紅玉いづきのレビュー一覧

  • MAMA

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    ネタバレ

    とある国の落ちこぼれ魔術師「トト」。
    彼女が迷い込んだ先は人食いの魔物を匿っている先。
    褐色の肌。目元には三連のホクロを持つ魔物。
    そこでトトは耳を喰われた。
    が、引き換えに聞いた事のない国の言葉でも話せるという力を手に入れる。
    そして、その人食いの魔物に「ホーイチ」と名付ける。
    ホーイチはトトにママになって欲しいと使い魔になる。
    トトはホーイチのママになった。

    年を重ね外交官として働くことになったトト。
    トトは「天国の耳」という二つ名を持った。
    ティーランという姫様はトトを気に入って。
    人目がないときは普通に話すことを進言。
    トトも、ティーランも人から狙われる位置にいることは変わらない。

    ある日、城下の市で奴隷商と対峙するゼクンと会う。
    そしてポツリとホーイチは言う「ボクはアイツが嫌いだ」と。
    トトはホーイチを封印して、城を抜け出した。
    ゼクンはトトを探し出して「守りたい」と申し出る。
    トトが何者かを知っていても尚、トトを愛した。
    トトは拒否するが、ゼクンは食い下がり、魔術師たちの攻撃を受けてもトトを守る。
    そのて、ホーイチが「勝負をしよう」と。
    ホーイチはトトに両耳を返し、「名を一つ、これからの未来を全て キミにあげる」と。
    一つの約束をして。
    ボクが死んだら、ボクを思って泣いてくれるかい? と。

    ホーイチは、トトはゼクンが死んだらもっと泣くと。
    だから勝負だと。
    勝ったら喰らう。負けたら君なってしまうと言いながら。
    優しいホーイチは負けてしまう。
    が、ゼクンと一緒になったトトは子供を授かる。

    授かった子供は 褐色の肌、目元には三連のホクロ。
    紛れもなくホーイチ。そしてトトとゼクンの子供だ。
    トトは本当のママになった。


    話後半はティーラインのお話。
    ダミアンは泥棒を生業としていた。
    侵入したのはティーラインの小部屋。
    そこで盗もうとした耳飾り。ティーラインは『本人に返して』とダミアンに頼む。
    ダミアンは耳飾りを持ち、城を後にして…
    血の繋がらない妹ミレイニアと一緒に耳飾りを返しに行く旅に出る。
    この二人は孤児院に預けられていた。
    そして同時に抜け出した仲だ。
    ダミアンはアベルダインの母の思いを追体験する。
    それを全体験をした後、トトの住む家にたどり着く。
    その時出会ったのはトトの息子である ホーイチ だ。
    ホーイチは自分の生まれる前の話だと、人喰いの魔物時代の話をする。
    それはダミアンの中で繋がった。
    人だった時代のアベルダインとその母。
    母を失い、そして自ら喰われ魔物になったアベルダイン。
    再度死して生まれ変わりトトの本当の息子になったホーイチ。

    ティーラインに乗せられる形となったが、耳飾りは無事にホーイチの手に渡ったのだ。
    ダミアンとミレイニアはそのまま旅を続けるのだろう。
    同じ惹かれ合うモノ同士として。

    0
    2015年04月16日
  • あやかし飴屋の神隠し

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    どうしてか『あやかし飴屋の飴隠し』って読んじゃうんだよなぁ…w
    妖怪も人も棲むところが違うのにたまたまチャンネルがあってしまって、違うルールのために支障が出る、そんな感じがする
    夏祭りの濃い湿気を含んだとろりと甘い空気の中に、やさしく不器用な店主と上手い飴細工師の店がある
    妖怪細工の飴を見てみたい気はするけど、自分の目に彼はどう映るだろうか
    きれいなものを見てみたいとも思うが、見えない方がいい人生もある
    うまく折り合っていければいいのだけれど

    0
    2015年02月12日
  • 雪蟷螂

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    この人の作品、個人的に一貫して言えることは、読み始めると止まらなくなること。誰もが一度は読みたいって思うような絵本みたいな世界がそこにあること。

    0
    2015年02月02日
  • あやかし飴屋の神隠し

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    何でも見える青年と何でも作れる青年のお祭りの屋台を舞台とした少し不思議なお話。
    テンポ良く、でも朴訥とした文章が不思議な世界をより演出していて、この世界にすんなり入り込めました。
    とても読みやすく、雰囲気も好きな作品でした。

