あらすじ
本日の日替わりは鶏じゃがと豚の生姜焼き、焼き魚はホッケの干物、煮魚はサバの味噌煮。ワンコインは親子丼──姑の一子と嫁の二三にお手伝いの皐で営む佃の「はじめ食堂」は、ほっとする美味しい料理と温かな気配りで、今日もお客の笑顔で一杯だ。そんな中、一子の孫で出版社に勤めている要に難問題が持ち上がったり、二三が迷い犬を保護したり……。お陰様でシリーズ累計五十万部突破! ますます絶好調の大人気シリーズ。どの巻からでもお楽しみいただけます。
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最後の2章が怒涛の展開。まさに「大変だー大変だー」という言葉がしっくりくる話。面白すぎた笑お料理も相変わらず挑戦的、魅力的。鶏じゃがは作ってみたい一品ですね。
ほのぼのワクワク美味しそう
このシリーズ10作以上読んでますが飽きません。どうなる?って展開がいつもあり、そして美味しい食べ物は読んでいてほんと楽しく読み進められます。
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この小説に登場する方々は優しい方ばかりですよね。
そしていつもながら、でてくる料理全て美味しそう!
季節がら、今作りたいものは、スペアリブかなー。
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東京都中央区佃。
江戸時代から庶民の町として栄え、現代でも旧佃島地域は昔ながらの人情と風情のある古い街並みで知られている。
そんな佃で2人のおばちゃんが営む食堂兼居酒屋を舞台にしたグルメ&ヒューマンドラマ。シリーズ13作目。
◇
「日替わり牡蠣フライ、2つ!」
皐のよく通る声が店内に響く。今日のランチのメインは牡蠣フライとあっていつにも増して人気だ。
はじめ食堂の牡蠣は身が大きくジューシーで食べでがある。しかも初代店主の孝蔵が考えた自家製タルタルソースがたっぷり付いてくる。これに小鉢が2品つきごはんもおかわり自由で 700円とかなりリーズナブルだ。
実はこの値段はずっと変わっていない。平成元年に消費税が導入されたときも、その後3度の税率アップのときも、営業努力で価格を据え置いてきたのである。
けれど近年の食材価格高騰の煽りを受け、さすがに経営が苦しくなってきた。このままでは昼営業は赤字に転落するのは目に見えている。
対策としては、50円値上げするか小鉢を1品減らすかが考えられる。そのことについて常連さんに相談してみると三原茂之や野田梓などは値上げの方に賛成で、理由は小鉢は2品食べたいからのこと。
それを聞いてもまだ思い悩む様子の一子たちを見た三原は、所用で訪れた大阪でたまたま入った大衆食堂の話を始め……。
( 第1話「未練のカキ鍋」) ※全5話。
* * * * *
今回は大きな変化はないものの、いくつかの恋模様を核にして展開していきます。
まずは安定したところで、康平と瑠美のその後です。
もう何年も連れ添った夫婦のような2人。今回は泊りがけで北関東酒蔵巡りに出かけます。泊まるのは日光金谷ホテルとちょっと贅沢ですが、新婚旅行代わりだそう。
酒の康平と料理の瑠美。専門家の2人が酒蔵の若夫婦に手を貸すストーリーはなかなか楽しめます。
続いて、新登場の塩見秀明。江戸時代についての著書も多い大学教授です。アニメオタクであまり女性にモテないため独身なのですが、ひょんなことから要の勤める出版社とご縁ができ、接待した要に惚れてしまいます。
この塩見教授、はじめ食堂に通っては要の帰って来る看板近くまで粘るほどの入れ込みよう。一方、好きでもない相手ながら大切な仕事相手でもあるため、困惑する要。教授の恋の行方は !?
そして、これも新登場のシリポーン・ムサクンラット。ショーパブ風鈴のニューフェイスのダンサーで、もちろんニューハーフ。
シリポーンの出身はタイ北東部のイサーンです。真面目で辛抱強い性格のシリポーンですが、日本では故郷の料理が口に入らないため元気がありません。
そんなシリポーンを見て義侠心を発揮したのが万里です。イサーン料理を出す店を探し出し、予約までしてシリポーンを招待することにします。
それを聞いたはなが親切すぎるのではと心配した通り、異国の地で自分に優しくしてくれる万里にシリポーンは恋してしまいます。いきなりシリポーンに口づけされて頭を抱える万里ですが……。
最終的には要と万里が結ばれてはじめ食堂を継ぐのではと思っているので、さほど心配せずに読めたこともあり、この2つの恋の成り行きを大いに楽しみました。
最後にもう1つ、万里についての変化を。
これまで魚、特に尾頭付きのものは食べられなかった万里ですが、割烹八雲で修業するうちにこのままではだめだと気づき、食べる練習を始めます。万里の食わず嫌いは矯正できるのか。興味を引くところですね。
ともあれ安心して楽しめる13作目でした。
追伸
他作品とのコラボもありました。
第1話に ( 名前だけですが ) 登場する2人。
1人は谷岡樹という女性。(『ゆうれい居酒屋』) もう1人は日高真帆という女性。(『婚活食堂』)
どちらも民間の研究者で、要の出版社が仕事を依頼するのですがあいにく都合で折り合えなかったという設定でした。
こんな読者サービスが最近の作品ではよく見られるようになったので、ますます読むのが楽しみになりました。
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安定の面白さ。
変わり種焼酎が色々出てきてになった。
万里くんは魚食べられるようになるのか!?
塩見先生はタイ人の人と幸せになれるのか。多分なれそう。ほっこり。要ちゃんはちょっと残念?
