あらすじ
オムレツ、エビフライ、豚汁、ぶり大根、麻婆ナス、鯛茶漬け、ゴーヤチャンプル──……昼は定食屋で夜は居酒屋。姑の一子と嫁の二三が仲良く営んでおり、そこにアルバイトの万里が加わってはや二年。美味しくて財布にも優しい佃の「はじめ食堂」は常連客の笑い声が絶えない。新しいお客さんがカラオケバトルで優勝したり、常連客の後藤に騒動が持ち上がったり、一子たちがはとバスの夜の観光ツアーに出かけたり──「はじめ食堂」は、賑やかで温かくお客さんたちを迎えてくれる。文庫オリジナル。
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食堂のおばちゃんシリーズ第三弾!
時系列としては第一弾のすぐ後になる。
第一話 カラオケ女王を目指して頑張る町内のアイドルおばちゃん。頑張りすぎて家庭を壊しかけてしまう…
第二話 携帯電話を買った出不精のおじさんが、なんとなく明るい雰囲気になる。はたして彼に何が起きたのか?
第三話 男性から女性に身の上を替えた高校時代の同級生。おじいちゃんとの和解はなるのか。
第四話 ある日、ボツリヌス食中毒の疑いを客にかけられる。一応常々食堂で出す食事はすべて冷凍保存してあったので、保健所に調べてもらうことに。そこから浮かび上がる人間関係。
第五話 テレビ取材を受けることになった。できることしかできないよ、という一子と二三に、万里は当日は高級料理を出したいと足掻く。実力以上のことはできないということをどうやって納得させるか?
巻末にレシピつき。第二話がちょっと身につまされた。国際ロマンス詐欺には引っかからないと思うけど、寂しい老後生活の中で亡くなった我が子と同じ名前の人物が現れたらヤられてしまうかもしれない。気持ちはわかる。
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今回も馴染みの常連さんたちに加え、新たなお客さんが登場し、食堂の風景がさらに賑やかに。何より、万里くんの成長がしっかり描かれていて、彼の変化にじんわり感動しました。おばちゃんの優しさと料理の温もりが心に染みて、読んでいると本当にその場にいるような気分に。
登場する料理も相変わらず美味しそうで、特に今回は牡蠣フライがたまらなく食べたくなりました。読後は温かい気持ちになれて、日常の小さな幸せを大切にしたくなる作品。次作も楽しみ!
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常連さんが新しいお客さんを連れて来てくれて、アットホームな雰囲気で溢れ素敵な食堂です。小鉢で出てくるおかずが減って全部美味しそうです。たまにしか外食に行きませんが、小鉢に入れられた煮物が既製品だとメインも美味しくないと感じてしまう私です。なかなか品数は揃えることは出来ませんが本の中に登場すること副菜に挑戦したくなりました。
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初めて読んだシリーズものの小説。
ごく普通のなんの誇張もなく自然にスラスラ読める心温まる本でした。
疲れたときに読むのには最適で、またこのシリーズを読みたくて2冊買ってしまいました。
本の中にでてくるごくごく普通の家庭料理が
食べたくなります。
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1話完結で人情話と料理が両立し、読みやすく引き込まれた。
はじめ食堂のようなお店があったら絶対行きたい!と思わせるほど、メニューが美味しそう。巻末レシピも作ってみようと食欲をくすぐる一冊。
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今回はまた戻って「いま」のはじめ食堂。一(にのまえ)さんの経営するはじめ食堂は一子と二三の姑嫁コンビに仕事の続かなかった万里が戦力として働いている。親御さんにも感謝され、旧友とも再開し、愛情の深さを感じるお話たち。
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食堂のおばあちゃんシリーズ3作目。今回は現代に戻ってのお話。ふらふらとしていた万里くんは何処へ(笑)
若頭として奮闘する成長ぶりがとても微笑ましい。
すっかり料理の腕を上げて、アイデアも湧き出る才能すら感じちゃう。
はじめ食堂立ち上げからの2作目を読んだおかげ登場人物の背景も知ることができて深みが増したよう。
メイさんも登場してきて益々目が離せなくなった。
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ようやくシリーズ三冊め。
ゆっくり読み進めています。(他にも読むべき本がたくさんありますので。)
今回は、バイトの万里くんが中心みたいでした。
それにしてもいつも美味しそうなお料理‼️‼️
近くにあれば、わたしも一日の栄養源として毎日通うな〜❤️
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このシリーズは気軽に読めて疲れを癒してくれる。風邪気味の今には丁度よかった。
そしてまた、出てくる料理が安定して美味しそう。最後にレシピが載ってるお品はもちろん、小鉢の一品一品までいい。“インゲンと茹で卵の味噌マヨネーズ和え”が気に入った。お弁当に入れてみよう。
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ほんと、どの料理も美味しそうでお腹が減る。
私もはじめ食堂に行きたい。こんな素敵なお店が家の近くにあったらいいのに。。
万里の中学時代の友達の性同一性障害のサツキの話「愛と味噌汁」がすごーく良くてちょっと泣いた!