    0
    2015年02月01日
  • あやかし飴屋の神隠し

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    妖怪飴屋を営むふたりの青年は、境界の曖昧なものに形を与えて顕現させ、干渉する。その結果を善くするも悪しくするも人の情で、顕現した存在に善悪の境界はない。
    物語の初めのうちは形を与えられくっきりと浮かび上がるのはあやかしといういかにもこの世ならざるものであったけれども、終盤においてのそれは人の心であったように思う。
    信頼関係とか、後悔とか、長年曖昧なまま抱え続けた想いにきっぱりと向き合って、前に歩き出す姿は、読んでいて気持ちいい。
    続きが出たらきっと楽しみに読むと思う。このふたりの仕事風景をまた眺めたい。

    0
    2015年01月10日
  • 毒吐姫と星の石

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    みんなのその後を読むことが出来て幸せ。
    そして、ディアもエルザもこれから
    どんどん幸せになって欲しい。

    0
    2014年11月29日
  • 雪蟷螂

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    人喰い三部作の最終
    人喰い三部作は一貫して「愛とはなんぞや」が書かれているのではないかなと思いました。その中でも雪蟷螂は一番の激情を持った愛のお話し。
    個人的にはオウガの深い愛情に気づき一瞬の激情を持ったルイ、この二人の関係性が好き。

    0
    2014年10月17日
  • あやかし飴屋の神隠し

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    幼い頃神隠しにあい、それ以来あやかしを視るようになった叶義と、その姿を飴細工にうつすことで憑いている妖怪を祓う牡丹。そんな二人が営む妖怪飴屋を舞台に描かれる連作短編4編。
    後半2編では、訳ありの過去をもつ二人が、過去と向き合い、前に進む姿が描かれる。

    人生を初めからやり直せるとしたら…。
    後悔などしたことのない牡丹と、後悔だらけの叶義。正反対の2人が一緒に居ることで、欠けていたものを手に入れ、止まっていた時間が動き出す。周りにも自分にすら興味を示さない牡丹が、最後に見せた少しの執着に心が暖かくなる。

    0
    2017年09月01日
  • ガーデン・ロスト

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    この作者初読。お互いに憧れや苛立ち、劣等感や優越感を抱きながらそれぞれの距離感で友達してる女子高生四人目線の連作短編集。若い頃は世界が狭くて絶望しがちで、それも半分は絶望のふりって分かってるけど狭いだけに深刻で真剣。そんな青春の特権的な痛さやひたむきさが鋭く書かれていて、眩しかった。作者あとがきで、暗い話、とあった気がするが、個人的には、彼女たちのこれからを感じさせる爽やかな読後感だった。良かった。

    0
    2014年08月08日
  • 青春離婚(1)

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    小説を先に読んで、その後の二人についても描かれているとのことで、やはりコミックも読みました。数ページではあるのですが、読めてよかったなと思います。本編についてはウェブ上で公開しているものを先に読んではいたのですが、二人の距離感というものが、小説よりも直接伝わってくるような気がしました。

    0
    2014年06月24日
  • ガーデン・ロスト

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    4人の女子高生の物語。
    4人の気持ちがどれもこれも共感できる、ちょっと心が痛くなるお話し。
    紅玉さんは人のもやっとした気持ちを言葉にするのが上手な方だなと再確認。

    0
    2014年06月19日
  • MAMA

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    これが愛の話とは言えません。いや、愛なんですけれども哀なんです。
    今作では人喰いの魔物“ホーイチ”と落ちこぼれのサルバトーレ(魔術師の一族)の親子関係が描かれます。それが悲しいのなんのって……。流石紅玉さん、不幸の中に愛情を(哀情?)を紡ぐその作風は二作目ながら存在します!!
    そして対になる中編『AND』も所収されています。こちらでは家族でない家族の話が描かれます。けれど、こっちの方が家族っぽい愛情を感じるのは何故でしょうね……?

