喜多喜久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書録「科警研のホームズ
毒殺のシンフォニア」4
著者 喜多喜久
出版 宝島社文庫
p212より引用
“ 知識を身につけようとしても、書かれ
ていることが実感できなければ正しい理解
には繫がらない、というのが土屋の持論
だった。特に、こういう複雑な事情の絡む
事柄に関しては、何よりも経験が物を言う。
頭でっかちの部外者の意見など、当事者に
とっては鬱陶しい雑音にしか聞こえない
可能性が高い。”
目次より抜粋引用
“毒殺のシンフォニア
溶解したエビデンス
致死のマテリアル
輪廻のストラテジー”
警察の科学捜査を担う若者達を主人公と
した、短編連作小説。シリーズ第二弾。
有機化学の学会後、懇親会に参加してい
る科学者・佐伯。普段なら同じ話題で楽し
める場であるが、佐伯には今日を楽しむ事
の出来ない理由があった…。
(毒殺のシンフォニア)
上記の引用は、宗教にのめり込んだ人に
対する姿勢についての、タイトルにもなっ
ている人物・土屋の考え。
宗教に限らず、何かについて親身になれる
程、同じ経験をする人・出来る人というの
は意外にいないものだと、思わざるを得ま
せん。
だからといって、同じ経験を自分から求め
るのもどうなのかと…。難しいところです。
話の最初に犯人が判る形式の作品。
「刑事コロンボ」とか「古畑任三郎」など
のシリーズが好きな人には、とても面白く
読めそうです。
犯人のトリックは、学校できちんと勉強
をしてきた人なら、想像がついてしまうか
も。勉強を沢山して、科学知識が豊富にな
るほどに、物語の肝がより分かってしまう
かも知れないというのは、スリルを味わう
という点に関して、少しジレンマなのかと
思われます。最後まで読まないと分からな
い私は、面白く読み進められました。
続編ではありますが、これ単体でも問題
無く楽しめました。
しかし、主人公達の人間関係の変化を見る
には、一冊目から読むのが良いのではない
でしょうか。
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Posted by ブクログ
四宮大学及び周辺でで起きる、科学的事件や謎を庶務課の七瀬麻衣と理学部化学科准教授の沖野晴彦が解決へと導いていく物語の第6弾。
四宮大学にアメリカから留学生が来るこになった。留学生のエリーは、
飛び級で大学人遊学した16歳。彼女は、3年前に1度だけ出会って話をした、
四宮大学の学生に憧れ、科学を初めたことで、四宮大で天然素材の
トーリタキセルAのの合成に挑むのだが・・・。
トーリタキセルAの研究をめぐっていろいろと問題が生じていきます。
七瀬と沖野の二人がどうかかわっていくるか、エリーの憧れの四宮大の学生
には出会うことができるのか。今回も、化学好きも化学はいまいちという人も、
楽しめる内容になっています。 -
Posted by ブクログ
「このミス」受賞の恋愛小説。ミステリーというよりもファンタジーという方が適当な気がしますが。
大学の有機化学研究室を舞台に、恋愛免疫の無いまじめ学生くんが美人秘書に一目惚れ。そこに何故か死神が絡んで、彼の恋と研究生活はどうなっていくのか・・・
背景設定は異色ですが、全体的にはオーソドックスにまとまっており、ほのぼのした空気の作品でした。
私自身が有機化学研究にも従事していたので、研究室に関する諸々の事柄が刺さりましたが、一般読者には分かりにくいであろう専門描写も少し出てくるので、そこで引っかかると物語を楽しめないかも。
ストーリーは安心の展開です。