山口恵以子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ万里が調理師試験に受かって以来、Xデーはいつ来るのかと、読者もおばちゃんたちも息をつめて見守っていた。
常に後継者問題と、先行きに悩む個人営業。
今回はディベロッパーが再開発計画を持ち込み、店を潰すか、というところまで追い込まれる。
明るい幕切にうるうる。
お世話になった食堂を高尾山呼ばわりはどうかとちょっと思ったけれど・・・
万里はこれからが大変だと思うけど、自分の決めた道を進んでほしい。
第一話 夜のお茶漬け
セレブのエリート息子がまさかの引き篭もり。
ドラマ「マザーゲーム」を思い出す。
第二話 師走の目玉焼き
はじめ食堂に、再開発の立ち退きの話が持ち上がる。
忘年会の盛り上がりの中、 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。そして怖い。
何が怖いかって、自分もりつ子のような母親になるんじゃないかと思ってしまうところ。
りつ子の娘への異常な執着、本人からすれば娘のためを思った愛情の結果なんだろうな。子供は母親の作品だと言ってしまうのは異常だとわかる。
わかるけど、りつ子の行動が理解できてしまう。だから怖い。
もちろん、子供の頃は母親から愛されたくて傷ついている娘の星良が、自我が目覚め、母娘の閉ざされた世界から大きな世界へ出ていくと、母親の干渉が嫌で嫌で仕方なくなるのもよくわかる。
母と娘って、母と息子や父と娘よりもこじれやすいのかな。
私も、自分の親みたいになるのが嫌だし、愛せるか自信がな -
Posted by ブクログ
マンガのようにサラッと読めてしまうけれど、読後感がスッキリしていて気分転換に適しているシリーズ。「食堂のおばちゃん」同様に美味しいもの、魅力的な人物がたくさん登場。
今回は少子化問題をテーマにしたテレビの企画に主人公が出演。読者にとてもわかりやすく説明してくれた。「狭い国土に1億人は多すぎるのでは?」「長生きが増えているから少子化が問題になる」など、改めて気づかされる。
また、人を判断する基準として「信用」を挙げた主人公。店の家主は具体的に「金を貸せるかどうか」が信用できるかどうかだと答える。なるほどね〜。
食や婚活に関わる話以外にも、人づきあいや社会問題など幅広い話題に自然に展開されていて、