    0
    2014年06月14日
  • MAMA

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    紅玉いづきさんの作品は痛くて綺麗です。
    これを最初に読んだら、少し短いけれど切なくていいなって程度だったかもしれません。やっぱりミミズクが良すぎて期待しすぎたかなー。

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    2014年04月26日
  • MAMA

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    ネタバレ

    2年前に読んだのは覚えていましたが、星四つつけていてどんな内容だったかさっぱり覚えてなくて再読しました。

    可読性はあるんですが、内容が濃いわけではないです。

    落ちこぼれの魔法使い少女がいて、魔物のいる神殿の奥に行って耳を喰われ、十年以上その魔物を使い魔としてそばに置き、魔物から喰われたその耳が異国の言葉も理解することから、ヘブンズイヤーとして外交官の仕事してたら、ヘブンズイヤーを持った少女を尊師として候補にあがったために、自分を守るはずの一族が襲撃してくる。それを守るのは使い魔の役目なのに、旅人が少女を守るといい、魔物はその旅人と一体となった。
    そしてその旅人と結婚した少女が生んだのは、依然魔物の姿だった肌の濃い褐色の男の子だった。

    精神論を端折ったらざっとこんな感じです。

    付録のANDはまだ読んでないです。

    0
    2014年02月21日
  • ガーデン・ロスト

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    誰にでもそのような時期はあるもんで。
    内側にある柔らかいものを刺をびっしり生やして守っている時期。
    実際に何を守りたいのかは分からない、けど何かをしなくてはならない。
    そのような時期の話。

    痛い。

    0
    2013年11月21日
  • ガーデン・ロスト

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    最初は読むのが少し苦痛だった。よくある女子高生モノでひねりがないという印象だった。エカに共感するのが難しかったからかもしれない。
    二章のマルの話が自分に重なりすぎて読み進めるのが辛かった。オズもそう。そこからは物語に読み入ってしまった。
    シバも私の友達にいた。一見女子高校生というフィルターがかった非現実世界のように見えて、かなりリアルな物語だった。
    やはり紅玉さんの作品にはハズレがないのかもしれない。
    そして高良はイケメン。

    好きな人に借りたのがこの本でよかったと思った。

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    2013年08月28日
  • ガーデン・ロスト

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    道化師のようになったって、心は凍ったまま。
    周りの良い子に合わせても、愛想笑いばかり。
    言いたいことを言えずに機嫌を伺っていても、楽しくない。

    だから誰もが自分だけの「居場所」を探しているのかもしれない。
    心が安らぐ花園を。自分が自分でいられる花園を。

    もし花園がなくなったらどうする?って友人に聞いたら…
    「だったら探し求めて、作り上げるよ。単純だけど…。でも、なくなってほしくないよね。やっぱり、大切なものだし。」

    この答えが返ってきて良かった。

    失ったら、探す。作る。
    でも願わくは「居場所」が永遠に変わらずに、仲間と居られると信じて。

    0
    2013年07月13日
  • 毒吐姫と星の石

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    ネタバレ

    『ミミズクと夜の王』と比べるとやはりというか劣ってしまう。何より毒吐姫の毒舌が好きになれなかったのは大きなマイナスポイントでした。なんだかな、だめだった。
    前作の登場人物たちのその後が読めてよかった。特にミミズク。終盤まで出ないから登場しないのかと思った。そしてミミズクパワーは毒吐姫にも効果抜群でした。ミミズクすげー。これから仲良くしていけばいいと思うよ!

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    2013年07月09日
  • 雪蟷螂

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    殺伐としていながらも美しい愛の物語。
    ラストは思わずため息が。
    紅玉さんの世界が本当に好きです。

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    2013年06月12日
  • 毒吐姫と星の石

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    ネタバレ

    真面目な王子の王族としての責務・使命感と、孤独で聡明な姫のプライド・依存心のぶつかり合うさまを描いた話。だと思う。
    まっとうな恋愛ではないのにどう見てもふたりは恋しているようにしか見えなくて、「どんな相手でもよかった」なんて独白に釈然としないものを感じつつも面白い。前作に引き続き童話ならではな都合のいい展開もありつつ(でもあの場面でミミズクが出てきて良かった!)、素直に感動できるいいお話。
    というのが最終章まで読み終えての感想で。すごいのはエピローグ。
    「あんたは!! 頭がよくても!! 女心がなにひとつわかんないクソ男よ!!」
    このエルザの一言とその後の会話にものすごく安心した!
    ふたりともそれぞれに恋心より優先したいものがあったんだな。一歩踏み出したその先で素直に恋をできますように。

    個人的には前作の「ミミズクと夜の王」の方が圧倒されたのだけど、こちらもとてもよいお話でした。あとがきで触れられていた「鳥籠巫女と聖剣の騎士」も読みたいです。

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    2013年06月01日