岡本太郎のレビュー一覧
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最近、岡本太郎氏の本を何冊か続けて読んだ。
その中で、なぜこの本のレビューを書くことにしたかというと、この本は、悩んでいる人に一読を勧めるのに、最適な本だから。
読もうと思えば、30分ほどで読むことができる。
とても落ち込んでいる人にとっては、本を読むことすら、おっくうであることは私もよくわかる。
そういう人に、「とにかく、ページを開いて、そこにある言葉を読んでみて。」と伝える。
開いたページには、必ず心にぐっとくる言葉がある。
そして、その言葉に感動すると、次々にページをめくってくれるようになる。
そして、必ず悩んでいる人は、笑顔を取り戻す。
そんな力のある言葉がたくさん詰ま -
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岡本太郎が米軍統治下の沖縄を訪れて書いた、名高いエッセイ集。そもそも沖縄にひかれたきっかけが料亭で見た琉球古典舞踊だったというだけあって(124頁)、とくに「踊る島」と題された章はダンス論としても秀逸。日本舞踊ともバレエとも異なる琉球舞踊の特徴を言葉で書き起こした部分は描写の見事さにゾクゾクしてしまう。
「情感がもり上り、せまる。そのみちひきのリズムの浮動の中に、私はとけ込んでしまう。目で見ている、観賞している、なんて意識はもうない。一体なのだ。しかし、にもかかわらず、踊り手はまるでこちらを意識していないかのようである。見る者ばかりではない。世界に、身体が踊ってるということの外には何もないとい -
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岡本太郎氏の発言を集めたイースト・プレス社発行の作品は、
本作の「壁を破る言葉」の他に
「強く生きる言葉」「愛する言葉」があるが、
この「壁を破る言葉」は、他の二作が万人に向けて
放っているメッセージであるのに比べて、
モノ作りをする人(クリエイター)を
ターゲットに絞ったメッセージを集めたものである。
しかし、そうでない人に対しても、
本作で発せられているメッセージは、
容赦なく心を掴み、叩きつけてくるだろう。
生きている人全てに、岡本太郎は
己の持つ何某かのエネルギーをぶつけてくる人なのだ。
ある意味「芸術は爆発の無差別攻撃」である。
その事からも、岡本太郎という人は、
「創る事が生 -
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「今日の芸術」岡本太郎著をやっと読み終わりました。
ただいま私の中に岡本太郎ブーム到来という感じです。
実はこの本、ちょっとショックなことに文庫版の再販を買えば500円前後らしいのに、廃刊と勘違いして、中古のしかも文庫版初版を入手。マニア的には価値がありかもですが倍の値段を出して買ってしまいました。でもまあそれを補えるほどの内容なので、良し。としましょう。
この本は1954年にはじめて出版され、その10年後1964年に新版、さらに9年後の1973年に文庫版が出ているのですが、文庫版の序文に岡本太郎氏自身が「この本は、十年、二十年と、ますます若返ってくるようです。」と書いているいう言葉通り -
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・芸術は一部の特権的な人間のものではなく、すべての人間の生の爆発である。うまくあろうとする態度は既に敗北であり、まず「下手でいいからやれ」と挑発する。
・既成の美、調和、常識に従う限り、本当の創造は生まれない。芸術は社会に迎合する装飾ではなく、価値観を転倒させる行為である。
・「きれい」「心地よい」といった安全圏に安住する態度を否定し、不快や矛盾、衝突を引き受けるところにこそ芸術の核心があると説く。
・芸術は人生と切り離された特別活動ではない。日常の仕事、恋愛、生活そのものを賭ける姿勢が芸術的なのであり、創造とは生き方の問題である。
・伝統を守るだけでは死ぬ。伝統は破壊し、乗り越え、再