感情タグBEST3
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芸術と言っても、何も絵を描いたり、楽器を奏でたり、文章をひねくったりすることではない。そんなことはまったくしなくても、素っ裸で、豊かに、無条件に生きること。 失った人間の原点をとりもどし、強烈に、ふくらんで生きている人間が芸術家なのだ。
あるとき、パッと目の前がひらけた。 ……そうだ。おれは神聖な火炎を大事にして、まもろうとしている。大事にするから、弱くなってしまうのだ。己自身と闘え。自分自身を突きとばせばいいのだ。炎はその瞬間に燃えあがり、あとは無。──爆発するんだ。
人間の生命、生きるという営みは本来、無条件、無目的であるはずだ。何のためこの世に来たのか。そして生きつづけているのか。ほんとうを言えば、誰も知らない。本来、生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ。
そういう年季の入った芸や特殊な技ではない、まったく素人、下手なのが平気で作ったものに、「手づくり」のほんとうのよろこび、人間的なふくらみがあるはずだ。 つまり手づくり、手で作るというのは、実は手先ではなく、心で作るのだ。生活の中で、自分で情熱をそこにつぎ込んで、ものを作る。楽しみ、解放感、そして何か冒険、つまり、うまくいかないのではないか、失敗するかもしれない、等々いささかの不安をのり越えながら作る。そこに生きている夢、生活感のドラマがこめられている。心が参加して、なまなましく働いていることが手づくりの本質だと言いたい。
生身で運命と対決して換気するのが生命力
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氏のキャラクターは、TVなどでは面白いおじさんだった。
が、破天荒に見えて、実は怜悧な知性に裏打ちされた信念の人だった。
金言、至言がたくさん。
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駄目になる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。そうすれば,必ず自分自身がワァーッともり上がでくるにちがいない。そればパッションなんだ。
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大学時代に購入した本。
今や社会人になりもう一度読み返すと、この本を読んだことにより意識が行動が変わったなぁと感じる。特にこの一文。激しく挑み続けても世の中は変わらない。けど自分自身は変わる。
私は今年大きな変化を迎えた。未経験の業種にチャレンジし、壁を迎えている。本来持っているスキルは何も通用しない。ゼロからの挑戦だ。ただ、自分が生きている感覚がすごい。しんどいけどベストを尽くそうと思えるのはこの本を読んでからだと思う。それくらい素晴らしい本だと思うし、現代社会を生きる人に是非読んでほしい一冊である。
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「芸術は爆発だ」
あの名言を咀嚼して、言い換えられるようになる本。
カオナシ的な人間が増えることを憂いていらっしゃったので、空に向かって叫びたい。
存外、令和には「自分らしく生きる」ことを見つめて闘う人たちが、そのうねりが起きようと(もう既に起きている?)していますよ!
人間が人間に還る時代が来たのかもしれません。
太郎さん、大人になる過程で火種の周りに出来た砦を素手で打ち砕こうとしている人達がいます。
味方を集めてダイナマイトを仕掛けているような人もいます。けれど、彼らは打算的でなく限りなく純粋に、持って生まれた気質で以て人を集めているのです。
美しい人が増えたように思います。
美しい人が賞賛される世になってきたように思えます。
とはいえ社会問題は山積しています。
己がいのちをひらいてそこへどう飛び込んでいけるのか。
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毎日何かしたいと思いながらもだらだらと過ごしていたので、自分を奮い立たせるために購入。
安全な道と困難な道のどちらに進むか迷ったら、困難な道に進む。
なぜなら、安全な道のほうが安牌なはずであるのに、迷っているということは本当の自分は困難な道へ進みたいと思っている。という内容になるほどなと思った。
何事にもびびらず、自分の信念を貫き、一瞬一瞬を必死に生きていこうと思いました。
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この本の熱量を受け止めるのに、少し時間がかかった。厳しく自分を奮い立たせてくれる力強い言葉たち。そして、不思議と気持ちが軽やかになる。
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人生は選択肢の連続。
安全な道をとるか、危険な道をとるか。
岡本太郎さんは危険な道を選択してきた生き方だった。
楽な方の道に行くのは簡単だけど、失敗はしないので成長しないし、達成感も少ない。危険な方に行くのは困難だけど、たくさん失敗し、そこから学んで成長し、以前より強くなったと実感し、達成感も得られる。結果的に危険な道の方が充実した人生が歩めるのかなと思った。
だが実際は、楽な方ばかり選んでしまう。