タイの人のネタ多くて面白かった。エスニックだね。
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安定の面白さ。
さっちゃんが、だんだん一子さんの人物洞察力似てきたな。
万里君モテるなー。
同い年の要ちゃん、今いくつなんだろう。まさかの結婚?と思ったけど、最後は何も変わらずいつものはじめ食堂。
ワンちゃん(りん子)可愛いな。
こんな可愛いワンちゃんを。。
飼い主さん、ぜひ幸せになってほしい。
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は〜今回も美味しそうな料理がいっぱいだった。
鹿児島県の芋焼酎が気になって調べてみた。知覧Tea酎は手に入りそうだけどフラミンゴオレンジは数量限定でなかなか難しそう。ネーミングも素敵で飲んでみたい。
値上げの波に負けずにがんばっているはじめ食堂に励まされた。
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初夏の春巻きで最後のしめくくりに、努力は奇跡の始まり。そう信じましょう
世の中そうでなくちゃと言った二三の言葉は私も自分の心に沁みてきました。
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姑の一子と嫁の二三が営む「はじめ食堂」のシリーズも、13作目。
しかし、四季折々おいしいものは尽きない。
皐(さつき)もすっかり食堂の店員が板につき、一子の孫娘みたいな感じだ。
常連さんたちもお元気で、三原と野田に経営のアドバイスをもらったり、康平と瑠美には酒と料理のアドバイスをもらったり。
そんな中、二三の娘の要(かなめ)や、料理修行中の万里(ばんり)に思わぬピンチが訪れたりするが、そこへ皐がポツポツともらす一言一言が、苦労した人だなあという感じで、二人とは同い年ながらも老成感がある。
第一話 未練のカキ鍋
物価の高騰の荒波にもまれ、はじめ食堂も値上げを検討せざるを得ない状況に。
値上げも仕方のないことだが、お店の誠意が感じられるかどうかでお客の受け止め方も違ってくる。
第二話 発酵レストラン
康平と瑠美は北関東の蔵元を巡る
第三話 スペアリブと犬
人間と身近な動物が人柄を判断できるのは、実感あり
第四話 めでタイ正月
世界にはいろんな食文化がある。自分だったら食べないというものでも、顔に出してはいけない。自分の国の料理が嫌がられたら悲しいもの、という万里。ずいぶん人間ができてきたと嬉しい。
料理に限らず。いろいろな文化を尊重したい。
第五話 初夏の春巻
本当に「めでタイ」のは、最後のこのお話である。
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食堂のおばちゃん13、安定した面白さでした。旬のものを美味しく頂く大切さをいつも教えてくれます。常連客の顔ぶれにも変化がありまだまだ先が読みたいです。
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はじめ食堂の娘・要と、元社員の万里にそれぞれ春が来るかと思いましたが、本人達は全くその気がなくて別のお相手と一緒になったのは残念でした。
フリーターだった万里が、苦手な魚を克服しようとする姿に成長を感じました。
迷い犬の弥生も、はじめ食堂のマスコットとなりそうでしたが、まさかそんな裏があったとは。破談になって何よりでした。
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要も恋バナ?と思ったのに意外な結末が。まぁ要があまりにも脈なしだったからしょうがないか。二三の拾ったお利口な弥生改めリン子、飼い主さん見つかって良かった。変な男も一子の勘で見事追い払うことができた。今回はタイの料理が沢山紹介されてた。今まで縁が無かったけどソムタムローンプレーンは実在するようなので行ってみたいな。
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一子、二三、皐の3人が働くはじめ食堂。
家庭的な雰囲気で昼は食堂、晩は居酒屋。
常連さんたちのエピソードや美味しそうな料理が癒してくれるシリーズです。
本作は13作目、タイ人、タイ料理が登場。
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安定の面白さ。
何も考えずに素直にどっぷりハマれるのが好き。
最近、ちょこちょこ、新小岩の例の店が出てくるのが面白いなーと思う。
シリーズを跨いで登場してきた人物もいたし(笑)
今回は、おめでたい話が多かったな。
まさかのオーラスでの結果にはびっくりしちゃったけれど。
読んでいるだけで料理&お酒の勉強ができるので、この本はその点でも楽しい。
Posted by ブクログ
しらすと梅肉と青紫蘇の春巻、さっぱりしていて美味しそうでした。餃子は作るのに何故か春巻は作ったことのない私。このメニューも「餃子の皮で代用できるかな?」と。
家庭で作るにはちょっと手間だけれど、気取らないメニューが並ぶ「はじめ食堂」。本当に実在してほしい!
Posted by ブクログ
食堂のおばちゃん13, いろいろなメニューが出て作って見たいとは思うけどなかなか、来るお客の中、色々と思いを持ってくるが、一子の対応が年の功なのか、本当にいつも冷静な対応で感激こんなお店が近くにあったらいいな、中々こういうお店は少ない有ればきっと通い続けると思う。
Posted by ブクログ
安定の…で読みやすいけど
既存のキャラクターに何か進展が?と思ったら、急に出て来た人物が更にぽっと出の人物と電撃結婚とか
今後の展開に何か必要なら納得だけど、ぞうじゃないなら、後半えらいバタバタした感のみが残るかな
Posted by ブクログ
あいかわらずの面々で、穏やかに過ぎるはじめ食堂。
迷い犬の一件、あの飼い主さん、あんなにあっさり納得したの?とか、シリポーンの件などなど、できすぎな感じがしたり、ううん、とすっきりしない。
でも、昆虫食やお魚の件で見せた万里のがんばりは素晴らしかった。
あと、犬のポスターの件、店外の柵につないだ子がいつの間にか店内にいることになってるような。何回も読み返しちゃった。
いずれにしても、ここらで何か大展開が欲しい気がする。