喜多喜久のレビュー一覧
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ネタバレ作者は薬学部出身で、元製薬会社の研究者。ということで、舞台は理学部でも、題材のそこかしこに薬学らしさが出ている気がする。
四宮大学の理学部化学科の沖野春彦准教授、通称Mr.キュリーが、庶務課の七瀬舞衣に巻き込まれながら、学内で起こる事件を解決していくストーリー。Mr.キュリーがキュリー夫人に由来しているだなんて、全然気づかなかった。。。
第1話は、埋蔵金の暗号に隠された、研究の捏造の話。第2話は、ホメオパシーと不法な治験(というか人体実験)の話。第3話は研究成果に絡んだ人体発火。第4話はエイズと恋人。第5話は捏造動画への対応。
後の方になるにつれて事件を化学で解決!という感じが無くなってくる -
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その洞察力や閃き、行動力から、かつて『科警研のホームズ』と称された土屋。
しかし、ある事件を契機に科警研を辞め、大学の准教授となった。
しかし、なんとか科警研に戻したい所長の出雲は、彼を本郷分室の室長に任命し、3人の研修生の指導をする様取り計らう。
科警研の仕事は、あまりやる気を見せない土屋であったが、出雲の持ち込む難事件に、少しずつやる気を見せ、また、研修生たちも、少しずつ変わっていく...
原因不明の死因の解明や、一卵性双生児(兄と弟)のどちらかの犯行の特定などなど、持ち込まれる事件は、難題ばかり。
さすがに、4件めの事件は、難事件ですね(なるほど、そう来たか...)
研修期間も延 -
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本当に人を愛するという事
浅野奈海は同じゼミにいる本田宗輔に想いを寄せている。
今度のバレンタインデーに手作りのチョコを渡して告白しようとしているが本田は死んでしまった。
驚愕の事実に立ちすくんでいると目の前に白衣を着た男が現れる。男はクロトと言い今起こった出来事をやり直せると言う。しかしやり直せるのは10回だけ。すぐにやり直して本田は死なずに済んだが別の仲間が死んでしまう。
そこからやり直す度に別の仲間が次々と死んでいく。9回目をやり直すと誰も死なず自分の理想通りになった。しかし……誰も死ななくて済んだが自分が死ぬ事になる。クロトからの約束で最後にどの周で確定するのか決めなくてはならない。 -
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ネタバレいつもの単発ネタばかりなので、抜群の安定感。
舞衣ちゃんが沖野先生とタッグを組んでから3年目。
相変わらず先生は舞衣ちゃんを見ると背を向ける有様だけど、受け入れる速さに関係性の進展を見た。
初期ほどのトゲトゲしさはない。
寧ろ舞衣ちゃんのスタンスに影響を受けて、学生の気持ちに寄り添う姿勢を見せたところに沖野先生の成長も見えた。
初期の先生ならあんなことはしなかっただろう。
丸くなったね、先生。
舞衣ちゃんは舞衣ちゃんで謎解きに舞衣ちゃんの経験が活きた話もよかった。
ますます助手のポジションに磨きをかけてきた。
学生の酔っ払いに対する「善意」の正義の話は考えさせられるものがあった。
学生さんに