あらすじ
帝國薬科大学創薬科学科に在籍する花奈は、重要なプロジェクトチームに入ったのにミスばかりしている落ちこぼれ。“恋も研究もパッとしない理系女子”を卒業し、イケメン助教への想いを叶えようと一念発起するが、美人ライバル出現や不気味な脅迫状に悩まされ、研究成果もボロボロ。全て叶わぬ夢なのか? 意外すぎるラストに驚愕の理系ミステリ。
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Posted by ブクログ
このくらいのライトなミステリって肩が凝らずに読めてちょうどいい。そしてラストではまんまとやられました。この「やられた感」こそがミステリの醍醐味だよなと思いました。大学が舞台だと、自分の大学時代と重ねて読んじゃう。それはそうと、生成AIを使うと、創薬で思いがけないルートを見つけるときに手助けになったりしないのかなあと思った次第。
Posted by ブクログ
この作家の小説は、好きでよく読むのだけど、今回も期待通り面白かった。
創薬という普段は馴染みのない世界の極限られた世界の話をネタに、その実は普通の世界のちょっとしたミステリみたいな。
Posted by ブクログ
創薬科学に関連するワードがたくさん出てきて、関わったことのある人にとってはめちゃくちゃ面白いと思います。ジャンルとしてはライトなミステリで物語中にいくつか散りばめられていますが、わたしにとってはそれを解くことは主題ではありませんでした。構造式をみて合成ルートを考えるのはパズル的な面白さがあり、自分が開発者となったつもりでそのワクワク感、苦悩を想像しながら読みました。高校で有機化学が好きだった人は、おすすめだと思います。
Posted by ブクログ
片思いがあっちへこっちへと矢印を向けてる、理系の話、でした。読んでいて違和感を感じた部分がポロポロでてきて、なにか他の作品と絡んでいるのかな? と思ったんですが、そうではない場合を考えて読んでいった結果、オチは概ね見えました。でも、もっと素直に読み進めて、最後に驚きたかったと思った作品でした。あと、智輝がもし、老女好きのイケメンだったら激萌えなのになぁ……と、残念に思いながら最後まで読んでましたが、やはりそんなことはなかった。他人の恋心を弄ぶのはイカン。相良さん頑張れー!