あらすじ
人気作家のサイン本に1冊だけ付いた甘いチョコレートの死香。慰安旅行先の旅館で遭遇したセロリの香りと消えた死体。死香を「食べ物」の匂いに変換する潤平と、分析学のエキスパート・風間は不審な事件を次々と〈嗅ぎ解く〉が、バナナの甘い香り漂う殺人現場で風間に異変が。容疑者の謎の美女に過剰反応し、潤平を初めて現場から遠ざけて?
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Posted by ブクログ
死香探偵、第二弾、4編。
死香(死者が放つ香り)を『食べ物』の匂いに変換する潤平と、香りの分析学のエキスパート・風間准教授。2人が嗅ぎ解く新たな謎は?
人気作家のサイン本に付いた甘いチョコレートの死香、そして、慰安旅行先の旅館で出会ったセロリの香り、などなど。
今回は、第3話で、謎の美女が登場。何故か風間准教授は、この事件から手を引くという、なぜ?
この美女は、まさかの...
そして、第4話では、潤平と同じ能力を持つ人物が登場。しかし、彼は、食材ではなく、花の香りを感じるという。その香りを嗅ぐために、なんと...
ますます面白くなりますね。
Posted by ブクログ
死臭を食べ物の香りとして感じ取る、それも極めて鋭敏な臭覚を持つ潤平。その代わりにその食べ物が悪臭と感じるようになってしまう。今回も、どんどん食べられるものが無くなっていく。かわいそうとしか言いようがない。しかし、人が亡くなることを悲しみ、それ以上の死者を増やすまいと思い悩み、奮闘する。死臭を死香と呼び、その研究に邁進する風間も潤平に影響されていく。そして、潤平の心と体を気遣うのだ。二人の心の交流がこのシリーズの要だろうが、BL風にはなってもらいたくないものだ。
最後の第4話で強敵が現れ、これからの脅威になっていきそうである。次回も期待しよう。
1話ごとの頭にある風間のカットが最高だね。
Posted by ブクログ
2人の前に謎の女性の影が!?とあってドキドキしながら読み進めた。なるほど。
風間さんが感情的になる姿、初めてでは?
温泉回では風間さんと一緒にお風呂・・別の意味でドキドキ
そして最後の話では潤平と同じ死香を嗅ぎ取る人が・・・
風間さんのかたい意思や熱い想いを知ることとなった潤平にも色々心の変化が起きたようで
今回は捕まえることができなかったけれど月森さんは今後2人の前にチラホラ出てきそうな予感。
Posted by ブクログ
読書録「死香探偵 連なる死たちは狂おしく
香る」4
著者 喜多喜久
出版 中央公論新社
p162より引用
“「そもそも、人が人を大切に思う気持ちに
性別は関係ない。自分にとって相手はどんな
存在なのか。そして、相手にとって自分はど
んな存在なのか。重要なのはその双方向の関
係性だけだ。そこに他者の意見が入り込む余
地はない。私はそう考えている」”
目次より抜粋引用
“歪んだ愛が招く死は、ほろ苦い香り
湯けむりに霞む死は、青葉の香り
艶やかな香り、自由の彼方の死より来る
安らかな死は、蠱惑的な香り”
得意体質を手にしてしまった特殊清掃員と
分析化学に情熱を燃やす准教授を主人公とし
た、SFサスペンス短編連作小説。シリーズ第
二弾。
締切が迫るにもかかわらず、進まない原稿
に頭を抱える小説家。気分転換の為に、寒風
吹き荒ぶ外へと出ることにしたが…。
上記の引用は、研究室の学生に関係を勘違
いされつつある主人公二人についての、主人
公の一人・風間の意見。
みんながみんなこのように考えることができ
たら、世の中もう少し穏やかになりそうで
す。
読みやすい短編連作。話を追うごとに、食
べられるものが減っていく、主人公・潤平の
体が心配ではありますが、そこを解決してい
くもう一人の主人公・風間の研究の進捗が、
今後の見どころの一つではないでしょうか。
ーーーーー
Posted by ブクログ
一話完結なので相変わらず読みやすい。
BLっぽさも相変わらずで個人的にはもっとやってほしい!!笑
新しい月森というキャラが出てきたことによって、「死香」というものが苦痛だけを生むものでなく反対の快楽にさえなりうるという可能性が示されたのが面白い。
潤平と風間の関係も徐々に心の距離が近づいたような…。
潤平から風間へは信頼と人間性に惹かれてるけど、風間の潤平へは研究材料から人間としての興味になっていってる雰囲気がうっすら出始めてるような気がする。
Posted by ブクログ
正直、こういう短編はマンネリ化して来て飽きるんじゃないか??