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久々のガッツリ自己啓発。
転職するため、気持ちを上げようと読んでみました。
目的にばっちり合った本でした。
人間として生きるとは、自分を貫く覚悟を決めて、一瞬一瞬に賭けて、闘い続けること。
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いわゆるドーパミン勢ではある。高揚感こそが生きがいという形。
読書をすることが対話となる点、浮き沈みが激しい(おそらくドーパミンを求める反動だと思う)点も納得。
現代では、もっとバランスの良い生き方にフォーカスされているが、昔ながらの考え方を学ぶというところではおもしろかった。
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「自分らしく」よりも「人間らしく」生きろ、というのがいいなと思いました。
常に危険な方へ向かう選択肢を選べ、死と隣り合わせになってようやくいのちが奮い立つ。
とはいえ、現代社会に浸り切った身では、本当にそんな生き方ができるのだろうか、自分に?この言葉たちを受けて、自分はどう生きてみることができるのか。
まずは…いつもと違う知らない道を歩いてみるとか、ほんのささいなところから挑戦してみます。
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死というものを前提に、自分と向き合うということ。
自分の在り方とは何か、自分に対して責任を持ち、苦痛や苦難を乗り越え生きる、「いのちをひらく」ことを学んだ。
自分の在り方やこれから登る山は何か見つめ、切り拓いていきたい。
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芸術は爆発だ。
そんな言葉の印象が小さい頃から強くあったが、作家としてもいくつか作品を残されていた事に、今更知った。序盤の文章にはやはり力強さや想いを強く感じ、気分が落ち込んだ時や行動に移せないときには、またもう一度読み返して見たくなる。それ位、インパクトを貰えた作品。出合えて良かった1冊。
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「生きる」ことについて考えさせられる本
常に自問自答していることがわかる岡本さん
日頃感じる違和や生きづらさについてこの本を読むことによって少し整理された。
それぞれの生き方があって、岡本さんの述べる生き方はしなくていい。ただ、一つ一つの言動、選択に対して自分の納得ができるよう行動していこうと思った。
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この本を読んで自分が流れのままに生きていることを少し考え直さねばとなった。
自分のこれからの進路についてどう舵を切るのかいいきっかけとなる本だった。
心に残った箇所
「人生、生きるということ自体が、新鮮な驚き、よろこび、新しくひらかれていく一瞬一瞬であり、それは好奇心という浮気っぽいもの以上の感動なんだ。」
→流れのままに生きることを考え直すということに矛盾してしまうが、そもそも生きているだけで好奇心は生まれ、エネルギーが湧き上がり、行動へと移る。この好奇心を感じる方向へ自分の歩みを進めつつ、自分と自分の大切な人たちのことを考えられる人間になりたいと感じた。
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「芸術は爆発だ」
「怖くて恐ろしい道こそ、本当は自分が行きたい道なんだ」
本音で生きるとはこういうことなのかとハッとさせられます。
頑張りたい時の栄養剤として摂取するといいかもしれません。
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約30年前に出版されたが今でも十分に刺さる内容だった
無難に過ごそうとしていないか、と自分を見つめ直すいい機会となった
自分に取って面白いと思えることに全力でぶつかるのもと思う
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非常にパッションを感じる本であった。当方は性格上ここまで強く芯を貫き通すのは困難だが、変に媚びず燃えるように生きていきたいと共感できる部分は多くあった。いずれ来る死。それまで惰性で呼吸をして生きているのではなく、瞬間瞬間を燃えるように正直に生きていきたい。
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読み終わってから気付いたのだが、出版社は青春文庫ということで納得した。青春文庫はどんな本を扱っているのか知らないけれど、本書は若者向けに書かれた本ではないだろうか。
もちろん大人が読んでも納得の岡本太郎哲学に触れることもできるが、本書を薦めるなら若者にこそ読んでほしいと思う。彼の信念は現代社会にも通ずるものがあるし、今こそ危機意識を持って爆発するべきなのではないかと思う。
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自分は自分を徹底的に貫く。その体現方法が芸術であり、またそれそのものが生き様になっていたのだなぁと感じた。力強さみたいなのものを全編に渡って強烈に感じた。
