喜多喜久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラブケミストリーでこのミス大賞を取った、
喜多喜久さんの第2作です。
前作もかなりの理系色でしたが、
この作品も変わらず東大をモデルにしているようで、
その理系学部学生の悲哀を描きつつ、
SFが展開されます。
いわゆる入れ替わりもの、の一種ですね。
作品の中でも、転校生や四日間の奇跡などに
触れられています。
ただちょっと捻ってあるのが、
そこに猫も入ってくる入れ替わりだという点です。
これがあるが故に謎解きができたりするという、
話全体の仕掛けにも影響のある要素になっています。
とてもテンポ良く読める作品で、
あっという間に読み終わりました。
ただ、主人公の性格のひね具合が余り非現 -
Posted by ブクログ
ネタバレ連続殺人事件も気になったが、カミナの「全能」の力が本物なのか、要はこの物語は超常的な力があり得る世界観なのか、それが気になって読み進めた。
殺人事件のオチの二段構えは、最初のオチが弱かったため予想できていたし、犯人はおまえだろうなと思っていた人だったので、個人的には概ね予想通り。
意外だったのは、その幕引きとエピローグ。
ありなのかー、というのと、同じ「もの」を持った者同士の対立になるのかと驚いたのと。
雷の力、恐るべしである。
それにしても、読み終わってみると、思っていたよりは人がさくさく死んだなあと……犠牲者の数にもびっくりしたかも。