と思っていた2巻。
一つ一つの話に『危うさ』『新しさ』があって読み終わった時には3巻購入が決定した。
新キャラも出てきて、今後の展開が楽しみでもあり、怖くもあり、ますます読めない。
そしてとにかく風間さんが熱い。
最終巻結婚しちゃうんじゃないのこれ。
Posted by ブクログ
研究者だけあって、事件に深入りせず自分の仕事に集中するのが気持ち良い。集中の方向性がずれているのは天才ならでは。食べられるものがなくなっていくのが気の毒でならない。もっとそこのケアもしてあげて!
Posted by ブクログ
死香探偵第二弾。
前作同様、風間と潤平のコンビが死香を頼りに殺人事件を解決していく話が集まった短編集です。
死香を花の香りに感じる敵が登場し、今後の展開を期待させる終わり方でありましたが、少しBL要素が強くなってきているのが残念でした。
Posted by ブクログ
ちょっとBL方向狙い過ぎかなという感じもするけど内容は面白かった。これからの展開も楽しみになってきました。食べ物の件はなんとか解決してあげてほしい。
Posted by ブクログ
人気作家のサイン本に一冊だけ付いた甘いチョコレートの死香。慰安旅行先の旅館で遭遇したセロリの香りと消えた死体。死香を「食べ物」の匂いに変換する潤平と、分析学のエキスパート・風間は不審な事件を次々と“嗅ぎ解く”が、バナナの甘い香り漂う殺人現場で風間に異変が。容疑者の謎の美女に過剰反応し、初めて潤平を現場から遠ざけて?
Posted by ブクログ
二人は付き合っているのかだの、二人揃っているところを見れば安心できるだの、まるで読者側の疑問や思いを代弁してくれているかのようなキャラがいて、勝手に拍手喝采してました。
今回は温泉旅行に壁ドンまできましたからね。
何処の彼氏彼女かという。
そんな強い絆で結ばれていた筈の二人の間を割るような女性の登場で、すれ違う話も。
オチは安定のオチでしたが、これを乗り越えて二人の絆は更に深まった模様。
ミステリも相変わらず理系成分多くて面白いですが、ラストに潤平くんと同じ能力持ちのライバルキャラも登場。
捕まるのかと思いきや、野放しになってしまったので、今後も絡んできそう。
ますます見逃せないシリーズになってきました。
それにしても、性別こえて結ばれてる二人ですよね……尊い。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
特殊清掃の仕事のせいで、死臭を食べ物の香りに、
逆に、その食べ物を悪臭と感じてしまう厄介な体質に
なった潤平と、実は大企業の御曹司で、分析フェチの
イケメン准教授:風間由人が死香を頼りに殺人事件の
捜査に協力していくというお話。
・歪んだ愛が招く死は、ほろ苦い香り
・湯煙に霞む死は、青葉の香り
・鮮やかな香り、自由の彼方の死より来たる
・安らかな死は蠱惑的な香り
以上、4編を収録。
やはり読みやすい。テンポがいい上に、死香に関わる
状況が色々あって興味深い。
ニオイという目に見えないもので犯人を特定していく
過程が楽しくてしょうがない
Posted by ブクログ
死香探偵二冊目。少しずつ謎の准教授 風間由人の姿が明らかになる。ワンパターンのような気もするが、3冊目を読まないと何とも中途半端なので、次を読んで見ようかと思う。
Posted by ブクログ
普通にバディものとしても成立するだろうに、なぜあえてBL風にするのだろうか?
風間と潤平それぞれのキャラは立っているし、BLっぽいやりとりは逆にテンポが崩れてしまう。
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
特殊清掃(人が亡くなった部屋等を清掃する)のアルバイトをする青年と大学分析科学研究室の准教授が死者の放つ香り(死香)を基に事件を解決していく短編集。
今回も意地悪な人物等は登場せず新たなキャラも登場し今後の展開が楽しみなシリーズ。
風間氏と主人公の桜庭氏の仲も恋愛とは違う次元で深まりつつありそんな部分もなかなか良いです。
おススメ。
ややうっとうしいライバルが登場したので★一つ減。
個人的に本作にこういうのは必要なしと思う。
Posted by ブクログ
1作目も購入済みなのに、2作目から読んでしまいましたが、さほど違和感なく読めた。
死の香りを感じられる少女みたいな男と大学の准教授が、香りを元に謎を解決する短編集。
若干、准教授がキモいが、話は面白い。新たな敵?も登場したし、続編も楽しみ。
それにしても、死香がわかる少女みたいな男の食生活がかわいそう。