あらすじ
「うちのカレー」には、人それぞれの大切な想いがつまっている──近所の猫に手をひっかかれた二三の手は、パンパンに膨れ上がってしまい……(「うちのカレー」)。調理師試験が近づき、万里は、なんと三人から湯島天神のお守りをもらったが……(「漬丼の誓い」)など、佃「はじめ食堂」を舞台にした、笑って泣いての人情小説。カレーの他にも、焼き魚、牛丼、ハンバーグなど、なつかしく、ほっとする料理の数々と温かな心遣いが、あなたをお待ちしています。続々重版の大人気シリーズ、第七弾。(巻末に著者のレシピ付き)
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シリーズ7
うんうん、今回も安定の良い人たっぷりで
幸せな気持ちになれました。
高齢者の自動車運転の問題など、時事ネタもあるので、素晴らしいよね。
メイちゃんとおじいちゃんとの仲直りにもほっこりしましたし、万里くんのカッコ良いところも出てきて、最高でした❤️
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カレーは美味しい。うちのカレーは定番だけど市販のルーを使った中辛のカレー。たまに、グルテンフリーカレーを作ったりするし、さまざまにアレンジできるから好き。
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あ〜カレー食べたい!(´~`)私の求める食を常に出し続けてくれる〝はじめ食堂〟(^^)行けないけどさ…┐( ̄ヘ ̄)┌今回もいろんな出来事があったけれど、全てが良い方向へ向かうのは皆のお人柄かな?(*^^*)はじめ食堂のメニューも良いけれど、一子さんと二三さんの食べ歩きもイイ!(*´∀`*)
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出だしの介護の話はさすが、いつでも母とを書いてくれた山口恵以子さんだなと もうほぼ実体験で浦安なんかの地名出て来るから。魚政の免許返納する話は実際問題になってて解決する難しさと解決方法は一つじゃない所が 最後に事故に遭い、反対した息子が責めずに肯定して解決する場合がうなずいた。要のズバッと言う物言いも好きかも。メイとおじいちゃんの見えない壁が消えたことも良い。OL3人組から始まる一連の常連さん登場は安定してるってこと。味わいが出て来たし、味わってます。
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いつもより話がバリエーションに富んでいました。「昭和はよかった」という人たちの前に、江戸時代や明治時代の人が出てきたら困るでしょ?と話す若者、万里君に笑ってしまいました。人はみんな自分がベースとして話すんですよね。
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今回も面白かった!!青木くんのくだりは泣いたわうっかり!そら泣くわ!著者の話はどのシリーズも年齢を重ねるのも悪くないなあって思わせてくれることが多いんやけど、今回の免許返納のくだりは、えっそういう結論?!とは、なった。
ところでドライカレーはキーマ派でした。
このシリーズも、婚活食堂も、よそで食べた料理がおいしいからうちでもやろう!ていうポリシーで飲食店をやらはるのにじつは衝撃を受けてる。そうか、料理には著作権がないのか…!
料理のできないわたしとしては、こうして誰かが作ってくれて色んなところで美味しいものを提供してもらえるのはありがたい。
あと、二次創作もそうかもな…て思った。必ずしも奇抜(?)なストーリーや設定でなくても、二番煎じでも王道でも、それを推しで生み出すことに意義があるのか…と(どうしてそういう結論になった)。
しかも享受する身としては、王道こそ、かいてくれてありがとうそれがみたかった!やなあと
わたしも2023年は、すでに誰かが書いてはろうとも、よりいっそう王道ネタを自信を持って書こうと思った
(どうしてそういう結論になった)。
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うちのカレーか。思い出のカレーに合わせるためにあえてのカレールーという気遣いがうれしいな。万里、調理師免許取得、おめでとう。そのでの出会いもこれから生きてくるのかな。食べに来てくれてよかったね。
”~止めるな”って、カメトメ系?
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食堂のおばちゃんの7作目です。平成から令和へと移りながらも「はじめ食堂」には常連さんの他に新たにお客様が増えています。物語りも飽きの来ないように展開しています。一子と二三の前で颯爽とした立ち振舞いをした女性が今後、何処かに出てくるのかな?と最後の短編を読んでいると期待してしまいます。
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カレーのパワーの強烈なことよ!本だから匂いがしてくる訳でも、画像が見えてくる訳でもないのに、読んでいるだけで食べたくなる。それだけ描写がうまいってことだけれど。やはり国民食だなぁと改めて思う。
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私はカレーが大好きだ。シュークリームの方が好きだけど・・・。うちのカレーはドロドロカレーで、作り方や具材の量によって、各家庭で異なる。ドロドロカレーなので、一日置くと母はヨーグルト状の牛乳を足してくれていた。「えっ、ちょっと待って、おかあさ〜ん、それ腐った牛乳だよ。」と妹が指摘していたが、私は食べていた。というわけで、我が家は腐った牛乳にも耐えられる体に育った。
巻末のカレーのレシピを見ていると、美味しそうで自分でも作ってみたくなる。スープカレーも好物だ。ただ、カレーうどんは少し苦手だ。
東京オリンピックの件は、利権のために夏に行われたと書かれているが、私利私欲に溺れるものはいつか破綻するものだ。五輪ほどではないが、国際的になってきたはじめ食堂のメニューも変化して面白い。カレーはエスニックではなく、日本の文化だと思うのだが。インドで食べたカレーと日本のカレーは全然違う。ラーメンも日本でできたものだし、餃子も日本だけ焼き餃子でニンニクが入っているときいたことがある。
いずれにしても、老若男女、カレーは好きな人が多いのは間違いない。
牛すじカレーも美味しそう。丁寧な下準備があるからこそ、料理が活きてくる。牛すじがほたほたになってとろけるくらいなのがいいなぁ。今夜はカレーにしよう。
