黒原敏行のレビュー一覧

  • 幻の女〔新訳版〕

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    「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった・・」
    ・・という、ポエミー且つオシャンティ(死語(^^;)な書き出しで有名なクラシックの名作を今更ながら読んでみる事に。

    妻と喧嘩し、家を飛び出したスコットは、とあるバーで“パンプキン”のような帽子をかぶった女に出会います。
    彼はその女性を誘って食事をし、ショーを観てから別れますが、帰宅すると妻が絞殺されていて、スコットはその場にいた警官に殺害容疑で拘束されてしまい・・。

    こ、これは・・読む手が止まらんヤツ!

    スコットのアリバイを証明できる“パンプキン帽子の女(以後、幻の女)”がどこの誰だかわからないどころか、街で聞き込

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    2025年09月22日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    オリエント急行でも思ったことだけど、人物描写がすごく上手くて、登場人物が多いけど映像で頭の中に浮かぶ。シチュエーションも王道密室ミステリーで、次々人が死んでいく。好きです。
    物語が始まった時からジャクリーヌが犯人と思わせつつ、違うんだろうな〜と思う。各登場人物が色々掻き乱してきて面白い。そこが逆に取ってつけた感を感じてしまったけど。(お金持ちおばあちゃんの盗み癖の話とか必要だった?とか)
    なんか最後がバタバタして終わったのもオリエント急行みがありました。犯人分かってからはなんか進行が雑じゃないか?ミステリー小説であってヒューマンドラマではないからなのか、、最後のジャクリーヌとサイモンの件はあ

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    2025年09月16日
  • TOKYO REDUX 下山迷宮

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    Tokyo Redux
    David Peace, 2021
    下山迷宮

    英国人の描く戦後ゴタゴタの東京で実際に起きた未解決殺人事件が土台のアメリカンなハードボイルド。あなたも下山事件に取り憑かれます

    全文はブログで
    www.akapannotes.com

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    2025年09月08日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    ネタバレ

    楽しい話ではないが、物語を楽しむことはできた。
    人間は食べなければ生きていけない。食を餌にすれば、どうしたって寝返ることになってしまうのはわかるが、それでは秩序を守った生活が長く続けられないと思う。
    追い込まれて気が狂ったようになるのは、読んでいても辛かった。

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    2025年09月07日
  • すべての美しい馬

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    米国文学の巨匠コーマック・マッカーシーの国境三部作の第一作目。テキサス州からメキシコに至る道はさながら青春ロードムービーのようであり、美しい情景が目に浮かぶような自然描写。牧歌的な叙事のあとに訪れる理不尽で強烈な暴力の数々。原初的な人々が織り成す激情の衝突は、近代アメリカが封殺した善悪を増幅したような沸騰する生命力を感じさせる。一番の驚きは物語終盤に完璧なタフガイに成長した主人公が16歳ということか。荒野に佇む余韻の味わえる良質な小説。

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    2025年08月27日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    後半のは文章にスピード感・緊迫感があり、風景描写が巧だった。
    SNSなどネットを覗けば、匿名の皮をかぶった野蛮人になる者が垣間見られるように思う。
    あとがきにあるように具体的な背景が省かれたことで普遍性をもち、今でも色褪せない内容である。ただ、人間関係に疲れている時に読むものではないな。

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    2025年08月27日
  • 幻の女〔新訳版〕

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    比喩表現がいちいち凝っていて面白い
    サスペンスとしても優れているが、文章が読んでいて楽しい作品

    「昔から優秀な機械のように運動能力がずばぬけていて、皮膚でくるまれているよりはレーシングカーのボンネットの下におさまっているほうがいいような男なのである」

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    2025年08月17日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    予想以上に読みやすい。たくさん出る登場人物もキャラクターがよく表現されているため混乱しないうえ、それぞれに魅力も感じる。犯人は意外性があり、完全に予想を裏切られた。当時の上流階級や豪華な旅行の雰囲気をほんの少し感じることができる。

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    2025年08月15日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ポアロシリーズ15作め。1937年の作品。
    原題は『Death on the Nile』。

    『オリエント急行の殺人』と並ぶ人気作ですが、読むのは初めて。
    ナイル川をさかのぼる豪華客船なんて猛暑に読むにはちょうどいいだろうと思いましたが、これがほんとおもしろかった。

    クリスティー作品によく出てくる男女の三角関係。従来は殺人事件の背景や人間模様の一部だったりしましたが、本作ではこの三角関係こそがストーリーのメイン。
    全540ページの250ページくらいまで事件が起こらないのですが、もうこのまま何も起こらなくても十分おもしろい。

    作中のカルナック号はサヘル島から第二急湍まで行って帰ってくる7日間

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    2025年07月14日
  • 八月の光

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    遠い昔に原著で挑戦したが読破できなかった物語を新訳で挑戦。すごくわかりやすい。翻訳家ってすごい。
    物語自体は割りと重い。アイデンティティや孤独をテーマとした話がアメリカ南部を舞台に展開される。

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    2025年07月06日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ミステリーの女王アガサ・クリスティの手にかかればもはや何も起きなくても面白い。
    事件が起きる前の前半部分がめちゃくちゃ面白く、個人的には事件が起きたことでそこまでのストーリーが停滞してしまったような気がして、むしろ事件が邪魔にさえ感じた。でもそこはさすがのアガサ・クリスティで、読み進めていくと事件前・事件後で分けることすら無意味で、全てはナイル川のようにひとつの流れであったことが分かる。
    悩めるジャクリーンを優しく諭すポアロの言葉のひとつひとつがとても良い。
    メインの3人に絡む物語は面白いんだけど、他の容疑者たちがわちゃわちゃやってる中で釈然としない描写もあったため自分の中では満点評価とはしま

