年06月07日
  • 現代詩人探偵

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    ネタバレ

    私もミステリーに対してホワイダニットに重きをおく。その悲劇性か人間の心理が好きだし、なんだったらトリックやアリバイは二の次でいい。それは物語の探偵が解いてくれるものだ。
    主人公「僕」の異様なまでの探究心の正体を知った時、あぁ、と私は物悲しくなった。

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    2018年05月05日
  • ガーデン・ロスト

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    いつもはぬるま湯で時々冷水や熱水の弾けるような学生時代。子供ではいられず、大人には届かず、小さな世界で笑い悶え苦しむ。話す側から忘れてしまうような会話のなんと愛おしいことか。
    あぁ、懐かしい。

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    2018年02月07日
  • 大正箱娘 怪人カシオペイヤ

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    ネタバレ

    怪人カシオペイヤに絡んだ事件が3編の構成。結局「怪人カシオペイヤ」はある特定の個人ではなく、日本を変えようとする組織なのかもしれないと本文を見て思った。そして、その権力を握る「帝京」の存在とその中を自由に行き来することが出来る「箱娘」うららとは何者なのか?。読むたびに謎は深まるばかり。ともかく、続きが出ることがあれば、読みたいと思う。感想はこんなところです。

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    2017年09月15日