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嫁姑と娘の友人万里の3人が東京の下町佃で営む常連客で賑わう食堂兼居酒屋の連作。
本作はカレーが中心のエピソードを収録。
本作でもお腹と心が幸せになるエピソードがたくさん詰まっていて楽しく読めました。
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自分も常連のひとりになったような気持ちで皆さんのことを一喜一憂していました。今回はずっと話題になっていた万里くんの調理師免許が取れたこと。おめでとうパチパチ!万里くんの電車での対応、良かったなあ。見習わないと。
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東京都中央区佃。
江戸時代から庶民の町として栄え、現代でも旧佃島地域は昔ながらの人情と風情のある古い街並みで知られている。
そんな佃で2人のおばちゃんが営む食堂兼居酒屋を舞台にしたグルメ&ヒューマンドラマ。シリーズ7作目も5話からなる。
* * * * *
表題作は第1話で、次々と斬新なメニューを考案してきた万里たちが、昔ながらの素朴な料理の大切さに気づいていく本巻のプロローグになっていました。
本作の肝となる物語は2つありました。
万里の調理師試験合格にまつわる話がひとつ目。そして、メイ(青木) と祖父(中条) との和解に至る話が2つ目。
だから、そのどちらも盛り込んだ第4話が本作のクライマックスでした。実に微笑ましい展開で、ホロリとさせられました。
ただ最終話の棒術使いの老女の登場はあまりに唐突すぎてシリーズにそぐわない気がしました。 ( 今後、重要な役どころでストーリーに関わってくるのなら、納得はできるのですが。)
まあ何にせよ、今回も安心して楽しめました。
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シリーズ第七弾。
今回もまた美味しそうな料理の数々で、色んな種類のカレーを食べたくなった。
調理師試験を受けた万里。
みんなから応援してもらって、たくさんお守りもらって
はじめ食堂に集まる人達に愛されてほんと幸せだなぁ。
心温まるお話ばかりで次作も楽しみです。
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メイとおじいちゃんが仲直りできて良かった。
ここまでは、あの流行病はまだ大丈夫だつたよな〜。
次からはどうなるんだろ…。
もし流行らなかったらこんな世の中だったのか?なのかまた、過去に戻ったりするのか。
読んでのお楽しみにしよっと。
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「食堂のおばちゃん」シリーズ第7弾。
ピリピリするような事件も起きず、謎解き要素も少ない。
しかし、気がかりが一つ二つ回収されて、それは日常の小さな幸せである。
どのように“老い”と向き合うか、というお話がメインだった気がする。
迷惑な老人になったらいいことは一つもない。
親の老いとどう向き合うか。
自分の老いをどう受け入れるか。
心残りをそのままにしないこと…など。
親を見送った作者の体験から来るものや、日々の中で考えることが作品になっているのだろう。
第一話 うちのカレー
第二話 ぶっかけ素麵で行こう!
第三話 漬け丼の誓い
第四話 豚汁を止めるな!
第五話 危険なモンブラン
カレールウは、カレーを国民食までにした日本の偉大な発明品。
日本人はみんな「うちのカレー」が大好き!
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食堂のおばちゃんシリーズ7作目。
令和の幕開けで万里くんの調理師試験やメイちゃんと中条先生との邂逅が描かれる。今回もほっこりの心温まる優しいお話。レシピ本のような一面も好きだなぁ。香り立ってくる感じがたまらない。
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相変わらず飯は美味そうでほろりと来る人情噺もある安定した面白さ。
ただ高齢ドライバー問題に関しては、老人の生きがいのためにリスクを負わされる若者はたまったもんじゃないよなと作者の倫理観に疑問を抱かざるを得なかった。
せめて車を買い替えるとか最大限の努力を示して欲しかった。
事故も不意のものではなく明らかに身体能力の衰えに起因するものだったのに「以後気をつける」で済ますのは正直恐怖しかない。
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今回もとても楽しませていただきまきた。
ただ、ぶっかけ素麺でいこう、は私世代からすると、ありえない。返納は保留にしても、衝突防止機能付きに買い換えたとか、そういうオチが欲しかったかな。
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最近読んでる長編といえばこの「食堂のおばちゃん」シリーズと船戸与一の「満州国演義」シリーズ。奇しくもどちらも7巻目まで読んだところ。分厚いし面白いんだけど気が重くもある「満州国演義」に比べ、漫画を読むようにサクサク読めてほっこりできる「食堂のおばちゃん」。本当に「はじめ食堂」があればいいのになあ。そして登場する皆さんの仲間に混ぜていただきたい。
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『間に合ってよかった』
今回の感想は、この一言に尽きる。
私は間に合わなかったこと、気づけなかったこと、いくつもあるけど。メイとおじいさんは間に合ったよかった。
本当によかった。
少しでも多くの人が間に合いますように。
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食堂のおばちゃんシリーズ。
今回は、カレーに関わる話。
カレーって、匂いを嗅いでも、映像で見ても、字を読んでも食べたくなるのは何故でしょう。。
今回も読みながら、カレーが食べたくなっています。
今回は、全般的に「老い」に関する事柄が多かったように感じました。
「老い」は無視したくてもできないし、避けたくても、避けられないもの。
そんな中でどう生きていくのか?がその人らしさを出しますよね。
手に職がない会社員の自分はどうするんだろう?と、ふと思わずにいられませんでしたが。。
今回の本は2020年2月に出ているので、まだコロナ禍前。
このシリーズは、きちんと時を刻んで書かれているので、次の8作目では、コロナ禍が書かれるでしょう。
かなりご苦労をされるのではないかと、読み終わって心配してしまいました。。