引き続き続編も読みたい。
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おーこれこれ。この下町食堂グルグルもの。これが読みたかったのよ1巻のちゃんとした続き。食堂を舞台にいろんなドラマが起きつつほんの少しだけ変わっていったり成長したり、これが読みたかったのよ。トランスジェンダーの回はギリギリな内容でヒヤヒヤさせつつも上手くまとめてた風だけど、わかっているようで作者には微妙な時代遅れな感覚があるような気配を感じた。気のせいかもね。2巻に出てきた棋士の赤目と万里が同じ苗字なんだけど特に何も語られないのね。伏線臭えなーと全読者は思っているであろう。面白かった。しかしはじめ食堂は喫煙可能なのが嫌だな。
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☆4
シリーズ第3弾
今作は万里くんの成長を感じられた1冊でした!
新しいメニューを考案したり、調理にも一生懸命に取り組む万里くんは、もう「はじめ食堂」になくてはならない存在ですね❁⃘*.゚
どのお話も良かったのですが、第3話の「愛は味噌汁」がとても良かったです(*´˘`*)
皐さん、これから「はじめ食堂」の常連メンバーに仲間入りしてくれたら嬉しいです!
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食堂のおばちゃんシリーズ3作目。
2作目だけは、はじめ食堂の開業当時のお話しでしたが…
3作目は、現代に戻り、1作目の続きです。
万里が新作メニュー開発に活躍しつつ…
みんなで行ったショーパブで、万里の中学の同級生がミスターレディとして踊っていたり…
食中毒疑惑事件が勃発したり…
テレビ番組の取材が来たり…
そんな中で、常連さんとの温まるコミュニケーションが魅力的。
万里の右往左往に、落ち着いて対応する一子さんも素敵です。ピシッと一本筋が通っているんですよね。
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食堂のおばあちゃんシリーズ!
昭和の洋食屋「はじめ食堂」を舞台に繰り広げられる人生の悲喜こもごもと、美味しいご飯に夢中になりました。
『美味しいご飯は人を幸せにする』
本当にそう思う。食堂のご飯がとにかく美味しそうで、まずそれだけで元気をもらえる!
食堂のおばちゃんたちが優しくて安らぐし、常連さんたちとのおしゃべりも和気あいあいとして居心地良さそう。
ここでご飯を食べて、みんなと話せば悩みも軽くなりそうな気がする。
人生いろいろですね。
食堂の料理とおばちゃんたちの対応に心温まりました。
巻末に紹介されている作中のメニューも嬉しい。
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歌はどんな時代でも印象深く心に刻まれる。曲だけでなく歌詞もその時代の思い出と共に生き続けると思うのである。
麻婆茄子とどんな関係が紐付くのかも楽しめる。
二三のはずとふんどしは外れるもんですのよって面白い表現だ。
熊本の太平燕は一時流行し、私は流行の最先端、イヤ中程、すみません、最後方を歩んでいるので、一度だけ食べさせてもらった。ヘルシーでダイエットに向いている。最近はコンビニでもお目にかからない。残念だ。
味噌汁は私も大好きで、日本人に生まれてよかったと感じるものだ。中身によって色んな変化が味わえるのも良い。
辛子レンコンは美味しいからと熊本で大量に買って帰って、家族から叱られた思い出がある。飲食店では食中毒のリスクはつきものであるが、一子の対応が素晴らしい。物語は少し辛い。
私は、モツ煮込みって、特にご飯のお供に口にする。誰がどんな大志を抱くのだろう?
