黒原敏行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「…世界の美しさに秘密が隠されていると思った。世界の心臓は恐ろしい犠牲を払って脈打っているのであり世界の苦悩と美は互いにさまざまな形で平衡を保ちながら関連し合っているのであって、このようなすさまじい欠陥のなかでさまざまな生き物の血が究極的には一輪の花の幻影を得るために流されるのかもしれなかった。」(459頁)
マッカーシーの名を知ったのは映画『ノーカントリー(No Country for Old men)』を観てから。マシーンのように冷徹に人を殺していくシガー(ハビエル・バルデム)が印象的な映画だった。
これ、原題をちゃんと見ないとタイトルの意味するところが全然伝わらない。原題は「古い -
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ネタバレ無人島という環境におけるサヴァイヴァル譚ではあるが、衣食住の確保や健康の維持といったテクニカルな部分は気持ち良いぐらい無視され、そこで暮らす少年たちが織り成す人間模様、関係性の移ろいに焦点のすべてを当てた物語となっている。
何かが起こりそうな不穏な予感を常にはらみつつ、辛うじて均衡を保ちながら日々は過ぎて往くが、徐々に高まる緊迫感がついに決壊の時に差し掛かる…古典の名作たるにふさわしい、かくも見事な悲劇的シークエンスが展開される。
“寓話性が高い”という訳者による解説が巻末にあったが、何某かの構造を見立ててそのように読むこともできるし、字義通り人間の原罪的な残酷さを子供たちを演者にして語らせて -
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Posted by ブクログ
⚫︎感想
快適、娯楽、薬、不満がなく設計された世界は、人間が生きる上で本当に幸福といえるのか。
簡単に「快」が得られ、「不快」が回避される世界は、
苦しみ、愛、嫉妬、孤独がない
「不幸になる自由」は本当に不要なのか?
人が生きる上で、「揺れ」は必須である。
享受している幸福に気づくのは、
対極の不幸の存在を知っているからだ。
人間から “揺れ” を消し、
幸福だけ残って、
それは本当に人間なのか?
現代の生活に浸透している
ショート動画、快適アルゴリズム、消費、即時快楽…
それらは「すばらしい新世界」の1ページになり得る。
⚫︎本概要より
『一九八四年』と並ぶ、ディストピア小説の歴 -
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Posted by ブクログ
ポワロシリーズはスーシェの映画やドラマを映像で見たことはありますが、本で読むのは初めてでした!とても読みやすくて直ぐに読んでしまいました。
私は今エジプト旅行中です。
ナイル川をクルーズして過ごす最中に読む本はどれがいいだろうと考え、ナイルに死すを選びました。
訪れる場所や船内、クルーズを共にする仲間は物語の中とはもちろん違うけれど、
船内の揺れやナイル川を流れる川の音、朝と夜の涼しい風、真昼の天高い太陽、全てを感じながらの読書でした。
とても良い読書であり、経験になりました。
お話自体は最後がすこし、悲しくはありますが、無事に物語が完結したこと、幸せになれた人たちがいることに安心を覚えて、私