岡本太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間岡本太郎の逆鱗。
書店を散歩している時
なんか睨まれてるなァ。
と思ったらこの本でした。笑
しかしながら、
「怒らないことは堕落だ」
という帯の一言に激しく
揺さぶられ即購入。
こんなに勢いのある文体も珍しく
一語一句に岡本太郎の命そのものを
感じました。
怒らないことは美徳でも
なんでもなく堕落だと
言い放ってしまえる強さが
凄まじいですね。
久しぶりに読んでいて身震い
するタイプの一冊でした。
特に結婚披露宴に対する近年の
異常な感覚には以前から疑問を
感じていたので、激しく共感。
自分の在り方に自身を持てる
タイプの一冊でした。
もちろん一般的にはほとんど
共感など得 -
Posted by ブクログ
この本を読んで、多くのことにはっとさせられる。
いろいろな物事に対して、まっすぐに、開けっぴろげに自分の考えを述べていく。時には強烈な言葉で。
ただ、それは芸術家の極端な思想などではなく、私には妙に腑に落ちた。
岡本太郎は『法律、常識、風俗、しきたり。人間世界は譲歩しなければならない約束事ばかりだ。それは誰でもがまもる。しかしそんなもの、永遠の眼から見れば非本質的であり、皮相なアクシデントだ。』という。
今の世の中、岡本太郎が言うように、自分の感じたことをストレートに表現し、誰とも馴れ合わず、不合理とぶつかり合っていくと非常に生きにくい。
少なくとも私には無理だ。
ただ、いろいろなものごとに接 -
Posted by ブクログ
現代アートは好きですし、岡本さんの著作は「今日の芸術」も読んでいたんですが、この本がこれほど魅力的だったとは思いもよりませんでした。
眼を剥いてオカシナ事を口走るオジサン、としか思っていない方は、一読、この文章の水準に驚くのではないでしょうか。
感心したのは、この本、沖縄文化の魅惑を語りながら、単なる沖縄論に留まることなく、普遍的な文明論として素晴らしく、芸術一般を語る論考としても優れていることです。
さらに沖縄の風を語る時は、一流の抒情的エッセイとしても読める。
時に確かに納得出来ない論証、賛成しかねる描写もありますが、その考察の鋭さは、文化、文明の深い本質を覗かせ、わずかなそよぎとし -
Posted by ブクログ
最近、岡本太郎氏の本を何冊か続けて読んだ。
その中で、なぜこの本のレビューを書くことにしたかというと、この本は、悩んでいる人に一読を勧めるのに、最適な本だから。
読もうと思えば、30分ほどで読むことができる。
とても落ち込んでいる人にとっては、本を読むことすら、おっくうであることは私もよくわかる。
そういう人に、「とにかく、ページを開いて、そこにある言葉を読んでみて。」と伝える。
開いたページには、必ず心にぐっとくる言葉がある。
そして、その言葉に感動すると、次々にページをめくってくれるようになる。
そして、必ず悩んでいる人は、笑顔を取り戻す。
そんな力のある言葉がたくさん詰ま