喜多喜久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
化学に強い喜多喜久さんらしい新しいタイプの探偵を考えたものだ。桜庭潤平は死臭に敏感に反応し、死人によって違う食べ物の香りに感じる。その代わりにその香りの食べ物が悪臭漂うようになり食べられなくなってしまう難儀な能力なのである。風間由人という化学の准教授とともに警察の殺人事件の捜査に協力している。この風間が大企業の御曹司でイケメンで、自分の研究第一で、殺人現場に行くと生き生きとするというなんともナイスな人物造形なのだ。勿論、潤平は風間にとってまたとない研究対象だ。この二人や警察の人間、潤平の仕事仲間の樹(死人の出た家や部屋を清掃するという仕事!)たちとの掛け合いが面白い。推理の方は潤平の能力ありきで、まあまあかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ血液分析の仕事をしたことがあったので、懐かしいなと思いながらの読書。
なかなかマニアックな分析内容も登場しつつ、犯人を追い詰めていく展開は面白かったです。
大抵犯人は想定通りの人物なので、最後の話以外は犯人捜しをする楽しみはあまりないのですが(最後の話だけ「え、お前かよ!」という唐突な暴露があったので、あれには驚きましたが)トリックをどう暴くのか、動機をどう解明するか、その辺りにスポットが当たっている気がしました。
血液鑑定の博士と幼馴染みの刑事のコンビの友情もいい。
その友情が実は非常に危ういところにあったというのがクライマックスで暴かれますが……
博士が抱えていたもの。
このことは結構見過ごしてしまうところに伏線が張られていたので、その細やかさに最後になって気付いて鳥肌が立ちました。
いやもう本当に日常の些細な場面に隠されていた感じ。
事件の件もそうでしたけど、とにかくちょっとした伏線も見逃せない、読んでいて楽しい作品でした。
幼馴染みの彼のお蔭で、博士の彼はまた違う道を選ぶことができたようだし、また二人の活躍を楽しめたらなと期待しております。
そういえば、なかなかユニークなアレルギーもちの女刑事さん、彼女のアグレッシブさとひ弱さのギャップにも笑えましたが、彼女の体質が治る日は来るのだろうか。
その辺りも少し気になったり(最後にその気配があったので)