主人公の桜庭潤平は、死香に敏感で、食材の香りとして感じることができる。研究者の風間由人とともに、警察の殺人事件等に協力している。風間は、研究一筋だが、事件を簡単に見過ごすことのできない潤平に影響を受け、少しずつ変わってきた。風間のマンションに潤平が一緒に住むことで、さらに潤平の意向を尊重することを重視するようになったのだ。この辺のやり取りが、今回の短編集(3篇)の見どころかもしれない。最後に、潤平の取り込みを狙う月森が少し出てくる。3篇目の黒幕はやはり月森だったのだ。不気味だ。次巻の展開が気になるところだ。