感情タグBEST3
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食堂のおばちゃんが食育?今回はこの食育の教室の話とはなちゃんのストーカー、後藤さん宅に入った空き巣のお話。タコライスって沖縄料理だったか。最近仕入れているスパークリングワインがとてもおいしそう。
二三さんの同級生で、アメリカの大学教授の京子さんがいい感じの役周り。
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相変わらずの安定感。
美味しそうっぷりもますますアップ。
個人的には、食べることに苦痛を感じることもある発達障害の子どもたちが登場したことに拍手。
うちの子は「定食系ビジュアル(お皿がたくさん並ぶパターン)」がダメで、なんでもいいからワンプレート、もしくは丼ものにしないとどんどん痩せる、と言う時期があった。
知り合いには、みそ汁の具が3種類以上になると口の中が混乱する子、どんなに細かく刻んでも人参を検知する子、空腹が自覚できない子など、食が楽しみからほど遠い場所に存在する現実がある。
そんな子たち自身の思い、親の苦労、とりわけ父親と母親の温度差が描かれていることが嬉しかった。
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こんなに長く続いてるシリーズで 常にどこか新鮮で 常に前作を超えてくるって ほんと奇跡的と思う。
ストーリーだけじゃなく 新作メニューもね 笑。
新作が出るスピードもどんどん上がってるし どんどん今のご時世が反映されていくのが新鮮さの秘訣なのかな?
ますます筆が冴える山口恵以子おそるべし。
そして このところこのシリーズはいち早く坂口文庫に収納され 素早くまわしてくれる坂口さんに感謝。
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はなちゃんのストーカー事件、瑠美先生の元彼?の話、後藤さんちの泥棒騒ぎ。
いつものメンバーの、いつもじゃない事件の数々。そして美味しいご飯はみんなをつなげて温かい絆になりました。
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まさか発達障害まで話題に出てくるなんて、すごい食堂です。瑠美さんと康平さんカップルや、万里くんとどちらかの女子も進展あるかな〜ソワソワするのですが、なかったらなかったで結局楽しんでいます。
文中、「それは家族が食事を楽しむための、小さくても大切な、最初の一声だった」に目が潤みました。
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佃の食堂兼居酒屋「はじめ食堂」を舞台にしたヒューマンドラマ。
シリーズ 10 作目も全5話で、表題作は4話目に配されている。
* * * * *
本巻のポイントは1話目と5話目でしょう。
1話目は「発達障害」にスポットを当てた作品です。
こだわりや思い込みが強い傾向にあるのが発達障害を持つ人たち。それは食べ物の好き嫌いにも顕著に現れます。
それでも味覚の嗜好が狭いだけで、かつて口にできなかった食べ物でも将来的に好きになる可能性はある。その可能性の芽を摘んではいけない。
そんなメッセージ、しっかり伝わりました。
相変わらず温かく優しい目線が感じられて心地よい。これまで LGBT やハラールを取り上げた時と同様、シリーズならではのスタンスです。
5話目は、瑠美の学生時代の彼氏が登場する話です。
はじめ食堂を取材する雑誌社のスタッフとして訪れた元カレと再会した瑠美。2人の間に漂う空気に(たぶん)気づいていながら問題にせず受け流す康平。
そして、瑠美が康平や二三たちに思いを打ち明けるラストシーン。温かく受け止める康平が印象的でした。康平と瑠美の仲がさらに深まった感のある最終話。グッときました。
それにしても康平をスコッチエッグに例えたのは秀逸だと思いました。
ところで、はながストーカー被害に遭う表題作。万里の大活躍もないし犯人は小物感満載だし、尻切れトンボのようなラストだし。
本巻の中心に据えるには軽すぎる気がしました。表題作には5話のほうが……。
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このシリーズ、大好きです。
そして山口先生、本を出版されるスピードが速いですね。気づいたら、もう次が出ています。
近くにこんな食堂があったらなぁ。
もしくは、自分がこんな料理を作れたらなぁ。
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食育のストーリーが興味深かった。
