山口恵以子のレビュー一覧
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地面師におけるなりすましキャストを用意する「手配師」になった女。
面白かったです。ダークヒロイン誕生の物語というか。難しいことはなく、ただの女性が手配師として活躍していく。ちょっと中山七里の「嗤う淑女」を思い出しましたが、それに比べたら殺人などなく、各章ごとにテンポよく”案件”が進んでいくので飽きることなく楽しく読めました。
終盤、もう残り少ないけどこれどうするの?と思ってましたが、うまいことまとめたのにもちょっと感心。やや都合よく押し込んだ感はありましたが、もろもろがちゃんと片付いた終わり方なのもよかったです。
食堂のおばちゃんシリーズなど、食事中心の人情噺の作家さんだと思ってい -
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1.食堂の常連さんで料理研究家の瑠美先生が要を食事に誘う。瑠美先生の生徒さんで元CAで「スカイめし」という本を出している人がまた本を出したいのだと言う。リヨン料理を美味しくいただくが、料理本は要の担当ではない。2.食堂で働く皐は味噌汁のお店を出したいと修行中で、漬け物を習いたいと言い出す。大根の漬け物は重たいからとやめていたが、皐が任せてと言うので干し大根を30本注文する。3.柔道場を営む夫は生徒の為にと九州の道場と合同合宿を計画するが、それを聞いた妻が大激怒して離婚すると言い出す。4.桜の季節お花見会を計画するが、食べて飲むだけじゃつまらないとエイプリルフールにちなみ、ほら話会をする。5.放
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山口さんには何回目かのトライでやっと当たって嬉しい。序章では地面師達がいきなり集合する場面から始まり、そもそも地面師詐欺の手口がイマイチ把握出来ずに、最初は面食らったが、メンバーの年齢がそれなりで悪感情を抱けない。主人公・唯(70代)の背景が次章で明かされ共感していく。何故、唯が地面師詐欺の”なりすまし役”を手配する『手配師』となったかが描かれていた。唯自身が20代で詐欺に引っかかってしまった経緯が書かれ、唯はそれを受け止め、それならばと湿っぽくならずに次の生き方に踏み出す。冷静沈着な女主人公に惚れ惚れとなった。犯罪であるのにこうありたいものだと思わせるのはさすがだ。
唯は社会の底辺層で働き