【感想・ネタバレ】原色の呪文 現代の芸術精神のレビュー

あらすじ

独創的な芸術作品のみならず、優れた芸術論やエッセイも多数遺した岡本太郎。1968年刊行の『原色の呪文』から、現代芸術に関する文章を抜粋、「黒い太陽」「わが友、ジョルジュ・バタイユ」「対極主義」「ピカソへの挑戦」「坐ることを拒否する椅子」「芸術の価値転換」「モダーニズム克服のために」などを収録。若き芸術家たちに絶大な影響を与えた芸術論の名著。

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Posted by ブクログ

一筋縄ではいかない難しいことをシンプルに求めている。圧倒されるがなぜか清々しい気分になる。正しい意味で不安にさせる。が、その不安の只中にいることが生きていることだと思える。そういう大事なことを語っていると思う。素晴らしい。

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2017年12月18日

Posted by ブクログ

巻末の解説によれば、原本は1969年に文藝春秋より出された四部構成の選集で、そのうちの第一部「現代の芸術精神」(+序文、詩4編)を独立させ文庫化したものとのこと。戦前から1960年代までに書かれた芸術論集ということで、「古臭いかなー」と思いながら読み始めた。
 戦後暫く、乗り越えるべき最大の山として“ピカソ”を据えた諸論まではちょっと古臭く感じられたが、1954年の「芸術の価値転換」では“ここちよくあってはならない”“「きれい」であってはならない”“「うまく」あってはいけない”というテーゼを繰り出して、だんだん“ピカソ”と似たような立ち位置に至り(というよりも、岡本のほうがここに至るのは早かったのかも。ピカソが「ようやく子どものような絵が描けるようになった」と発言するのは、晩年の1960年代のこと)、「坐ることを拒否する椅子」(同名作品は1963年。本書中の文章発表は1964年)、「梵鐘を作る」(1965年)などを経て、「芸術と遊び――危機の接点」(1967年)に至る。1970年大阪万博を控えた時期に書かれたこの文章で、芸術の閉塞感の打破を「遊び」「まつり」に求めている。
現代で、この方向性に近いところの芸術といえば誰になるのだろう? と、私が名前を覚えているアーティスト名をあれこれ思い巡らすと…、「Chim↑Pom」(現:Chim↑Pom from Smappa!Group)だったりするのかもしれない。

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2026年04月30日

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