紅玉いづきのレビュー一覧

  • ガーデン・ロスト

    Posted by ブクログ

    最初は読むのが少し苦痛だった。よくある女子高生モノでひねりがないという印象だった。エカに共感するのが難しかったからかもしれない。
    二章のマルの話が自分に重なりすぎて読み進めるのが辛かった。オズもそう。そこからは物語に読み入ってしまった。
    シバも私の友達にいた。一見女子高校生というフィルターがかった非現実世界のように見えて、かなりリアルな物語だった。
    やはり紅玉さんの作品にはハズレがないのかもしれない。
    そして高良はイケメン。

    好きな人に借りたのがこの本でよかったと思った。

    0
    2013年08月28日
  • ガーデン・ロスト

    Posted by ブクログ

    道化師のようになったって、心は凍ったまま。
    周りの良い子に合わせても、愛想笑いばかり。
    言いたいことを言えずに機嫌を伺っていても、楽しくない。

    だから誰もが自分だけの「居場所」を探しているのかもしれない。
    心が安らぐ花園を。自分が自分でいられる花園を。

    もし花園がなくなったらどうする?って友人に聞いたら…
    「だったら探し求めて、作り上げるよ。単純だけど…。でも、なくなってほしくないよね。やっぱり、大切なものだし。」

    この答えが返ってきて良かった。

    失ったら、探す。作る。
    でも願わくは「居場所」が永遠に変わらずに、仲間と居られると信じて。

    0
    2013年07月13日
  • 毒吐姫と星の石

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ミミズクと夜の王』と比べるとやはりというか劣ってしまう。何より毒吐姫の毒舌が好きになれなかったのは大きなマイナスポイントでした。なんだかな、だめだった。
    前作の登場人物たちのその後が読めてよかった。特にミミズク。終盤まで出ないから登場しないのかと思った。そしてミミズクパワーは毒吐姫にも効果抜群でした。ミミズクすげー。これから仲良くしていけばいいと思うよ!

    0
    2013年07月09日
  • 雪蟷螂

    Posted by ブクログ

    殺伐としていながらも美しい愛の物語。
    ラストは思わずため息が。
    紅玉さんの世界が本当に好きです。

    0
    2013年06月12日
  • 毒吐姫と星の石

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    真面目な王子の王族としての責務・使命感と、孤独で聡明な姫のプライド・依存心のぶつかり合うさまを描いた話。だと思う。
    まっとうな恋愛ではないのにどう見てもふたりは恋しているようにしか見えなくて、「どんな相手でもよかった」なんて独白に釈然としないものを感じつつも面白い。前作に引き続き童話ならではな都合のいい展開もありつつ(でもあの場面でミミズクが出てきて良かった!)、素直に感動できるいいお話。
    というのが最終章まで読み終えての感想で。すごいのはエピローグ。
    「あんたは!! 頭がよくても!! 女心がなにひとつわかんないクソ男よ!!」
    このエルザの一言とその後の会話にものすごく安心した!
    ふたりともそ

    0
    2013年06月01日
  • ガーデン・ロスト

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    高校生のときはどうして高校という舞台が特別なものとして扱われるのかわからなかった。
    どこか閉じていて、息を潜めて他人を伺って、何に反抗したいのかわからないまま反抗して、自分を特別に思いたくて、そんな高校という場所が物語の舞台になるほどいい所だと思えなかった。
    この本を読んで、高校生じゃない今、やっと高校・高校生の魅力がわかった気がする。
    苦しいんだけど、その苦しみが愛しいなと思った。ああ青春だなあという感じ。
    なんだかじんわり染み込んでくる物語でした。時間をおいてまた読み返したい。

    0
    2013年05月14日
  • ガーデン・ロスト

    Posted by ブクログ

    好きでも嫌いでも、それを超えた“花園”がそこにはあった。どんな時でも。

    想像と全く違いました。
    こんなに苦い気持ちの詰まった物語だとは…!
    受験が終わってから読み始めて良かった…
    もし受験前&卒業前に読んでたら…と思うとかなりゾッとします。

    なんだろう。
    同姓だからこその感情なのかなぁ。
    出てくる4人全員の気持ちとシンクロしました。
    なんだか自分を突きつけられてばかりでした。
    胸の中がゴロゴロする感じ。
    高良って男の人があんなにも絡んでくるとは…

    シバの章が一番真っ黒で赤黒くて、重ったるくてしんどかったです。
    読み終えた後も自分の中がドロドロしています。
    これが友達、なのでしょう

    0
    2013年04月21日
  • MAMA

    Posted by ブクログ

    ラベンダー色の瞳の落ちこぼれ魔術師・トトが耳と身代わりに手に入れたのは最強の使い魔。
    お互いに「この人しかいない」って思い続けていた所から、状況が変わるまで、それにどう決着をつけるかまでがストレートに描かれていて、読みやすかったです。

    0
    2013年04月13日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~ここがあなたの帰る国~