フレーズ
どんなことでもいいから、ちょっとでも情熱を感じること、惹かれそうなことを、無条件にやってみるしかない。情熱から生き甲斐が湧き起こってくるんだ。情熱は条件付きで出てくるんじゃない。無条件なんだ。
自信なんてものはどうでもいいじゃないか。そんなもので行動したら碌な事はないと思う。ただ僕はありのままの自分を貫くしかないと覚悟を決めている。それは己自身をこそ、最大の敵として容赦なく戦い続ける事なんだ。自分が頭が悪かろうが、面がまずかろうが、財産がなかろうが、それが自分なのだ。それは絶対なんだ。
人間は全て矛盾の中に生きている。だから、矛盾に絶望してしまったら負け、落ち込むのだ。
やろうとしないから、やれないんだ。それだけのことだ。
なぜ淋しいんだろうか。僕は、それは人間が孤りだけでは全体になりえないからだと思う。
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「芸術は日常生活の一瞬の選択にある」
「爆発は今この瞬間から」
本当に安全だけ求めているならそもそもこの2択で
迷わなくて、
本心は危険択に惹かれているから迷う
安定に典型通りの人生で本当に良いのか
どうせ死ぬ
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【学び】
・人生は積み重ねでなくて詰み減らすべき
・自分に厳しく、残酷に挑むことが人間らしく生きる道
・夢を見ることが青春の特権。年齢は関係ない。
・瞬間に無条件の情熱を持って挑む。
・「お遊び」でなく、全生命全存在を賭けて、真剣に遊ばなければ生命は燃え上がらない。
・惹かれるものがあれば、計画性を考えないで、パッと、何でもいいから自分のやりたいことに手を出してみる。
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ダイバーシティや多様性が広く認知されるようになった現代の読者にとっては部分的に内容が古いかとも思いましたが、当時の日本人にとっては新鮮で斬新な考え方に映ったのかなと思いました。
そして同時に、今を一生懸命に生きて命を燃やして生きていく考え方は今の若い人たちに刺さる内容だとも思いました。
ただ、家庭や守るものがあるとどうしてもシステムの中で生きて行かざるを得ないのはやむを得ないことだと思う。そこにジレンマを感じました。
岡本氏が生きた当時の文化や生活などに触れることもできて楽しく読むことができました。特に岡本氏の恋愛の話などは面白く、恋愛も含めて一生懸命で一途であると思いました。岡本氏なら、不倫もその人が一途であるならば是とするのだろうと思った。
ただ、周りの人たちを傷つけない程度にやっていきたいと私は思います。
岡本氏は今の日本や世界を見て、どのような感想を述べるのか気になるところです。
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世界的に活躍した"芸術家"の生き様を垣間見ることができた。
4月から社会人になる。その前にこのような生き方に触れることができよかった。会社員では参考にできないことの方が多かった。
技術革新、経済成長をしている背景にはつまらない生き方、爆発のない生活には共感する部分がある。
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中身よりも、岡本太郎の顔がドアップで写っている表紙のインパクトを感じ取ってほしい、と同僚にお勧めされて読んだ一冊。芸術家が自分の芸術観を語るエッセイというのを初めて読んだので、新鮮でもあった。
しかし、正直、何が書いてあったか聞かれると、内容が全く記憶から出てこない。
何と言えばいいのか、本全体を通して、言っていることの筋が通っている。が、分かりやすくそれが伝わるようにしっかりと構成されているわけじゃない、というような、そんな感じを受ける。
第一章は、「意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない ー迷ったら、危険な道に賭けるんだ」とタイトルが付けられている。でも、内容を読んでみると、「意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない」を「主張」するために、タイトルの内容を説明しようとしていくわけではない。
話は、自分の思想に飛び、作品の話に飛び、パリでの生活の話に飛び、初めてスキーをしたときの思い出に飛び……、そうした脈絡のない話の中で、「人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。ぼくは逆に、積み減らへらすべきだと思う」といったような断言的な言葉が、突然発せられる。
芸術作品と呼ばれるものを見たとき、「よく分からない」と感じる人は、多くいると思う。そうしたものを分かるように解説する本や評論は多くあるけれども、岡本太郎のこれは、そうじゃない。「よく分からない」と思われているものを、作り手の立場から「よく分からない」ままの形で言葉を発しているようなエッセイだった。その言葉が面白い。
本文の途中にときどき挿入される岡本太郎の絵がなんかかっこいい。小さい人型みたいなので、かわいい奴もときどきいる。芸術家って、よく分からないな、と思っている人に、やっぱりよく分からないな、と思いながら、一見捉えどころのない岡本太郎の世界観を楽しんでほしい本。