喜多喜久のレビュー一覧
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科学警察研修所の分室が舞台の小説。
三人の研修生が実に個性的。
化学オタク(っぽい)北上は、最初は人と関わるのは面倒くさいなーと思うタイプで、他人とは距離をとりつつ、興味のある化学捜査に没頭するタイプ。
データ処理が専門の伊達は、プレゼンが上手でリーダーシップがある熱血系。最初はマウントをとるタイプでうざいなと思ったけれど、研究から逃げて科捜研に入った過去を話すあたり(後半だけど)で、ちゃんと傷を抱えて努力している事が判明。
紅一点の愛美は、分子生物学を学んでいた人物で、DNAとか、血液の分析とかが得意。我が道を強引に突き進むタイプだけれど、それは病気の家族のためだったりする。
そんなバ -
Posted by ブクログ
ネタバレ潤平くんの空気を読む能力というか、どう波風立てず人を動かすか、そういった能力がまた一段と上がってきた気がする。
その分、食べられなくなっている食品も増えてきているけれど。
それを補う勢いで風間先生との絆が深まり続けているけれども。
いや、あのいちゃつきっぷりは誤解も招く。
二人の仲の良さも一段どころか何段跳びでも上がってきているぞ。
もう好きにいちゃつけ(諦めた)
今回は情報が多すぎて、逆に匂いでは犯人を絞り込めないという新しいパターンが楽しかった。
また嗅覚を封じられるという危機的状況にもびっくり。
幸い今回は一過性で済んだけれど、ライバルがライバルだけに油断できない。
このライバルがま -
Posted by ブクログ
ネタバレ埼玉県警で映像解析などのデータ処理を担当していた伊達。
兵庫県警で血液など生物系鑑定を担当していた安岡。
道警で証拠品を化学分析していた北山。
三人が半年間研修としてやってきた、科警研・本郷分室。
室長の土屋は大学の研究室に引きこもり、三人の顔も覚えているのか怪しい。
そんな分室へ、所長自ら、事件への協力要請が。
恋人が残した絵のメッセージとは。
元ビジネス誌編集者の死の謎。
恋人を殺したのは双子のどちらか。
雨の中行われる現代の辻斬りを追えるのか。
科警研配属を熱望する、打算的な伊達。
感情的に先走りがちな安岡。
周りに興味がなく、ひとり分析に打ち込む北山。
事件を解決する毎に本郷分室の