今回は発達障害の子供達がクローズアップされていたけど、食べられない物があるのはそういった子供だけではない。自分も、牛乳が苦手で毎回まずその牛乳を一気飲みしてから給食を食べていたのを思い出した。ちなみに今も苦手。それを無理強いするのではなく、食べられるものを食べ、興味を持ってもらうように導くのが重要なんだと知った。
まだコロナ禍の食堂だけど元気がもらえる。
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シリーズ第10弾。
どこにでもあるような出来事から、
まさか近くでこんな事件が?!と思うような事まで
今回も楽しく読みました。
あいかわらず出て来る料理はとても美味しそうで
次々に新作メニューが登場。
一子さん、二三さんの人柄も
温かくて癒されます。
次作も楽しみ。
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「食堂のおばちゃん」シリーズ第10弾。
前回は、コロナによるパンデミック真っ只中での、なんとはなしに落ち着かない気分で読んだ。
作品中にも、僅かに翳りが見えていた気がする。
今回は、すっかり元のパワーを取り戻した感じ。
季節も秋から冬へのエピソードを扱い、特に美味しいものがたくさん。
「はじめ食堂」は、メインはもちろん、副菜も、ワンコインの麺類も、季節感たっぷりでとても美味しそうだ。
日常のしあわせを感じる。
今回は、「食べられないものが多くて悩む子供とその親」
「一人暮らしの老親が無くなった後の空き家の問題」
「外面ばかり見栄をはり、心根の卑しい男たち」
などが問題として取り上げられる。
無理強いや型にはめることで人は幸せにならない。
力を抜いて、一息入れて。
他人が決めた最高級の基準しか認められない人は、幸せを味わえる瞬間がごくまれで毎日を不満の中で暮らす。お気の毒なことだ。
個人的に、焼肉よりもスコッチエッグが印象に残った。
ひき肉だんごだけでも美味しいのに、メンチカツはさらにきつね色の衣に包まれている。
そして中心には、お日様のような半熟卵のオレンジ色。
温かい心を秘めた食べ物である。
人もこうありたい。
第一話 食育は豆腐ハンバーグ
第二話 空き家とタコライス
第三話 おにぎり、ふしぎ
第四話 焼肉で勝負!
第五話 運命のスコッチエッグ
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発達障害の子を持つ親から頼まれて、親子料理教室を開く子供になった、一子とニ三。子供の食事と言うだけでも大変なのに、偏食となると本当に大変そうでした。
ラストの「運命のスコッチエッグ」の瑠美と片桐のやり取りは、いつまでも華やかな世界に居たい片桐と、穏やかな時を共有できる康平とでは180度違い、今の瑠美にとっては勿論後者の訳で。しかも、いつまでも自分に気があると思っている片桐が滑稽でした。
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この本は色々と料理の事とかが参考になり本も面白い。その中でちょっとした事件があったけど一様落ち着き、
そして子供達の食育難しさを初めて知った。私にも考える事が有り本から色々な知識を貰っている。
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はじめ食堂は今回もおいしそうなものがたくさん。
いいなぁ。
ちょっと深刻な事件もあったけど、とにかく、一件落着のはず。
子供たちへの食育って大事だよね。そういう難しさは初めて知った、というか考えもしなかったので目からウロコ。
瑠美の件も、この本の中で決着したようで一安心。
はじめ食堂の今後に期待。
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はじめ食堂シリーズ10作目。
事件は起こるが、その事件が普通の事件(殺人事件とか、大きな事件ではなく)規模なので、即座に解決されるのが嬉しい。
事件を気にして、楽しく読めなくなることがないのが、このシリーズ。
あと、料理レシピやテクニックを知ることができるのも嬉しい。
今回は、レンジで作るのホワイトソースがすごい。
絶対、作ってみるつもり。
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文庫なんだけど、つい昨年に書かれた作品が読める。雑誌連載に書きおろしを加えて単行本なしで文庫で発売するって、かつて角川文庫で文庫の常識が変えた角川春樹の作戦かしらん。たしかに、こういう軽く読める作品が廉価で手に入るってのはいい。
けっこうこのシリーズもおなじみの登場人物が増えてきて、メイ・モニカー・ジョリーンの3人組の出番がここんとこ少ないな。パン屋の姉弟も存在としては出てきたけど本人たちは今巻では顔見せず。
今巻で存在感を出したのは、ストーカー騒ぎを治め、落ちぶれた昔の恋人をバッサリ斬った瑠美せんせいかな。いつもどおり安定のほのぼの感でごちそうさまでした!