喜多喜久のレビュー一覧

  • 科警研のホームズ

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    やる気のない室長がかつて「科警研のホームズ」と称されていた。三人の研修生たちは室長にやる気を取り戻すため、自分たちの成長のため事件に立ち向かう。
    「残光のメッセージ」「楽園へのナビゲーター」「惜別のロマンチスト」「伝播するエクスタシー」の四編。

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    2020年09月18日
  • 死香探偵 尊き死たちは気高く香る

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    シリーズ第1弾。

    特殊清掃(人が亡くなった部屋等を清掃する)のアルバイトをする青年と大学分析科学研究室の准教授が死者の放つ香り(死香)を基に事件を解決していく短編集。

    匂いに対して特別な体質をもつ青年とイケメン准教授という設定がおもしろいのでぐんぐん読めます。

    嫌味な人物やうるさい女子等が本作では登場しませんのでストレスなく読める一冊。
    おススメ。

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    2020年09月11日
  • 科警研のホームズ 毒殺のシンフォニア

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    面白かった!

    事件について、科学的な観点から捜査する部署なので、犯人の動機や人間関係などについては、それほど書かれていないが、3人の研修生たちが、それぞれの得意分野を生かして死因や凶器を明かしていくというお話。

    4篇の短編すべてが殺人事件だが、さっぱりしていて、あとにイヤな気持ちが残らなくていい。
    疲れた時や、落ち込んだ時に読んでも、いい気分転換になる本。

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    2020年09月09日
  • 化学探偵Mr.キュリー

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    ネタバレ

    作者は薬学部出身で、元製薬会社の研究者。ということで、舞台は理学部でも、題材のそこかしこに薬学らしさが出ている気がする。
    四宮大学の理学部化学科の沖野春彦准教授、通称Mr.キュリーが、庶務課の七瀬舞衣に巻き込まれながら、学内で起こる事件を解決していくストーリー。Mr.キュリーがキュリー夫人に由来しているだなんて、全然気づかなかった。。。

    第1話は、埋蔵金の暗号に隠された、研究の捏造の話。第2話は、ホメオパシーと不法な治験(というか人体実験)の話。第3話は研究成果に絡んだ人体発火。第4話はエイズと恋人。第5話は捏造動画への対応。
    後の方になるにつれて事件を化学で解決!という感じが無くなってくる

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    2020年08月18日
  • 科警研のホームズ

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    その洞察力や閃き、行動力から、かつて『科警研のホームズ』と称された土屋。
    しかし、ある事件を契機に科警研を辞め、大学の准教授となった。

    しかし、なんとか科警研に戻したい所長の出雲は、彼を本郷分室の室長に任命し、3人の研修生の指導をする様取り計らう。

    科警研の仕事は、あまりやる気を見せない土屋であったが、出雲の持ち込む難事件に、少しずつやる気を見せ、また、研修生たちも、少しずつ変わっていく...

    原因不明の死因の解明や、一卵性双生児(兄と弟)のどちらかの犯行の特定などなど、持ち込まれる事件は、難題ばかり。

    さすがに、4件めの事件は、難事件ですね(なるほど、そう来たか...)
    研修期間も延

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    2020年08月18日
  • リプレイ2.14

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    本当に人を愛するという事

    浅野奈海は同じゼミにいる本田宗輔に想いを寄せている。
    今度のバレンタインデーに手作りのチョコを渡して告白しようとしているが本田は死んでしまった。
    驚愕の事実に立ちすくんでいると目の前に白衣を着た男が現れる。男はクロトと言い今起こった出来事をやり直せると言う。しかしやり直せるのは10回だけ。すぐにやり直して本田は死なずに済んだが別の仲間が死んでしまう。
    そこからやり直す度に別の仲間が次々と死んでいく。9回目をやり直すと誰も死なず自分の理想通りになった。しかし……誰も死ななくて済んだが自分が死ぬ事になる。クロトからの約束で最後にどの周で確定するのか決めなくてはならない。

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    2020年08月15日
  • 化学探偵Mr.キュリー9

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    「化学探偵と赦されざる善意」「化学探偵と金縛りの恐怖」「化学探偵とフィクションの罠」「化学探偵と後悔と選択」「化学探偵と夢見る彼女」の5編。キュリーシリーズも9作目となりました。沖野教授と七瀬さんの関係。相変わらず進展はありませんが、今後の展開が楽しみです。

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    2020年08月08日
  • 猫色ケミストリー

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    入れ替わり、という使い古された設定なのに、人が苦手なくせに内心のボケ・ツッコミが饒舌な主人公に好感が持て、楽しく読めた。

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    2021年01月01日
  • 化学探偵Mr.キュリー

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    『化学探偵Mr.キュリー』のコミック版。
    通称 Mr.キュリーこと、化学オタクの沖野 春彦准教授。そして、大学庶務課に勤務している新人の七瀬 舞衣。

    二人の凸凹コンビが解き明かすのは、化学式の暗号や、ホメオパシーによるガン細胞の消滅など、不可思議な現象です。

    面白さは原作と同様ですが、やはりコミックですと、イメージが少し違いますね。

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    2020年07月14日
  • 化学探偵Mr.キュリー

