【感想・ネタバレ】ラブ・ケミストリーのレビュー

あらすじ

大好評、第9回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞作。「前代未聞空前絶後の有機化学ラブコメ。いやもう爆笑です」大森望(翻訳家・書評家)はじめ、「見事にだまされた! 」「爽やか青春物!」「爽やか恋愛物語」など読者の声続々! 待望の文庫化です。有機化学を専攻する大学院生・藤村桂一郎は、化学化合物の合成ルートを瞬時に見つけることができる理系男子。しかし研究室の新人秘書に初めて恋をしたとたん、その能力を失ってしまう。そんな彼のもとに、カロンと名乗る死神が「あなたの望みを叶えてあげる」と突如現われて……。超オクテの草食&理系男子の初恋は成就するのか?

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Posted by ブクログ

どんでん返しのストーリー。ラブケミストリーのタイトルも非常に興味深い。
有機を全くやっていない人でも分かりやすいように書かれていて、軽快に読める

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2020年06月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何の予備知識も無く「このミスならハズレはしまい」
程度で購入してみたら...
やや読むのが恥ずかしいほどのラブコメ(^ ^;

...今どき、死語か? > ラブコメ(^ ^;

しかも、きっちりファンタジーで(^ ^;
うら若き乙女が読む系の本だったか...
と思って読み進んでたのですが(^ ^;

実は一人、最後まで正体が明かされない
謎の「依頼人」というのがいて。
一応そこが「ミステリ成分」となっている。

でも、この謎の人、容易に想像がつく(^ ^
この人か、「意外にもこの人」だべ(^ ^

...と「舐めて」かかってたら、あに図らんや(^ ^;
さすがはこのミスで賞取った作品、
きっちり最後で「そう来たか」をくれました(^ ^

しかも最後の最後なんか、
ちょっと感動させられたりして(^ ^;

化学の、バリバリの実験の最前線が舞台というのも、
今までにない設定な気がする。
しかも、作中ず〜っと作者の「化学愛」があふれていて、
苦手なはずの化学式なんかも「楽しそうに」見えて来る。
これは新鮮な体験でした(^o^

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2018年12月24日

Posted by ブクログ

「このミス」受賞の恋愛小説。ミステリーというよりもファンタジーという方が適当な気がしますが。

大学の有機化学研究室を舞台に、恋愛免疫の無いまじめ学生くんが美人秘書に一目惚れ。そこに何故か死神が絡んで、彼の恋と研究生活はどうなっていくのか・・・

背景設定は異色ですが、全体的にはオーソドックスにまとまっており、ほのぼのした空気の作品でした。

私自身が有機化学研究にも従事していたので、研究室に関する諸々の事柄が刺さりましたが、一般読者には分かりにくいであろう専門描写も少し出てくるので、そこで引っかかると物語を楽しめないかも。

ストーリーは安心の展開です。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

数年振りに再読。結末を知っているので、終盤の驚きはなかったですが、初めて読む方は、ミスリードされるのではないかと思います。
再読なので、散りばめられた伏線に気づけて、面白かったです。

学生の頃から化学は苦手で、全く興味もないのですが、この本を読んで少し化学に興味を持ちました。興味のない分野でも少し勇気を出して、扉を開いてみることは大事ですね。

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2023年10月07日

Posted by ブクログ

恋愛苦手アルアルから始まって藤村君を取り巻く人々の環境だったり立ち位置だったり、そして彼への気持ちだったり、専門言葉が飛び交う研究シーンも豊富だけど全部スルーして天使とも悪魔とも言えるカロンを交えた人間関係が進んで行く、最後になって2つの展開に裏切られたような、そうきたかの様なエンディングでした。

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2023年06月12日

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ネタバレ

どんでん返しがあると言うことで読んでみたが、みずみずしい恋愛ストーリーと背後にあるミステリー小説が上手く絡み合っていてとても面白かった。
カロンと「私」とのモノローグの部分では正体を分からないようにしつつも、女性である事を強調するところが既にミスリードであるところがうまいなぁと、思いつつも”彼女”と彼の関係が最後には友情からそれ以上のものに変化していくところが素敵な関係性が出来ていてグッときました。続編があるならこれからの物語も読んでみたいと思いました。非常に心地よい小説!だなぁ。

