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Posted by ブクログ
読書録「科警研のホームズ
毒殺のシンフォニア」4
著者 喜多喜久
出版 宝島社文庫
p212より引用
“ 知識を身につけようとしても、書かれ
ていることが実感できなければ正しい理解
には繫がらない、というのが土屋の持論
だった。特に、こういう複雑な事情の絡む
事柄に関しては、何よりも経験が物を言う。
頭でっかちの部外者の意見など、当事者に
とっては鬱陶しい雑音にしか聞こえない
可能性が高い。”
目次より抜粋引用
“毒殺のシンフォニア
溶解したエビデンス
致死のマテリアル
輪廻のストラテジー”
警察の科学捜査を担う若者達を主人公と
した、短編連作小説。シリーズ第二弾。
有機化学の学会後、懇親会に参加してい
る科学者・佐伯。普段なら同じ話題で楽し
める場であるが、佐伯には今日を楽しむ事
の出来ない理由があった…。
(毒殺のシンフォニア)
上記の引用は、宗教にのめり込んだ人に
対する姿勢についての、タイトルにもなっ
ている人物・土屋の考え。
宗教に限らず、何かについて親身になれる
程、同じ経験をする人・出来る人というの
は意外にいないものだと、思わざるを得ま
せん。
だからといって、同じ経験を自分から求め
るのもどうなのかと…。難しいところです。
話の最初に犯人が判る形式の作品。
「刑事コロンボ」とか「古畑任三郎」など
のシリーズが好きな人には、とても面白く
読めそうです。
犯人のトリックは、学校できちんと勉強
をしてきた人なら、想像がついてしまうか
も。勉強を沢山して、科学知識が豊富にな
るほどに、物語の肝がより分かってしまう
かも知れないというのは、スリルを味わう
という点に関して、少しジレンマなのかと
思われます。最後まで読まないと分からな
い私は、面白く読み進められました。
続編ではありますが、これ単体でも問題
無く楽しめました。
しかし、主人公達の人間関係の変化を見る
には、一冊目から読むのが良いのではない
でしょうか。
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