紅玉いづきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久々にライトノベルを読んだ……という感想でした。
最近、あんまり新しい小説を読む時間が取れなかったので、久々に読めるとやっぱり楽しいなって、そう思います。
さてさて感想ですが。
とりあえず、進撃の巨人はあらすじ(というか設定)だけ知ってればいいんじゃないかな?
少なくとも私はそれだけしか知りませんが、上巻はとても楽しく読めました。
そして何より、ちょっとラブい……
あれ? 人間同士だよ。そんなに年離れてないよ!!
ってことです(ぇ)
戦場で芽生える恋なんて言ってしまうととてもチープだけど、私はこれがきちんと恋愛として実をなすかどうかまだ信じてないからな!
ってちょっと思ってしまいました。
分厚いけど。
思ったより分厚いけど、以外とさっくり読めたので、お時間ある方は是非。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『毒吐姫と星の石』ぶりの、紅玉いづきの久しぶりのファンタジー作品。
『MAMA』で泣いた口で、それ以来紅玉先生の作品は発売のたびにチェックしている。
今作は久しぶりのファンタジーということで期待していたが、なんと言おうか…これはまだ『序章』と感じた。
何せ、表紙にも描かれている『男』と『少女』がきちんと出会うのは本も半ばに差し掛かってからだ。
少女と男の間にはまだ言葉が足らず、絆も薄く、『すべてはこれから始まっていく』というところで話は終わってしまう。
この一冊で物語として満足するなら、もう50ページは欲しかった、というのが本音。
久しぶりのファンタジーだったが、なんだか物足りないな、という印象で終わってしまったのが残念だったが、ファンタジー要素たっぷりの世界観はよかったと思う。 -
Posted by ブクログ
現代詩が好きなので、どうしても厳しい見方になってしまう。でも、日曜の夜に月曜日の活力を犠牲にして読んだということはまあ、それなりに惹かれていたのだろう。
なんつーか創作の業とか盗作のようなテーマは古すぎるよ。想像力のかけらもないと思う。たがみよしひさが90年代に30ページの漫画で描き切っていて、てことはそれ以前に大量の先行者がいたってことで、それを今更やる鈍感さには呆れ果てる。チェイサーとかアオイホノオとか漫画を描くことについての漫画がしかも良質なものばかりが量産されている現在に、創作者モノをしんきくさーくおセンチに高尚ぶって書くのはトップグループから何周も遅れてゴールして一位だと勘違いして喜んでいるのに等しい。どんなに深刻ぶってみても、等しい。
ただ、生きづらさに悩んで生きたり死んだりする人たちがリアリティーを待って作品の中に存在することは、それだけは尊いことだ。 -
Posted by ブクログ
奴隷として虐げられ生に絶望した少女は、機を見て逃亡するも、逃げた先は魔物が棲まうという深い森。そこで少女は魔物の王に出会い、苦痛に満ちた生を終わらせるべく、魔王に自分を食べるよう懇願するも、それは果たされない。森の中で魔王と過ごすうちに2人の間には奇妙な心の交流が生じる。ふとしたことから魔王への討伐隊が編成されることになり、少女は魔王に囚われていた人間として「救出」されるが、森を出たとき、魔王の呪いによって少女の記憶は失われる。討伐隊によって捕らえられた魔王は、討伐隊を派遣した王の、不具の王子を癒すために利用される。魔王の呪いを解くことによって少女の記憶は回復され、少女は囚われの魔王を解放する。魔王によって王子は癒され、少女と魔王は森に去り、幸せに暮らす。
端的に言えば『美女と野獣』型の異類婚姻譚であるが、平和に暮らす魔物と戦争に明け暮れる野蛮な人間という対比は『ガリバー旅行記』の『フウイヌム国』が想起される。魔物と人間との転倒した関係、過酷な生の記憶から少女を解放する魔王の「呪い」、聖剣、石女、不具、癒される王国など、著者は物語の文法に自覚的であり(『最後のユニコーン』が連想される)、その設計には目を見張るものがあるが、一方で、誠に残念ながら、著者はこれらの素材を融合し一つの物語へと昇華させるための筆力を欠いていた。
この小説には魔王と少女(恋人)、国王と王子(親子)、騎士と聖女(夫婦)、さらに野蛮な人間と成熟した魔物という4つの対立関係があり、これらの対立を回復させるものとして少女の努力、すなわち冒険があるのだが、この少女の冒険が不十分なものであることが本作の最大の問題。『美女と野獣』型の童話では呪われた恋人(男性)救うための主人公(少女)の冒険が物語の山場となるが、本作における少女の冒険は自己の同一性の危機にまで到達しない。失われた記憶が回復してから、人間の世界と魔物の世界の二者択一に際して、少女の苦悩に関する深い描写があればまた違ったのであろうが、この点がいささか軽薄に過ぎる。
加えて、国王と王子の親子関係、騎士と聖女の夫婦関係の対立に関する描写があまりにも浅い。尺の問題があったのだろうか?そのため、物語の頂点に向けて読者の精神は十分に抑圧されず、結果としてその頂点において読者が得る満足は限定的である。
非常に非常に惜しい!とても惜しい作品。著者の構成力には傑出したものを感じるが、それを文章に落とす力がこの時点ではその素材に対して完全に不足していた。おそらくそのことを著者自身自覚しているのではないだろうか?著者の成熟を首を長くして待ちたい。