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2021年07月03日

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草食系男子(理系)が巻き起こすハートウオーム・ラブミステリー。

藤村くんは、東大院生で、『目的の 物質の構造式を見るだけで、最適な合成ルートが閃く』という、化学分野での特殊能力を持つ。

しかし、着任した研究室の秘書・真下さんに一目惚れ。それが原因か、天才的な能力が、無くなってしまった。

そんなところに、死神を名乗る可愛い女の子・カロンが現れ、ある依頼者の願いにより、彼の能力を復活させる手伝いをするという。しかし、その条件とは、...

ところどころに、『ダイアローグ』として、依頼者とカロンの会話がありますが、依頼者が誰なのか、すっかり騙されました(笑)。
そう来たか...

軽い文書で、スラスラ読める楽しい一冊です。

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2019年03月07日

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理系男子の不器用な恋愛模様が描かれた本。作者が理系なだけあって、すごいリアル感があった。東大の風景や本郷の雰囲気思い出すと、なかなか面白い。
「私」が意外な人物だったけど、最後にはすごく納得。ハッピーエンドで終わってよかった。

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2018年04月20日

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再読。構造式を見ただけで合成ルートがわかるという能力を持った藤村という研究生が死神カロンと会って…という話。ラストがわかった上で読むとああ…って。まあ伏線もあるねーみたいな感じでした。ラストがわかってても楽しかったです。また読みたい。

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2016年02月11日

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さてさて、このケミストリーシリーズを読破したわけですが…内容としては化学:猫色≧ラブ> リプレイ、ミステリー:リプレイ> 猫色> ラブといった感じでしょうか繋がりが1行ぐらいあるようなのでそこが気になる人はシリーズ順に読んでみてはいかがでしょうか!というか今作公式ホモォとかσ(^_^;)

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2014年05月30日

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薬学部出身の私としては、あるある的な事が多く、すごく楽しめた。息子が出身の東大農学部が舞台で土地勘もあるので余計入り込めたのかも。ライトノベル的ですぐ読めるんだけどミステリーの要素も上手く書き込めている。製薬会社の研究者(うちの旦那と同じ)って事はかなり激務だろうに、作家兼業ってすごい!

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2014年04月19日

Posted by ブクログ

東京大学大学院薬学系研究科修士課程修了

著者は今後も、〝日本でただひとりの有機化学小説家〟

大好評、第9回『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞作。「前代未聞空前絶後の有機化学ラブコメ。いやもう爆笑です」大森望(翻訳家・書評家)はじめ、「見事にだまされた! 」「爽やか青春物! 」「爽やか恋愛物語」など読者の声続々! 待望の文庫化です。有機化学を専攻する大学院生・藤村桂一郎は、化学化合物の合成ルートを瞬時に見つけることができる理系男子。しかし研究室の新人秘書に初めて恋をしたとたん、その能力を失ってしまう。そんな彼のもとに、カロンと名乗る死神が「あなたの望みを叶えてあげる」と突如現われて……。超オクテの草食&そ、理系男子の初恋は成就するのか?

(それはもう。生物の体は有機化合物で構成されているんです。髪の毛だって爪だって、全部そうなんですよ)

(天然物っていうのは、自然界の動植物や微生物が作る、複雑な有機化合物のことです。わざわざ作るわけですから、それらはいろんな生理作用を持っているわけです。抗腫瘍作用とか抗菌作用とかの有用な作用や、逆にえげつない毒性を持っていたりもします)

、『THE BIBLE OF TOTAL SYNTHESIS』

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2025年05月14日

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どことなくぼく明日っぽいなーって思うけど美綾の気持ちが蔑ろになりすぎててちょっとかわいそうだった。章ごとに違う登場人物の視点からストーリー進めてたら印象も変わってたかも。

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2025年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読んだことあったはずなんだけども、記録にはなかった。そしてなんとなくだけど覚えてたような、そうでもないような。

