あらすじ
自らの純粋さを貫き通し、誤解され世の中に敗れ去るをえなかった母、岡本かの子。彼女と運命を共に生きた父、岡本一平。苦悩、孤独、絶望、そして一瞬に煌いた二人の生と死の物語。その他、狂おしい青春と恋愛の日々、過激な男と女論、食べることへの想い、など、岡本太郎の幻の名エッセイ集が初めて文庫版で登場。鮮やかに、ページをめくるごとに、“瞬間瞬間のいのち”が膨らんでくる。
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Posted by ブクログ
熱い、熱を感じる本。岡本太郎の日常考えていることがふれだした本、無造作に1つ筋の通ったエッセイ集を作ってやろうと考えたわけでもなく、集めたエッセイ集なのだが、不思議と岡本太郎の姿が見える筋の通ったエッセイ集。
食べるというと最近美食家は舌の先だけの味を見て上品にチロチロやっている、食べるというのは生きる喜び、動物が全身で行っているもの、自分も全身で食を楽しもうと感じた。
Posted by ブクログ
随分大仰なタイトルですが、家族やパリでの生活等々、個人的な事に多く触れたエッセイ。芸術論が多い岡本太郎にしてはちょっと珍しいです。特に父岡本一平や母岡本かの子に関する記述は他の著作にはないもの。この部分だけでも読む価値ありです。