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    一話完結で読みやすい、話が進むにつれ、沖野と七瀬の関係が徐々に変化していくのもgood ストーリーの先が気になって、次々に読みたくなりました。私のような普段、本を読まない人にも勧めたい作品です。

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    2020年06月24日
  • 化学探偵Mr.キュリー9

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    ネタバレ

    いつもの単発ネタばかりなので、抜群の安定感。
    舞衣ちゃんが沖野先生とタッグを組んでから3年目。
    相変わらず先生は舞衣ちゃんを見ると背を向ける有様だけど、受け入れる速さに関係性の進展を見た。
    初期ほどのトゲトゲしさはない。
    寧ろ舞衣ちゃんのスタンスに影響を受けて、学生の気持ちに寄り添う姿勢を見せたところに沖野先生の成長も見えた。
    初期の先生ならあんなことはしなかっただろう。
    丸くなったね、先生。
    舞衣ちゃんは舞衣ちゃんで謎解きに舞衣ちゃんの経験が活きた話もよかった。
    ますます助手のポジションに磨きをかけてきた。

    学生の酔っ払いに対する「善意」の正義の話は考えさせられるものがあった。
    学生さんに

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    2020年06月21日
  • 化学探偵Mr.キュリー9

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    ネタバレ

    舞衣もすっかり自立しつつあり、最初の沖野におんぶに抱っこから成長したと思います。特に、4話は舞衣が喘息の原因を突き止める迄に!二人のじれったさももう少し進展して欲しいです。

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    2020年06月20日
  • 科警研のホームズ

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    科捜研は実際の捜査の分析などを行うが、科警研は捜査の方法論的な研究を行う機関らしいが、この小説では実際の捜査に積極的に関わってしまっている。登場人物たちに自由な行動をさせたかったせいだろうな。科警研のホームズといわれるのは室長の土屋だが、実際の主人公は土屋にやるきを出させようと奮闘する部下の伊達、安岡、北上たちだ。土屋は「君たちにまかせた」といって案件を3人に丸投げしてしまうのだが、3人それぞれに思惑は違う。しかし、幾つかの案件を解決するうちに、3人は仲間としての思いを強めていくのだ。

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    2020年06月08日
  • 科警研のホームズ

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    本書を読んで科学警察研究所という機関の存在を初めて知りました。
    こちらは架空の存在っぽい本郷分室に出向してきた職員たちが、元カリスマ職員のアドバイスを受けながら事件を解決する連作短編集です。
    短編なので一冊に様々な科学捜査のアイデアが使われており、喜多氏の経歴が最も活かせている作品の一つだと思う。

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    2020年05月27日
  • 死香探偵 哀しき死たちは儚く香る

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    シリーズ3作目。今回も短編4話。
    今までどこかふわっとファンタジー要素のように感じてた死香について、化学的に説明された巻でした。でも、文庫裏のあらすじに書かれているのを楽しみに読み進めたら、4話目でしかもちょっと尻切れとんぼというか、まだまだこれからだ、という感じで次回に期待。

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    2020年05月24日
  • 化学探偵Mr.キュリー5

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    テンポの良さは相変わらず。今回は4,5話が今までにない感じの話で、楽しく一気に読むことが出来た(個人的には4話が好み)。
    このシリーズの特徴として過去の登場人物がちょくちょく出て来るので、5巻になるとそんな人いたな、というのも若干怪しくなってきた・・・6巻もあまり間を置かずに手をつけたい。

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    2020年05月24日
  • 死香探偵 哀しき死たちは儚く香る

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    ネタバレ

    潤平の能力が消された。今まで振り回されて居たと思っていた風間とのフィールドワークが自分の中で根付いてた事に気づき…香りを感じられないってのは諸刃の剣なんですね。食べられるけれど味もしない。そしてついにその能力を敵に気づかれ、風間と同居する事に。このBLの空気感さえ無かったら良いんだけど、そこまで匂わせる必要あるんでしょうか…

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    2020年05月17日
  • ビギナーズ・ラボ

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    実際こんなにうまくいくものでもないのかもしれないですが、創薬の流れをゼロ状態の提案から臨床試験まで一気通貫で描いているのは興味深かったです。主人公は創薬チームのリーダー、つまりはPMなわけですが、PMはジャンルが違っても根本的にはやることは同じですね。

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    2020年05月10日
  • 化学探偵Mr.キュリー

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    大学で起こる不思議な事件、事件解決に駆り出された庶務課の七瀬舞衣、解決を助ける科学オタクの沖野准教授・通称Mr.キュリー。
    楽しく読める科学推理ものでした。続編があるみたいなので、機会があれば読んでみたいです。

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    2020年05月06日
  • 科警研のホームズ 毒殺のシンフォニア

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    科学警察研究所―通称「科警研」の本郷分室の三人の研修生たちは、研修期間が延びたことで、「解決が困難な、不可解で難解な案件」すなわち「面白そうな事件」を選定し、調査に取り組んでいた。鋭い洞察力と推理の切れ味で、かつて警察関係者から「科警研のホームズ」とまで称されていた室長の土屋は、相変わらず事件より大学の研究に夢中な様子であったが、あるときそんな彼に異変が…。

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    2020年05月05日