解説者によると、これはゆるふわラブコメディとのことなのだが、ゆるふわでもコメディでもない気がするんだよぁ。ミステリーではないという理由でこのミスの大賞はとれなかったらしいのだけれど、確かにミステリーでないことがある種のゆるさにつながっているけど、それをゆるふわとカテゴライズするのは、ちょっと違うも気もする。

化学探偵シリーズががっつり理系ミステリーであることに比べると、この作品にはファンタジー要素がけっこうあるし、ゆるふわになりやすいのかもしれないけど、どちらかというと化学探偵の方がゆるふわラブコメディと言える気がする。ゆるさはどこかに引き締めの要素がないと活きない気がするんだけども、今回の作品にはそうした部分があまり多くはない。タイムリミットがあるとか、誰か死ぬ運命にあるとか、何かを得るためには何かを捨てなければならないといった要素がゆるさを引き立てるものにはなっていない。それはおそらく、作者がそもそもゆるふわを狙ってないからだと思う。

つまるところ、これをゆるふわと評するからそうした違和感につながってしまう気がしてならない。

さらにはコメディでもないような。東大生をデフォルメすると、あんな感じになるかと言われたら、さすがに無理がある。

今回の作品はシンプルにファンタジーで良いのではないだろうか。死神っぽいキャラがいて、オタクキャラがいて、容姿的には冴えない主人公に比される容姿端麗な友人がいて、ヒロインたる美女がいて。主人公が秘めたる力を持ってるといった三幕構成的な展開でもあるし。

ただ、ミステリーではないという大きなくくりについては同意(笑)。

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2023年12月04日

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恋愛×化学、1冊目

モテないけど優秀な理系男子が主人公。
知らない世界のあれこれが面白い、予想通りの展開だなぁと思っていたら…完全に騙されました。

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2023年03月08日

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 有機化合物の構造式を見るだけで合成ルートが閃くというユニークスキルを有する大学院生の桂一郎さん、秘書さんにヒトメボレしたらスキルが発動しなくなった⁉︎
 別次元から突如現れたカロンさん、1つの世界の歪みが全体のバランスをおかしくするとのことで、謎の依頼人の望みである桂一郎さんのスキル復活させるために恋を成就させるお手伝いをするお話。

ほのぼのな展開で、理系男子の恋のお悩みが、ちと歯痒くも微笑ましく読めました。

謎の人物、アタシには最後のほーまで誰だか分からず...

大変、夢のあるお話でした。

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2022年11月29日

Posted by ブクログ

動物と違う、万物の霊長たるホモサピエンスの恋はやはり精神と精神のふれあいから生まれるべきだと、自分は思っているんだなあということを改めて感じさせられた。見かけだけで恋に落ち、相手と話すべき深淵な会話もないのでは、なんだかなあと思っている。
森見さんや万城目さんのダメ大学生たちの話とつい比較してしまう

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

読み終わって「モノローグの表現の仕方、完全に騙されたー!!」と思った。
初っ端から化学式が出てくるし難しいのかなと思ったけど、化学が苦手でもサラっと読めると思う。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

これ・・・ミステリーじゃないですよね?
カロンが出てきた時点で、ファンタジーだよね?
いや・・・楽しみましたけど(^◇^;)
桂一郎の語る理系学生の実験重視の恋愛観に納得。
予想外の展開に呆れたと言うか、感動したというか、
久しぶりにやられましたぁ~
日常と非日常の境目は上野辺りにあるのかもしれない

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2022年07月17日

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ネタバレ

天然有機化合物の研究に勤しむ藤村は、恋をしてスランプに陥る。カロンという妖女が現れ恋の指南を受ける。

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2019年04月10日

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理系東大生の研究生活の描写がリアルで楽しい。ラブやミステリーはそこまで刺さらなかったけど、主人公の想い人に横恋慕する後輩の結末は意外性があってよかった。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

ダイアローグの「私」は誰かなーと思いながら読み進めたら、まさかそうきたか!という着地でした。

東大近郊を思い浮かべながら読むと、理系院生の日常がリアルで面白い?(こんな能力のある人は居ないでしょうが…)

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2017年09月27日

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まさか、こんなどんでん返しがあるとは思わなかった・・・というくらい、驚いてしまった。でも、ハッピーエンドになったので、気持よく読み終えることができた。

