岡本太郎のレビュー一覧
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ネタバレ圧倒的破壊力、圧倒的な生命力、
"岡本太郎"と言う人間の力そのものが湧き出るように、あるいは溢れるように文字の中に注ぎ込まれている。
そんな力に晒されながら、私たちは岡本太郎に、
いや動物としての、生物としての人間、もしくは自分自身と向き合い、そして真正面から闘うこととなる。
一貫している主張は、
とにかく闘えということ。
自らを優しく、安定した、そんな場所に身を置くのではなく、危険に晒せ、そして死に直面しろ、と。
1章は我々個人に対して、人間らしさの復権を訴えかけ、投げかける。
正直、耳が痛い。しかし、その精神はまるで輸血のように言葉が入ってくる。否応にも我々に力 -
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Posted by ブクログ
タローマンきっかけで岡本太郎にハマった、何度も読み返したい
以下要約
・常識と「空気」の否定: 他人の評価や世間の「常識」に迎合せず、空気を読んで自分を殺さない。嫌われることや孤立することを恐れず、自分の道を貫くこと。
・危険な道を選ぶ: 安定や安全、調和といった安易な道ではなく、常に困難でリスクのある「危険な道」を選ぶ。そこにこそ生きる実感と喜びがあるため。
・矛盾の肯定: 人間は本来、矛盾した存在である。その矛盾や葛藤を無理に解決しようとせず、むしろそれをエネルギー源として抱え込むこと。
・瞬間の爆発: 過去の後悔や未来の不安に囚われず、今この瞬間に自分の全生命力を「爆発」させ、情熱的に -
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昔から従順さが取り柄と言えるほど、優等生の道を歩んできた自分にとって、感銘を受けた一冊。
30歳を前にして、自分の中にあるこだわりが強くなっていることや、無視できない狂気性(いい意味で)が存在していることに、うっすら気づいていた。それが、自分にとってとても大切な「自分の願い」であることが理解できた。
「あなたは何に燃えたいか」
この一言に尽きる。頭でしっかりと考え、うまく説明できることが人生の全てでは無い。まだ言葉にできなくても自分が感じ取ったこと、やってみたいと思うことには全身全霊で挑み、体感で理解する。そうして自分の輪郭をはっきりさせていき、自分の人生を創る。
限りある命を最大限に -
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太郎と旅してる様に感じる生き生きとした文体ですぐに読み終わってしまった。沖縄が太郎に書かせたんだろうな、太郎も書かされちゃったんだろうな、それが生き生きと伝わってくる。
読み始めて、なんか上から目線というか距離感のある客観視に違和感を感じたんだけど、この時は返還前でアメリカなんだ、って気づいてからしっくりきた。なんか距離感とか社会的に弱者が強者かでポジショニング変わっちゃうの悲しいけどしょうがないよなと思ってしまう。太郎はそういうの関係ないっ!ってどんな存在も対等にぶつかってるんだろうけど、、
はじめの方の下手なピアノの女に、すごい演奏見せつけて下手なピアノを止めさせてやろうのくだりとか、弱 -
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【タローマンをきっかけに読んだら、タローマンがいかに丁寧に岡本太郎の考えを取り込んで作られているかがわかった】
タローマンを映画で観てハマり、それをきっかけにこの本を知り、タイトルに惹かれて読みました。
読む前は岡本太郎はもっとチクチクして、ある意味血も涙もないのではないか、と漠然と考えていました。
しかしこの本を読んでみると、岡本太郎がいかに深く考えていて、慈悲があって、だからこそどうアウトプットしているのかを、まるで岡本太郎が先生の授業を聴講しながら味わっているような気分になりました。
【自分が親であり、子であり、孫であること】
私自身、子供を持たないことを考えているものの後ろめた -
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傷病で仕事を辞め、次を決めあぐねている今、
読んで良かったなと思う。歳を取るだに道が細く消えかかっているように感じていたが、生き方の型にはまる必要はないのだと感じた。ずっと型にはまれずにいたから少しほっとした。
学生のときに油彩を専攻していたので、僅かながら芸術に対する想いはある。ほんとうに大したものでは無いのだが……、少しでもそういうことに意識を向けた人なら、この本に書かれた内容を理解できるんじゃないかと思った。
知人に「芸術は必要か?」と問われたことがあって「言語では表現できないものが絵では表現できる、コミュニケーションツールのひとつとして考えてみればいい。IKEAの組立図は文章より絵がい -
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ネタバレ人間らしく、本能的に生きていきたい。
定期的に読み返したい本。
出る杭は打たれるとか言うけど、そんなの気にせず出ていくべし
日本人は変身しなければならない。
政治家よ、エコノミストよ、官僚よ、もっと人間になってほしい。そして芸術家に。
芸術と言っても、何も絵を描いたり、楽器を奏でたり、文章をひねくったりすることではない。そんなことはまったくしなくても、素っ裸で、豊かに、無条件に生きること。
失った人間の原点をとりもどし、強烈に、ふくらんで生きている人間が芸術家なのだ。
人間の一人ひとりはいったいほんとうに生きているだろうかということだ。
ほんとうに生きがいをもって、瞬間瞬間に自分をひらい -
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ネタバレ■読んだきっかけ
気分屋な自分は、時にデリカシーに欠ける。恋人に言われて、そのことにやっと気付けた。
僕は、気分屋でいることに信念を持っているのか?何かの妥協で気分屋に落ち着いているのか?
どっちにしろ、気分屋につけるクスリを探して本書を手にとった。
■印象に残ったこと
しかし順応しながら、一方では純粋に孤独に己をつらぬく。[キミ自身と闘って、どう勝つかだ]
■理由
今の僕は中途半端だから、一番沁みた。
自分の感情のままに挑戦してはみるものの、少し苦しくなれば逃げてごまかしてしまう。
振り切れていないんだ。スジをつらぬくことも。考えを変え続けることにも。
■アクション
・つらぬくべきス -