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長年愛されてきたロングセラーが、満を持しての新装刊。 文字が大きく読みやすくなり、カラー口絵付きで、パワーアップして生まれ変わりました!“才能なんて勝手にしやがれだ” “だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ”岡本太郎の遺した作品と言葉は、いまでも私たちに鋭く問いかけています。 瞬間を生き抜く、岡本太郎のパッションは、強い力をもって私たちの生命にズシンと響くのです。さあ、あなたも歓喜と驚きに満ちた人生をつかみとってください。
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Posted by ブクログ
カッコいい生き方だなと思いました。 自分を大事にしようとしたり、成功しよう・うまくやろうなどと余計なこと考えたりせずに、無条件に生きることができれば自分の人生を生きていると胸を張れるのでしょう。 人のあるべき姿は子どもなんだろうと思いました。 その子どもがどのように育つかはやはり周りの大人次第で、岡...続きを読む本太郎氏の両親のように、1人の人間として対等に子どもと接する姿勢が大事ですね。
今年初めて太陽の塔の実物を見た。 駅の出口を出て、遠目から見たときに「えっ、なにこれ?!」と衝撃をうけ、言葉にするのが難しいのけれど、迫力に圧倒され感動し涙しました。 自分は特に岡本太郎氏にも太陽の塔にも思い入れはなく、好きなアイドルが万博公園に少し縁があったので見てみるか~の軽い気持ちでいったら太...続きを読む陽の塔に心射抜かれて衝撃でした。 間近で見ても圧倒的なエネルギーに胸のときめきがとまらず目が離せなかった。 本当にすごくて一気に太陽の塔と岡本太郎氏への興味がわきました。 そして本を読んでみようと手を伸ばしたのがこちら。 読んでみてさらに惹かれました。めちゃめちゃまともじゃん、と衝撃。 テレビで偉大な人として紹介されたり強烈なエピソードとかで奇人変人という先入観を抱いていたけれどそれが全く違っていたと彼がつづる言葉で気づきました。 今の世の中は一部の権力を持った偉くもないのに偉い足場を作ってそこに執着する人たちが作ったシステムで、その中で奪い争いしている気がするのだけど。 そういうスケールとか、学校で教えるような言うことを聞く人間を育てる教育とかそういうものにおさまらない人間とは…ということが語られていて読みながら本当に心が躍りました。こんなに心に響く言葉を語ってくれる人がいたのかという感動、興奮。 多くの人にとにかくたくさん手に取って言葉に触れてほしい。 印象に残ったもの達↓ P108 先生は大人であり、体制の側にいる。だから子供に対しては、マトモに、人間同士として純粋に向かいあおうとしない。かなり油断してもいるのだろう。平気でごまかしたりする。子供たちはそれを見抜いているのだが。 子供は子供でチャッカリしていて、先生のごまかしに気がつかないフリをして、ちゃんとあわせてやっているのだ。 P122 考えてみると、人生には、 考えてみると、人生には、世渡りと、ほんとうに生きぬく道と二つあるはずだ。 ところが、ほとんどの人間は、この世をどううまく渡っていくかという処世的なスジしか考えない。そして大学に進むということは、そのためのお守り札である。だから、別に学問がしたいという切実な願望があるわけではないのだ。 その証拠に、たいていの学生は大学にはいったとたん、てきめんに勉強しなくなる。人生をエスカレーションしていく、その手段なのだから。大学は学問の府だなどというが、今日、そんな美辞麗句は、誰もピンとこない。楽に、おていさいよく世の中に出る、エスカレーターである。 ぼくは思うのだが、かつて若者にとって、社会はもっと厳然としていたし、人生はもっと神秘であり、不可解であった。危険とスリルに満ち、希望と不安の間に揺れ動いていた。若い人生は、あたかもジャングルを押し分けて進む危険のようなものだった。 ところが、現在社会ではまったく違う。もはや至るところ、整然とルートがついているのだ。それも、たんたんとした舗装道路。 そこには、ハイスピードの直通大型バスが定期的に走っている。車の前面には行き先が明示してあり、それに乗り込みさえすれば、黙っていても目的地に着くのである。 p172 ウーマン・リブの声が高くなり、男女同権が実現されるのはいいことだけれど、それは男と女が同じように行動し、同じ役割を果たすということではないはずだ。 もっとも、先進国の文明社会では今日、子供を産むという以外に女でなければならない、男でなければ、という条件はほとんどなくなってきている。それなのに、世の中の慣習や制度の面では、まだまだ女性は不利だ。