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2016年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

有機化合物の研究をする主人公は、見ただけで正確な合成ルートが閃くという才能の持ち主。ただし、新しくやってきた秘書の真下さんに一目ぼれしてから、その才能が働かずにスランプを起こしている。

そんな中、とある依頼人の依頼を果たすため、そのスランプの原因と思われる主人公の恋を手伝う、という死神が現れる。主人公は恋を成就できるのか?スランプを脱出できるのか?という話。

冒頭の死神に依頼する人物が誰か、読んでいるうちにこの子かな~とかいろいろと考えていたけど、最後に向かっていくうちに確信に変わった。
よくその描写がでてくるなとは思ったんだけど、そういう風に持っていくか~。
それとは別に、オタク百瀬に対する告白する女性が現れることにもびっくり。まさかの彼女は隠れオタクだったか・・・!

化学の実験機材や化学物質の名前はさっぱりわからなかったけど、読みやすかったと思う。

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2016年04月29日

Posted by ブクログ

まぁまぁ。
主人公の名前を覚えているほど、インパクトのある話ではないかな。笑
研究者を中心に書いたところは評価に値します。
が、非現実的過ぎて、なんだかね。
カロンて。笑

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2016年02月10日

Posted by ブクログ

有機化学の全合成に取り組む研究生の話。
主人公は全合成の逆合成ルートが瞬時に浮かぶという羨ましい能力を持つが、恋に落ちることで能力を一時失う。
有機化学に携わる者としては、これある!など共感できるところがかなりあり、とてもおもしろい。真下さんみたいな秘書いたらなー。みんなで一大プロジェクトに取り組むところも良い。
研究に一生を費やす価値があること、楽しさを教えてくれる。
最後の展開はちょっと腑に落ちないが、良い研究仲間を持つのはよいこと。上杉くん、いいやつだな。

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2015年10月04日

Posted by ブクログ

2015/1/25bookoffで購入。
理系東大出身者の描いた恋愛小説。東大の研究室が、身近に感じる。

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2015年02月23日

Posted by ブクログ

「夏の100冊」から。東大の農学部の話で、作者は有機合成化学が専門なんだとか。大森望さんが「世界ただ一人の有機化学ミステリー作家(笑)」と紹介していた。わが娘も有機化学研究者の卵だもんだから、これは読まねば!ということで。この理由がなければ、まずご縁のない本だと思う。

だって、設定からして紛れもないライトノベル。いきなり若くて美人の「死神」が登場しちゃう。もうこういうのっていつもなら即パス。最後のケリのつけ方も、そこまでいっちゃう?という都合の良さ。正体が伏せられている「ダイアローグ」の主も、早い段階で見当がつくし。

それでも最後まで興味を持って読めたのは、大学の研究室の描き方にさすがのリアリティがあって、ふーん、理系の大学院生ってこんなことをしてるんだと、よくわかる気がしたからだ。主人公は、天然に存在する物質を化学的に合成する「全合成」を研究しているのだが、その説明は非理系人間にも呑み込みやすい適度なものだ。実験につぐ実験の毎日を送る、浮き世離れした人たちの姿にちょっとジーンとする。

それと、文章にラノベ臭がなくて読みやすいのもいい。この後何冊か本が出ているようだ。また読むかも。

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2014年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじ読むと有機化合物とか出てくるけど、化学とか分からなくてもサラっと読めちゃう・・・殆どコメディ笑
研究に夢中な院生達の生活もなんだか新鮮で面白かったです。
最後の展開も意外でビックリでしたが、終わり方はよしみさんも言ってたけど
無理くりハッピーエンド感は確かにありましたね笑
面白かったです

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2014年07月21日

Posted by ブクログ

このミス大賞の本です。
なので、軽いタッチの小説になってます。

私は化学系の学生なので、主人公のやっている手順がはっきりと理解出来るため面白いです。

話の展開は序盤の方にそれと分かる描写があったので、予想出来、結果その通りの展開でした。

話は綺麗にまとまっているので後読感がすごく良いです。

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2014年06月26日

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