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Posted by ブクログ
生きるとは非合理で、猛烈な情感を伴うものである。科学主義、合理主義的な思考により割り切ることはできない。合理的に目的化されることはできない。
自他を分離する必要がある。
サービス精神で周囲が期待するようにふるまって、それでいて軽薄だと思われてやしないか内心絶望して。
自分がかわいくて、みんなに悪く思われたくなくて。
大切なのは、他人に対してではなく、自分自身に対してプライドを持つことである。
学生時代に自己と向き合い続け、生き方を見極めることで自身の正義、譲れないものを見つけ、
それが俺だと自分全体に責任を持って堂々と押し出す。それがプライドだ。
「自分だったらこうする」
そこに自信がなくてもいい。自分の中で筋が通っていればそれでいい。
たとえ人と比べて弱くても、自分は充実して生きていることが大切。
90歳以上の数少ない知人は、全員歯に衣着せぬ言い方をする。
岡本太郎的には正解なのかもしれない。
しかしそういった人種と共同体で生きるには、あまりにしんどい。
ゆえにその子供世代は丸くなり、孫世代はさらに丸くなり、もしかするとひ孫世代は反発してまた個を爆発されるのかもしれない。
Posted by ブクログ
岡本太郎に興味を持ったのは「太陽の塔」からだった。大阪万博のテーマは「進歩と調和」。「何が進歩だ、何が調和だ」テーマをぶち壊すような「生命力の象徴」=「太陽の塔」を作った。
「自分をぶっ壊せ」、「新しく生まれ変わるんだ」、「最大の敵は自分なんだ」。創造に全てを捧げてきた彼が日々、創造したのは自分自身であった。臨在禅師の「逢仏殺仏」という言葉も、「出会うのは自分自身。出会ったら自分を殺せ」と読む。
「ぼくは幸福という言葉は大嫌いだ。ぼくはその代りに『歓喜』という言葉を使う」(P84)自分とは何かを問い、安逸を求める自分と戦い、自らを荒波にさらす日々を歩んだ末に掴んだのは「生命の充実」=「歓喜」であった。
本書を一読すれば、「無条件」、「絶対的」という言葉が多いことに気付く。
・「貧しくても、社会的に評価されなくても、無条件に生きている人のほうが素晴らしい」(P133)
・「美しいというのはもっと無条件で絶対的なものである」(P199)
・「生きるといいう営みは本来、無条件、無目的であるはずだ」(P223)
・「生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ」(P223)
「相対的」は「複数の相互関係で生じる」の意味だから、「絶対的」というのは「ただそれだけで生じる」という意味だろう。さらに「絶対的」なものは何か条件のもとで生じるものではないから、「無条件」とも言える。つまり、「相対的」の対義語が「絶対的」=「無条件」なのだ。社会に認められようが否定されようが、社会的に成功しようが失敗しようが、そんなものとは無関係に、「自分の内的な充実」=「爆発」=「歓喜」だけを追求し続け人。それが岡本太郎であった。
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