黒原敏行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレハヤカワの『海外ミステリ・ハンドブック』から。
こーれは面白かったです!オススメ。
【あらすじ】
妻と喧嘩して家を飛び出し、あてもなく街をさまよっていたヘンダースンは、”パンプキンのような”帽子をかぶった見ず知らずの女と出会う。食事をし、劇場でショーを観て、酒を飲んで別れて家に帰ると、待っていたのは絞殺された妻と警察だった――。
第一章から「死刑執行日の百五十日前」と始まり、続く章もすべてその形式でタイムリミットが近づいていきます。
死刑執行を待つのみのヘンダースンに代わり、親友であるロンバードが”幻の女”を探すのですが、なかなか一筋縄ではいかず。あらゆる疑念が浮かぶ中で、すっかりロンバー -
Posted by ブクログ
今回はナイル川を遡る豪華客船での殺人事件です。
美貌の資産家リネットを殺したのは誰なのか。
ジョアナ嬢の「あなたってあちこちに敵を作ってるんでしょうね」の言葉から、おっ今回はどろどろの人間模様が展開されるのかな⁉︎と期待してしまいました(笑)
登場人物が多すぎてこの人誰だっけ?と登場人物紹介を見直すこともしばしば。
でもみんなキャラが立ってたので退屈はしませんでした。
リネット、親友の恋人は取っちゃだめでしょ人として……
夢中で読み進めましたしラストも綺麗でしたがこんなに問題のある人ばっかり乗り合わせないよな……とか考えてしまいました。
そんなん言ってたらミステリは楽しめないのでしょうが -
Posted by ブクログ
ネタバレ妻と喧嘩して家を飛び出したスコットは、バーで特徴的なオレンジ色の帽子を被った女と出会う。食事とショーをともにした後スコットが帰宅すると、家には警察がおり妻が殺されていた。妻の首にはスコットのネクタイが巻き付いていて、彼は殺人の容疑で逮捕されてしまう。スコットはバーで出会った女が自分の無実を証明してくれると思い彼女のことを思い出そうとするが、記憶にあるのは特徴的な帽子だけ。刑事とともにバーやレストラン、劇場をまわりスコットと一緒にいたオレンジの帽子の女を見ていないか尋ねるも、みな口を揃えたように一人でいるスコットしか目撃していないと証言する。そんな中、ついにスコットに死刑判決が下る。
スコットは -
Posted by ブクログ
妻と喧嘩した男は、街で風変わりな帽子をかぶった女と出会う。気晴らしにその女と劇場などで過ごして帰宅すると…。
どうやら私は海外ミステリー沼に足を踏み入れてしまったみたいだ。
誰も自分のことを信じてくれない。
自分は幻を見ていたのか?
面白くてどんどんはまっていく。
章立てが「死刑施行日の○○日前」となっているので、迫ってくる執行日に男と同じ気持ちで焦る。ネタバレを見ずに読めて良かった。さすが名作。最後まで面白かった。
訳者さんのおかげで、海外ミステリ初心者の私でも楽しめた。
「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。」
冒頭の1文。クリスティーとはまた違う魅力 -
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Posted by ブクログ
凄い言葉を生むための物語。
胸に押し当てたいほど美しいものは全て苦悩に起源を持つ。それは悲しみと灰から生まれる。
- 63ページ
かたちを喚び起こせ。ほかになにもないところでは無から儀式を創り出しそれに息を吹きかけよ。
- 86ページ
善意が見つけてくれるんだ。いつだってそうだった。これからもそうだよ。
- 326ページ
全て凄い言葉。言葉に、“凄さ”を付与するための話。
「火を運ぶ」という言葉が多義的に解釈されている。解釈に一側面を付け加えるならば、これは“律”だ。そして律は、人間の主観なしには作り得ない。人間が作るものには全てが信仰が含まれる。それは律であっても例外ではない。
世 -
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Posted by ブクログ
無人島に不時着した飛行機、そこで生き残った子供達による生活を描いたものであるが、新訳版ということもあり、非常に読みやすくはあったものの、西洋の文化的な下地などをあまり理解できていなくても考えさせられるのは名作たる所以なのであろう。
果たしてこの作品の主人公ラルフは何歳の設定で、一体どの程度の人数が不時着し、何日ほど島で過ごしていたのであろうか。これらをあまり絞りすぎていないからこそ想像に頼らざるを得ない。
そもそも子供たちによる自治について、この作品では失敗に陥っているのであるが、何故にそうなったのかを考察することは、必要不可欠であろう。その要因たるものとして、集団心理より人の残虐性や人