あらすじ
そのアプリを絶対に開いてはいけない。殺人アプリが世界中で猛威を振るう! 三人の大学生が互いに殺し合う不可解な事件が発生した。被害者は「マダラ」という謎のアプリをスマートフォンにインストールしていた。警視庁捜査一課の刑事・安達はやがて、“そのアプリを開いた者は、人を殺さずにはいられなくなる”という仮説にたどりつく。警察が対策を講じようとしたその時、「マダラ」が目覚め、世界に大混乱をもたらす──。全国書店員から反響続々! 謎が謎を呼ぶ衝撃のノンストップサスペンス。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
近い将来、脳を乗っ取られて人を殺める日が来たり…と恐れてしばらくスマホを触れなかった。杞憂だといいね。前半のインパクトが強くて落ちは少し弱いと思ったけど、理にかなった落ちでこじつけがなくて好きÜ
Posted by ブクログ
「モニター募集+お金がもらえる」で、インストール。そこから地獄が始まる。
脳、視覚、聴覚、心は騙されやすい。
現実でも、絶対ないとは言えない世界観。
こういったものを読むと、説明書とか規約とか、誰がつくってどんな会社なのかなど、ちゃんと知らなきゃなと思う。
昔でいうところの、点滅を繰り返して視聴者に頭痛と吐き気の症状が出たアニメ、映像と映像の間にメッセージをいれたもの、コマ割の多すぎるドラマ。提供されるものは、本当に安全なのか??、怖くなる。
人の好奇心もまた、止められない。誰かに進められたもの、話題になっているもの、手にとりたくなる心理。
この小説を読んで、今のコロナの現状に似ているなとも思った。
204ページ
「…注意換気をしているのに、自分は大丈夫だと高を括る人間がいる。…件数は増え続けている。残念だが、それが現実なのだ」
Posted by ブクログ
映像を見るだけで殺人衝動を与えるアプリ「マダラ」。このアプリは、バージョンアップを繰り返して全世界へと広まっていき、世界に大混乱をもたらす。
鈴木光司さんのホラー小説「リング」を現代風にアレンジしたようなお話でした。ウイルス変異とアプリのバージョンアップを上手く掛け合わせているところが面白かったです。個人的に、年代を含めて現在のコロナ禍による社会変化と近い話の構成になっているところが一番ゾッとしました。
Posted by ブクログ
【マダラ】と聞いて心に浮かぶものは田島昭宇の魍魎戦記マダラ 関連作品かと思って手に取ってみる。
文庫の裏書きを読んでみると『リング?』と思って買ってみることに。
実際に読んでみるとホラーなのかサスペンスなのかパニックなのかscience fictionなのか展開と主人公達の入れ替わりに翻弄される?
『マダラというアプリをダウンロードすると人を殺してしまう』
マダラって何?と気になる人は是非お読みください!
Posted by ブクログ
む〜ん...(^ ^;
「どっかで見たことのあるネタの
寄せ集め・切り貼り感」が(^ ^;
巻末の解説には「単なる切り貼りではない」
という主旨のことが書かれておりますが...(^ ^;
私としては「あちこちちょっとずつ手を伸ばしてたら
結果的にものすごく薄っぺらくなった」ような印象(^ ^;
見ると人を殺したくなるアプリ、というのが
一応のテーマな訳ですが...
その成立過程も創作理由も、その終焉も
薄っぺらいというか説得力がないと言うか(^ ^;
「謎解き成分」もあるのですが、
「なぜ」そんなポエムめいたセリフを残すのか、
なぜ普通の言葉で記録を残さないのかがナゾ(^ ^;
終盤に「このことだろう」と言うネタが判明するが、
判明しても「...これが? ...それで?」というのが
正直な印象で(^ ^;
最後の最後、無理やり「ヒューマン味」を加味して(^ ^;
「いい話」で終わろうとしているようだが...
アレだけが無事、という設定も無理があるし、
いくら近未来の話と言っても、田舎のばぁちゃんのとこまで
行き渡る訳がなかろー、常識的に考えて(^ ^;
車が走ってるってことは、ガソリンが流通しているわけで、
世界的に電力がアレだとしたら輸入どころか
原油国で「生産」すらできないだろうし...(^ ^;
一NPOが自由に車を乗り回してるのは笑止千万(^ ^;
む〜ん...昔の「少年少女空想科学小説入門文庫」
のレベルかな...(^ ^;
Posted by ブクログ
単純に好みじゃなかった。
もしかしたら、この先現実に起こりうるような出来事なのかもしれないけれど、イマイチのめり込めなくて・・・。ラストも壮大すぎてちょっとマダラと直結した感じがしなかった。
Posted by ブクログ
実際に人間を殺したくなるアプリの作成が可能かどうかは別にして、非常に面白かった。結果的に、マダラが人間を助けたと言う落ちの方が良かった気がするが……