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    2025年07月03日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    翻訳が上手だし、エジプトのエキゾチックな感じとかリネットの艶やかさが美しく脳内で描かれるのが楽しかった。推理小説はあまり読まないから新鮮で、ゲームをやり進めてくようなわくわく感もあった。謎の筋書きも面白いですね、アガサクリスティー。

    ポアロがたまに口悪いのわらう

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    2025年06月12日
  • 世界が終わってしまったあとの世界で(下)

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    上巻で主人公〈ぼく〉の子供時代からの人生をなぞってきたが、ようやく下巻の冒頭で時間軸が現在に追いつき、ジャーグマンド・パイプの火災を消し止めることに成功…したが、直後にニンジャ軍団の襲撃を受ける。
    そこから話は転調し、主人公〈ぼく〉の正体やジャーグマンド・パイプの正体や陰謀の黒幕の正体が明らかになり、最後は黒幕と格闘戦。
    クドいドタバタお笑いまみれの文章は好き嫌いが分かれそうではあるが、面白く読めた。けれど、再読する気力は無いかもしれない。

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    2025年05月10日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ネタバレ

    犯行に直接関係ないような些細な謎も鮮やかに解明していく様と、ポアロの優しさというか紳士ぶりが素敵でした。「何でも持っている」と揶揄されていたリネットは、本人も言っていたとおり
    周りは敵だらけで、親友や婚約者から裏切られ、
    恨みを抱いてる人も多く、彼女が孤独な人間であることが分かり、人間の欲望や愛は誰にも止めらないと皮肉を感じられてよかったです。

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    2025年04月26日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ネタバレ

    ポアロシリーズ⑮

    富と美貌を兼ね備えた女性リネット・リッジウェイと夫のサイモンはエジプトに新婚旅行にきていた。しかし2人は、リネットの友人で、サイモンの元婚約者であるジャクリーン・ド・ベルフォールに旅行の間中つけ回されていた。不穏な空気の中、ナイル川の船上で事件は起きてしまう。

    すごく面白かった!
    謎が渦巻く船の中を、登場人物一人ひとりが、行動し、さまざまな思いを巡らせる。
    そこに無駄がないからこそ、ポアロによって一つ一つの謎が解けていく事で、それぞれの状況や思いに「あぁ〜そういうことか」と納得し、感情移入してしまう。

    犯行の手口は素晴らしいものだったけれど、犯行前にあったポアロの優しい

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    2025年04月15日
  • すべての美しい馬

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    ネタバレ

    テキサスからメキシコへ友人と家出同然で飛び出し、働き口も見つけ上々の新生活スタートとも見えたが··· 
    とにかく真っ直ぐなジョンのセリフが印象的
    殺るか殺られるかだ中間はない 等。

    少し読解力が追いつかなくて 追手は何故最後馬を連れて行かなかったのか等気になる点も·

    とにかく友人と旅をしている描写が面白く、後半からはジョンの行動に目が離せない。

    彼女が残ってくれたら恐らくあの行動にはでていない。

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    2025年04月06日
  • 蠅の王〔新訳版〕

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    遭難が唐突に始まるところからして、かなり寓話性の意味合いを感じられる。ストーリー的にはむずかしくはないのだが、解説を読んでその深みを知った。ネタバレではないので、解説から読んでもいいと思う。

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    2025年03月26日
  • 幻の女〔新訳版〕

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    1942年に発表された古典ミステリー
    舞台はニューヨーク
    妻と喧嘩をしたヘンダースンはあてもなく街をさまよう…
    たまたま入ったバーで出会った風変わりな帽子(パンプキンみたいな…)を被った女を誘い、食事をし、劇場でショーを観て別れる
    その後、深夜に帰宅するとヘンダースンを待っていたのは絞殺された妻の死体と刑事たちだった
    警察は夫であるヘンダースンを疑う
    彼のアリバイを証明できるのはバーで出会った女だけ…
    しかし、誰も女を見ていない…
    そしていよいよヘンダースンに有罪の判決が下り死刑が言い渡される
    死刑執行まで87日
    ヘンダースンの友人と恋人が内密に捜査に協力し「幻の女」を追って奔走するが…

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    2025年03月26日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    ナイルに死すの2022年の映画版を観た後に、この小説を読んだ。小説の内容と変えられている部分があったから、想像の部分で読んだ部分もあったけど、映画をみたときの意外な犯人だった衝撃を
    小説でも改めて感じて、これはアガサクリスティーの中でも傑作に入るなと思った。
    絶対、違うと思っていた人が犯人という話の構想がうますぎる。

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    2025年03月03日
  • ナイルに死す〔新訳版〕

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    やはり登場人物が多いので人物表記を確認しながら読んだ。500ページ超えの長編で、殺人事件が起こるのは250ページ過ぎてから。エジプト旅行の間に、船で殺人事件が起こるのだが、真珠の盗難や、被害者の資産の問題が複雑に絡み合っている。かなり読み応えがあるが面白かった。それにしてもポワロは承認欲求強いのか…。『ほら、エルキュール・ポワロがいかに賢いか、これでわかったでしょう!』と言うのが好きなんだって。

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    2025年02月18日