    Posted by ブクログ

    子供向きレーベルとは思えない辛口な作品。

    今回は、滅びた国の元お姫様リ・ルゥが主役。
    国が陥落する寸前に、彼女が臣下から与えられた毒の正体が明らかになる。

    これで、四人全員の話がそろったのだが、この巻で終わってしまうのだろうか?
    もっと続いて欲しいような、切りのいいところで終わるのもいいような、複雑な気分。

    地獄の番犬ヘンリーが四人のお父さん気取りなのもかわいい。

    0
    2013年03月02日
  • ガーデン・ロスト

    Posted by ブクログ

    この作品を初めて読んだのは高校生のとき。
    登場人物たちがそれぞれ複雑な感情を抱えていて、どうすればいいかわからなくてもがいてくるしんでいる様子が、高校生の私にはあまりにもリアルに迫ってきすぎて、途中で読むのがつらくなった覚えがある。
    今回読み返してみて、登場人物を自分と重ねてみたり、やっぱり理解できないところがあったり。でも目を背けずに読めたところは、自分も少しは大人になったのかなあという感じ。
    第4章がいちばん共感できた。ラストの文章がお気に入り。

    登場人物みんな、どこか危うさを持っていて、綱渡りしているイメージが浮かんだ。みんな必死にバランスをとって生きていて、ふとした拍子に足を滑らせた

    0
    2013年02月09日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~私をさがさないで~

    Posted by ブクログ

    手に入れたホテルを、どうにかこうにか回している4人の少女。
    普通のお客様ではないお客様が泊った嵐の晩に
    手違いで入れてしまったのは、元のすみかの人達。

    師匠を殺してしまって追放、の内容がそうだったとは。
    ある意味正当防衛になるのではないでしょうか?
    とはいえ、自分が殺してしまったので
    良心の呵責はあると思いますが。
    単なる暴走かと思ってたんですけどね~。

    相手の都合で、あっちへこっちへ移動させられるのには腹が立ちます。
    しかも相手の弱い所をついて、ですから、さらに腹が立ちます。
    が…実力のある人を相手に怒らせてはいけないね、というよりも
    手段を選ばないって素敵ですw

    番外編でもう一本。

    0
    2013年02月01日
  • 雪蟷螂

    Posted by ブクログ

    紅玉いづき。ファンタジー的世界観が嗜好にマッチしていて好きな作家。電撃大賞受賞作のミミズクからのファンです。

    0
    2012年12月27日
  • 青春離婚(1)

    Posted by ブクログ

    紅玉さんらしい童話を読んでいるような優しいタッチがとても心地よかったです。恋って真っ白なものだと言うことを思い出しました(*^^*)

    0
    2012年12月05日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~昼下がりの戦争~

    Posted by ブクログ

    三巻目は、男装の麗人ジゼットが主人公。
    一度は捨てたつもりの祖国から不穏なお客がやって来る。

    これ本当に子供向け?と思うくらい読みごたえのある話だった。

    ジゼットは男にも女にも惚れられるというのが納得の三巻だ。

    0
    2012年11月29日
  • MAMA

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間と魔物の話。

    ホーイチは、
    自分はトト一人だけでいいけれど
    トトは人間だから
    ホーイチだけでは駄目だと思っていた。
    のに、
    トトはホーイチ一人だけで良いと思おうとした。

    ぐっときました。

    ただ、最後
    子供が産まれた所の話はいらなかった。
    なんともありきたりな話になってしまった。
    ANDがあるんだから
    削ってしまってもよかったんじゃないのかな?
    うーん...余分だよなぁ。

    0
    2012年11月12日
  • MAMA

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんです。
    今回も面白くて良かった。
    感情1つから1つの話に広げられる所が凄く好きです
    星5でも良いんですけど日本語はやっぱりこの世界に合わないんじゃないかとか、そういう細かい点で好みと違ったのでちょっと引いてみちゃいました。

    0
    2012年10月16日
  • 青春離婚(1)

    Posted by ブクログ

    紅玉ひづみさんの原作の小説を、HEROさんがコミカライズした作品!
    まるで、原作がHEROさんのような、紅玉さんとの世界観が見事に合致してて、コミカライズにありがちな違和感なく読めました。
    同じ苗字の人いないかなー・・・ あ、先生と同じ苗字だったわ・・・。

    0
    2012年09月13日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~湖のほとりの少女たち~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     湖のほとりの古城ホテル・マルグリット。
     その新たな女主人の候補として集められた四人の少女たちのお話です。
     四人の少女たちはそれぞれ帰る場所を持たず、「このホテルの女主人になる気はないか?」の問いに頷いてやってきました。

     魔山を追放された魔女・ピィ。
     軍から追放された美貌の軍人・ジゼット。
     とある稼業から足を荒い、「普通の女の子になりたい」・フェノン。
     そして今はもう亡き国の姫君・リ・ルゥ。

     四人の少女はたった一人の湖上ホテルの主の座をかけて、争い始める。

     という感じで。
     すごーくすごーく、少女小説だったんですが。

     そんなことよりも、ジゼットさん! ジゼットさん!

    0
    2015年12月06日
  • 雪蟷螂

    Posted by ブクログ

    これで、紅玉さんの電撃文庫作品は制覇。ミミズクが好きーって人が多いけど、自分はこれが一番好き。狂気とも言える激情に、心奪われた。他の作品も、早く読みたい

    0
    2012年07月25日
  • ようこそ、古城ホテルへ ~昼下がりの戦争~

    Posted by ブクログ

    私はジゼット嬢が大好きなのだけれど、読み終わった後はもっともっと好きになってた。本当に不器用で、でも素直な子なのよ。
    まさかこんなに恋愛絡んでくるとは思わなかったけど。

    ゲストキャラも(約1名除いて)みんな自分の真っ直ぐな思いを達成しようとする気持ちいい人たち。
    化猫ちゃんが面白い。近くにいたらイライラするだろうけど。

    4巻、出るといいな。

    0
    2012年06月21日