岡本太郎のレビュー一覧

  • 美の世界旅行

    Posted by ブクログ

    岡本太郎のインド、スペイン、メキシコ、韓国滞在記。行ったことのないインドと韓国は、へーそうなのかという感じだったけれど、共通しているのは外から押し付けられた価値観、インドで言えば統治国英国の美術、スペインで言えばイスラム文化を否定するためのカトリック文化の魅力のなさが強調されている点で、その「外来文化」への批判が面白かった。日本で彼が嘆いていた西洋美術への追従に共通するものをこれらの国でも感じたという点で、西洋以外にいくとどこでもそんな感じなのかもしれない。残念ながら…

    0
    2020年12月12日
  • 美の世界旅行

    Posted by ブクログ

    1970年代、当時50代であった著者が書き記した世界旅行記、岡本太郎という1人の人間のとてつもない知性と情熱に圧倒される一冊でした。

    自分は現在40代前半ながら、ここまで知性と情熱に満ち溢れた旅行記を書くことができるだろうか...。
    知識が豊富なだけでは決して書くことができない。年を重ね人間としての経験を積み上げて完成される世界観と信念があってこそ書くことができるはずだと思う。
    そして、それは絶対的な個性であって、この本の中身こそが岡本太郎さんあり、1つ1つの文章から人間としての強いカッコよさがひしひしと伝わってくる...!

    生を与えられた人間としての知性と情熱もうすこし燃焼させる気概で生

    0
    2020年11月21日
  • 自分の運命に楯を突け

    Posted by ブクログ

    常識を疑い、物事の本質を捉え、
    自分の感じたことを表現する。
    他人に媚びす、感じたままことを大切に、
    自分の信念を貫く。

    死んだっていいじゃないか。
    死に直面してこそ、生きる歓びを感じる。

    瞬間瞬間を懸命に生きることへの情熱を
    死ぬまで燃え続けていた情熱を
    20年経った今でも遺した言葉から、作品から伝わってくる。

    0
    2020年09月21日
  • 自分の運命に楯を突け

    Posted by ブクログ

    巨匠の生き様は、表面に血管が剥き出ている如く熱い。ウソがなく、真っすぐで、怖い位に人間だ。

    生きているはずの私が、故人の巨匠より今を生きれてないなと猛省。すると「人のことなんか気にしないで、キミ自身が英雄になれよ」と、一発喝が入る。

    0
    2020年09月02日
  • 自分の運命に楯を突け

    Posted by ブクログ

    なんかふしぎな構成の印象だったんですが、人生相談を編集した本だったんですね。今なら村上隆が人生相談に答える的な感じだったんですかね…ちょっとちがうか。「人生、即、夢!」ってフレーズがいいですね。「悪・即・斬!」みたいです。太郎さんの本はいつも熱くて情熱的で、ソルボンヌ大学出身のインテリなのに(だからこそ?)八方破れでかなり人間的に魅力的です。周りにいる人はたまったもんじゃなさそうですが…。写真家のキャパの恋人ゲルダとの話にはビックリしました。太郎さんはもはや歴史上の人物ですね…。細かい価値観などはけっこう異なるのですが、いろんな人がいておもしろいじゃん!ということで星5つです。

    0
    2020年08月18日
  • 自分の中に孤独を抱け

    Posted by ブクログ

    絵を描いているので、こういう創作論は大好きです。私は太郎さんほどのものではないし、単なるショボい凡人ですが、小学生の頃いじめられたときにすごく悔しくて「絶対学校なんて休まない!私をいじめるってことは私をきらいなんでしょ?だったら毎日学校に行って存在をアピールして、うんとイヤな気分にさせてやるんだ」と学校に行っているうちにいつの間にかいじめられなくなったことを思い出しました。私なりに運命と闘っていたんだなあ。太郎先生ならきっとほめてくださるかな…?

    0
    2020年08月18日
  • 自分の中に孤独を抱け

    Posted by ブクログ

    日本人には退屈する暇なんかないけど、それをもう少しプライドみ持った方向にむけて生きがいをつかんでいけば、こんなにも面白い立場はないと思う。
    日本の生活者の消極的な混乱を逆手にとってそこから生きがいを見つけていけばきっともっと面白い文化がうまれる。

    0
    2020年05月08日
  • 自分の運命に楯を突け

    Posted by ブクログ

    岡本太郎の人生観が詰まっている本です。
    「芸術は爆発だ」という有名な言葉。
    この言葉の意味は、未来や過去を考えずに、今という一瞬に自分の全てをぶつけるという意味だと理解しました。
    今に全力で取り組むことは、最高の成果を出すために欠かせない考え方だと思います。
    過去を悔やまず、未来に不安がることなく、今出来る最善の行動に集中していきます。

    また、発想の転換がとてもすばらしく、一見良くない事象でもだからこそ最高だと全てをプラスに転ずる考え方は学びでした。
    まさに事実は一つで解釈は無数。
    全ての結果からプラスを引き出し、自分の成長・成果に変えていきます。

