喜多喜久のレビュー一覧
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シリーズ2作目。
前作で科警研本郷分室での研修期間が半年延長になった北上、伊達、安岡の3名。
分室の設立に乗り気でなかった土屋も、前作のラストで少し乗り気になったかと思ったが、今作のスタートでは元通り。
懇談会での服毒死、山奥のドラム缶の中から見つかった白骨死体など、4編の中編から構成されているが、それぞれの科学的トリックがなかなか面白い。
特に2作目の「溶解したエビデンス」は、この間放送されたガリレオの新作ドラマのトリックに通じるものがあり、両方を比べながら見ると面白さが増す。
1作目ではそれほど目立たなかった3人の得意分野からの事件へのアプローチも明確化されており、もう少し、このシリーズを -
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シリーズ第十弾。シリーズ2回目の長編になります。
マイセン王国の王子が四宮大学に視察にやってきて、
視察後も四宮に残り、沖野の元で研究をする事に。
その対応だけでも大変なのに、王子の母親が残した
言葉の秘密の調査に加え、庶務課に持ち込まれた
学生の問題が逮捕歴のある男のに繋がり、更には
それが国島と沖野の昔の同級生で・・・
同時進行で進むドタバタの中で、沖野と舞衣は、
それぞれに重要な選択を突き付けられるが・・・
王子の密かな目的には、!?ハアァァ(゚〇゚ ;)ァァアア!?と
突っ込みたくなったけれど、沖野と舞衣にとっては
いいきっかけになったような気がします。
前向きに突き進む舞衣も大 -
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ネタバレ四宮大学庶務課の新人、七瀬舞衣は新設された「モラル向上委員」のミスターこと、沖野准教授の補佐を受け持つことになる。
三十代半ばの妙に彫りの深い顔で、電信柱のような細身の長身。化学以外に興味のない沖野と組んで、大学内のトラブル対応に乗り出す舞衣だが。
キャンパスのあちこちで掘られる穴の真相。
舞衣の叔父夫妻が巻き込まれた怪しげな乳癌の治療薬。
大学内の懇親会で突然燃え上がった教授の頭の原因は。
同棲を始めた男子大学生の塩対応の恋人の謎。
人気が出始めた中性的歌手、剣也に仕掛けられた冤罪を晴らす方法とは。
初期の頃のガリレオ先生とどうしても重なってしまう。向こうは物理でこちらは化学。
自然発火