顧客が誰で、何を出すかだけでなく、その店で働く人たちの想いが、すてきな店を作る。食堂に限らず、どんな商売でもコンセプトは大事だと感じた作品だった。
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年始、なかなか読書ペースが上がらず…
癒される食堂のおばちゃんシリーズを読むことに!
安心できる温かいストーリーに今回も癒され、料理へのモチベーションも上がった。
トマトとナスの冷え冷え煮、砂肝の胡麻酢和え、アボカドとブロッコリーのバジルソース和え、牡蠣豆腐、GBSポテト作ってみたい。
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はじめ食堂の毎日。
食中毒騒動や、テレビ撮影で万里くんが舞い上がる騒動や。色々あるけどやっぱりおいしい。一子さんのあたたかさ、二三さんのやさしさ。常連さんとのつながり。近くにあったら行きたいな、と改めて思いました。
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前回は孝蔵さんのいい男っぷりが書かれていましたが、今回はその妻、一子さんのいい女っぷりが見れました。一話一話は少しのトラブルと美味しいご飯の定型的な物語で、それが安心できますし、こうやって少しずつ登場人物のことを知っていけるのも面白さの理由かも。
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食堂のおばちゃんシリーズ。
万里がどんどん活躍しているなぁ。
最後はちょっと不穏な雰囲気になったけど、一子の采配によりまあるく収まった。
新キャラ「メイ」も登場。万里の同級生。これまた好感持てるいいキャラだ。
娘・孫である要より、万里と一緒にいる時間のほうが長くて、万里のほうが家にも馴染んでる気がするよ。もうちょっと要に絡んできてほしい!
砂肝茹でてごま油と生姜の千切りあえるやつ、美味しそう~。
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東京都中央区佃。江戸時代から庶民の町として栄え、現代でも旧佃島地域は昔ながらの人情と風情のある古い街並みで知られている。
そんな佃で2人のおばちゃんが営む食堂兼居酒屋を舞台にしたグルメ&ヒューマンドラマ。シリーズ3作目も5話からなり、第3話が表題作。万里が働き始めて2年目のはじめ食堂を描く。
* * * * *
本巻もこれまで同様に、料理や酒の旨そうな描写に加え、各話ともきちんとテーマ設定されていて収まりがよかったと思います。
当初は目的達成のための手段であったはずですが、知らぬ間に手段自体が目的になってしまっているという、我々が犯しがちな間違いが描かれていた第1話。
親や祖父母から受け継ぐもののうち、本当に大切なものは何かを教えてくれる第3話。
そして全話に共通するのは、チャチな見栄やプライドにとらわれて本質を見誤ってはいけないというメッセージ。そのスタンスを忘れない一子の姿に、しみじみ感動してしまいます。
今回も教えられました。いい作品だと思います。
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安定の癒し!
近くに「はじめ食堂」あったら間違いなく常連の仲間入りだろうなぁ〜
常連さんが集まり家族みたいに泣いたり笑ったり悩んだり励ましたり…温かな空気と飾らない家庭料理で心もお腹も満たしてくれる。
なんて贅沢なんでしょう。
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牡蠣豆腐、砂肝ポン酢が気になる料理だった。
砂肝ポン酢のほうはレシピをメモしたのでこの夏までに作ってみようと思う。
内容はマイノリティを描いていて、神様の間違いだという言葉を選んでいたのがグッときた。
自分の生きたいように生きられる世の中にしていきたいよね。
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姑の一子、嫁の二三、バイトの万里3人で営む家庭的な居酒屋のお話。シリーズ第3巻。
実家のご飯が恋しくなるお話。本作のイチオシはゴーヤチャンプル、食べたくなりました。