    0
    2020年04月21日
  • 強く生きる言葉

    Posted by ブクログ

    岡本太郎のつぶやきを、妻の敏子さんがまとめたもの。
    とにかく、エネルギッシュな言葉の数々に
    背中を押されるような力を感ずる。

    気が向いた時
    落ち込んだ時
    折に触れて読んでいきたい。

    0
    2020年01月04日
  • 壁を破る言葉

    Posted by ブクログ

    何か途中で迷ったり、ふと立ち止まってしまった時に読むととても効果的。一歩進もうと思える言葉ばかり。
    太郎さんのパンチはとても優しさがある。

    0
    2019年02月14日
  • 沖縄文化論-忘れられた日本

    Posted by ブクログ

    公開中の映画「岡本太郎の沖縄」(傑作)の元ネタということで手に取ってみた。

    御嶽(ウタキ)とよばれる森の中の聖域。海辺には風葬の痕跡。

    「久高島にはこのおびただしい死と、ささやかな生の営みが、透明な比重の層となって無言のうちにしりぞけあっている。生はひっそりと死にかこまれ、死が生きているのか、生が死んでいるのか。・・・しかしあたりは限りなく明るい光の世界。清潔だ。天地根元時代のみずみずしい清らかさ、けがれのなさはこのようではなかったか」(P114)。

    私自身、竹富島で早朝のウタキに行ったことがあるが、ホウホウというなぞの鳴き声、さらさらとそよぐ葉、うっそうとした茂みから漏れる光、あれは確

    0
    2019年01月27日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    非常に良かった。所感を綴るには消化しきれてないが、伝統とはなにか。創造活動とはなにか。過去における現在の立ち位置は。大切な考え方を得た。

    #日本の伝統 #岡本太郎 #モノの見方 #読書記録 #読書記録2018 #再読候補

    0
    2018年08月17日
  • 原色の呪文 現代の芸術精神

    Posted by ブクログ

    一筋縄ではいかない難しいことをシンプルに求めている。圧倒されるがなぜか清々しい気分になる。正しい意味で不安にさせる。が、その不安の只中にいることが生きていることだと思える。そういう大事なことを語っていると思う。素晴らしい。

    0
    2017年12月18日
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発

    Posted by ブクログ

    大好き。
    太郎さんの考え方が、リアリティのある言葉で丁寧に書いてある。
    その考えは突飛なものでもなんでもなく、ただまっすぐ。まっすぐいることは、時にたたかうこと。
    恐れるな、美しくまっすぐ立て、と力強く私を支えてくれる、お守りのような本。

    0
    2017年12月17日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    今も残っている古典はそれ自体で無条件で価値あるものだ。

    だが、真に価値あるものにするには、その過去のものである古典を今に活かすことで、初めて古典は古典であることの存在理由を全うでき、今の時代に生きる人間は今を生きることができる。

    0
    2017年11月25日
  • 芸術と青春

    Posted by ブクログ

    この徹底的に常識を疑い、
    自身の思うところを思うままに叩きつけていく有り様が素晴らしい。

    タブーをタブーとせず、
    突き進む。

    「人格相互は、個々の判断や好みで精神的に結びつかなければならない。理想像を厳しく抱えていればいるほど、本当の相手にぶつかることはむつかしく、おそらく一生かかってもめぐりあわないかもしれませ。
    しかし、性一般というのものは、誰々という個的な条件をこえた、幅広い明朗なものです。つまり無条件の性の対象であって、男として女に、女として男に対する根源的な衝動であり、より好みのないものなのです。」

    0
    2017年11月12日
  • 自分の運命に楯を突け

    Posted by ブクログ

    シンプル。
    自分の本当にやりたいことをやろう。他の何にも惑わされずに。
    これが簡単なようでほとんどの人には一番難しい。でも、憧れ求めている人は多い。そんな人たちに対する応援の本だった。

    0
    2017年09月18日
  • 日本の伝統

    Posted by ブクログ

    『今日の芸術』から読んだほうが理解度が上がると思いますが、別に読んでなくても問題ないです。こちらもベースになるのが芸術の”いやったらしさ”のすばらしさについて。タロウの言う”いやったらしさ”とは?!?!きっと巨匠本人ですら適切な日本語がない故にややこしことになっているんでしょうが、ともかく適切な言語や適切なデフェニションがないのでどうしようもないですが、個人的に無理クリに理解するところは、魂が激震するような憧憬嫉妬、ともかく「いやったらしい」んですねぇ、どうしようもないです。本書では縄文土器、光琳、中世の庭について語られます。同じものについて考察するのにもこのアングルの違いってほんまにおもろい

    0
    2017年08月03日
  • 強く生きる言葉

    Posted by ブクログ

    「壁をやぶる言葉」も同じだけど、モニョモニョしてるときに\ササッ/と適当にページを開いて、ひとこと読んで閉じる本。なんか流れを変えたい時に使う本です。1ページにつきひとことだけなので、読み終わったとか終らないとかはあまり関係なかったり。イメージで言うとフリスクみたいな感じ。

    0
    2017年05月24日
  • 神秘日本

    Posted by ブクログ

    「沖縄文化論」と同じく独特の文体、独自の視点。日本人を深い底で動かす神秘の力を見る岡本太郎の眼。文章とカメラで熱をもって表現されます。

    0
    2016年07月09日