賢い、自覚した女たちがそれにいらだち、同権をかちとろうとすることは当然と言えるだろう。それは人間としての自由と自立の問題であるし、自立のないところに愛も、人格も、誇りも何も成り立ちはしないからだ。 ただその主張がとかく男と女の間に国境をかまえ、陣とり合戦のような、権利拡張にはしりがちなのは悲しい。不毛だと思う。 繰り返して言う。男と女は異質であり、だからこそ一体なんだ。 p207 政治・経済は人間にとってもちろん欠くことのできないシステムである。というより生活自体なのだ。しかしおかしなことは、日常、ぼくらにとって、「政治」「経済」と聞くと、何かひどくよそよそしい。多分これらの機構がいわゆる政治家、経済人によって勝手にコントロールされ、「芸術」つまり「人間」が抜け落ちてしまっているからだろう。 ぼくはこういう場合には「政治屋」「商売人」と呼ぶ方が適切だと思う。彼ら専門家だけでがっちり自分たちの領分を抑えている。われわれ一般は好むと好まざるとにかかわらず、つくられた枠の中に生活をつつみ込まれ、規定されて、そのツケだけを払わされているような感じがする。 p223 人間の生命、生きるという営みは本来、無条件、無目的であるはずだ。何のためこの世に来たのか。そして生きつづけているのか。ほんとうを言えば、誰も知らない。本来、生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ。
序盤からエネルギーをバチバチにあててこられて、なんじゃこの本は?!となりながら読んでた。 かの有名フレーズ「芸術は爆発だ」の真意も書かれてたりして、岡本太郎という人を初めて理解できた気がする。ただの変な人かと思ってたら全然そうじゃなかった(笑)誰よりも泥臭く、真正面から、「人間」なんやなと。 すべて...続きを読むに納得できるわけではないけど、一回は読んでみると良い本。
岡本太郎の言葉一つ一つが心にすごく響く。 薬でもあり劇毒にもなりそうな本だったという感想。 一貫した自己修練、自己を見つめ続ける行為の過酷さ、またそれをする覚悟がありありと表れている。ぜひ一度は読んでみてほしい本かも。 挿絵も本を読んでる間とても気持ちがいい。
思いのままに書き殴った感が強いが、周りなど気にせず自分を貫けというアツい気持ち、もっと言えば世の中の人への怒り・憤りがビンビン伝わってくる。自分には身につまされる思いだった。最初の文庫版が刊行されたのは1993年とのことで、今の世の中見たら、岡本太郎さんはもっとブチ切れるんだろうな。
氏のキャラクターは、TVなどでは面白いおじさんだった。 が、破天荒に見えて、実は怜悧な知性に裏打ちされた信念の人だった。 金言、至言がたくさん。
駄目になる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。そうすれば,必ず自分自身がワァーッともり上がでくるにちがいない。そればパッションなんだ。
大学時代に購入した本。 今や社会人になりもう一度読み返すと、この本を読んだことにより意識が行動が変わったなぁと感じる。特にこの一文。激しく挑み続けても世の中は変わらない。けど自分自身は変わる。 私は今年大きな変化を迎えた。未経験の業種にチャレンジし、壁を迎えている。本来持っているスキルは何も通用しな...続きを読むい。ゼロからの挑戦だ。ただ、自分が生きている感覚がすごい。しんどいけどベストを尽くそうと思えるのはこの本を読んでからだと思う。それくらい素晴らしい本だと思うし、現代社会を生きる人に是非読んでほしい一冊である。
無条件に生きることの大切さを気づかせてくれた。会社組織の部品で安定した一生を目指すとき、人は生きていない。道が分かれていて、危険な方を選ぶとき、人間の本能や本来の姿が立ち上がってくるという。 動物としての本能というところからすれば、確かにそのような気もする。学びの多い本 経済、政治、芸術の三権分立の...続きを読む提案も面白い 人間が本来持っている危機時の力というものをもっと日常で出していくことで人間自身を活性化(本来の姿とする)一方で、個人の将来生活などの懸念はギリギリのところで政治経済が担保していくようなイメージか 日々常識のタガの中でしか生きられないというのは、確かに人間として力を尽くしておらず、もったいない気もする。そういう思いにさせてくれる熱い思いのこもった好書。
情熱をタイトルで「毒」と表現するのは面白い。 なにも上手いとか絵だとかを芸術というのではない、むしろ日常的で下手なものが良いという内容が良かった。
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自分の中に毒を持て<新装版>
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