喜多喜久のレビュー一覧
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○Mr.キュリーシリーズ第2弾。レベルの高い化学戦。キュリーが気持ちよく謎を解き明かす
・化学探偵と炎の魔術師
小学生の園田君の見た火柱を調査することにした沖野と舞衣。ところが、火柱は思いのほか協力で、目撃された老人を探さないと大変なことになりそうだと気づき・・・
・化学探偵と盗まれた試薬の使途
学内で行われるオーディションの主催団体に、延期しなければ爆弾を仕掛ける、との脅迫状が届く。相談していた沖野と舞衣は、爆弾にも使える過酸化水素水が盗まれたことを知り・・・
・化学探偵と疑惑の記憶
舞衣の友人美間坂が、英梨子が相談があると連れてくる。なんでも英梨子の祖母、キミエがクッキーを食べ倒れたというのだ。アーモンド臭から青酸カリでなくなったのではと疑うが・・・
・化学探偵と幻を見た者たち
学生の花隈は、看病に来てくれた彼女に夢うつつわからないまま抱きつき、ケンカ中である。一方、農学部謹製の超脳力水を巡って業者との金銭の授受があるとの通報があり・・・
・化学探偵と人魂の正体
占いが趣味の国見はある日、人魂を見て庶務課の舞衣に相談する。出張の沖野の代わりに結城と一緒に調査を始め、化学の知識を使ってしか解けない暗号にたどり着くが・・・
沖野と舞衣の関係は特に進展しない者の、学内での謎はシリーズ1に比べてもかなり高度になっている印象。そんなのわかるか!と思わず叫びたくなりますが、それはそれでよいということで。 -
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○キュリー先生が襲われるまさかの展開に
シリーズ4作目、5作の短篇集。
化学探偵とは、沖野春彦ことミスターキュリーで、その助手(?)が大学総務課の七瀬舞衣である。
○化学探偵と猫騒動
五郎丸早苗は「大学猫を守る会」というサークルの副会長だが、猫アレルギーだった?会長の堺にも面目がたたず、何とか直したくて漢方薬に頼るが、本当の原因は…
○化学探偵と互助組合の暗躍
『互助組合』とのやりとりに使っていたUSBメモリをなくした植芝哲平。運よく総務部に届いていたが、その中に謎のメッセージがあり、拾い主にメールしてみると脅しの言葉が。拾い主の招待とは。そして互助組合とはいったい…
○「化学探偵」の殺人研究
中之島修吾は美間坂剣也主演のドラマ内のトリック作成を春彦に依頼するが、何者かに殺されてしまう。美間坂が春彦に相談しようとすると、春彦も襲われてしまい…
○沖野春彦と偽装の真意
東理大学の鈴原公太が研究室に来ると、何者かにスターラーを盗まれてしまったのを発見した。偶然講演会で訪れていた春彦は、鈴原の担当教員で同僚だった田辺と話すと意外な事実がわかり…
○七瀬舞衣と三月の幽霊
教員の下松は以前亡くなった永滝の夢にうなされる。翌朝目覚めると銅像の頭が取れており、雪が降った地面に足跡が残っていない。永滝の幽霊かと思われたが、舞衣が調べてみると…
春彦と舞衣の絆を感じさせる会でもある。 -
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薬学部出身で現製薬会社研究員の作品だけあって、フィクションではありながらも、実在の薬がちらほら出てきて面白い。「薬を数週間~数か月で創り、患者に投与してしまう」というところがかなり非現実的ではあるけれど(ふつうは十年前後かかる)、そこさえ受け入れられれば、あとは割とリアルに書かれていると思った。エボラやiPS細胞など、タイムリーな話題も盛り込まれている。
気になったところは、
・「創薬探偵」というタイトルは中身には合っていない気がする(推理ものと言えなくもないが、「現象の原因を推理する」というのは科学ものであれば当たり前だし…)。
・筆者は化学者であるためか、生物系の内容の記述はやや正確さを欠くように思えた(遺伝子発現の解析のところの記述など)。
とはいえ、薬学部を出た人など、薬や創薬研究に知識のある人なら、楽しめる内容ではないかと。 -
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◎化学ミステリーをスッキリ解決!
Mr.キュリーシリーズの第三弾。四宮大学の事務員七瀬と准教授沖野(=Mr.キュリー)が、学内で起こる4本のミステリーを解き明かす第三弾。
今回は、呪いのわら人形、深夜に研究を行う学生の謎、犬のガンを治す薬を作りたくて頑張る男の子、毒?入りの鍋・・・全部で4編。
現役製薬会社研究員が書いていることもあるのか、話題になりがちなアレルギーや中毒を科学者視点で書いてあって、読み進めていて臨場感もある。いずれにせよ読んだ後はこの先生すげ~と気持ちよくなる。
Mr.キュリー本人が化学知識を持ってミステリーを解決する流れももちろん重要だが、学内で起こるミステリーを呼び寄せる七瀬が一人ひとりに寄り添って愚直に解決しようとしている姿はとても美しくみえる。ここもまた何度も読みたくなるポイント。
また、ツンデレの沖野と天然の七瀬の関係は進展・・・するのか!?
乞うご期待。