山口恵以子のレビュー一覧
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めちゃくちゃ面白い。そして怖い。
何が怖いかって、自分もりつ子のような母親になるんじゃないかと思ってしまうところ。
りつ子の娘への異常な執着、本人からすれば娘のためを思った愛情の結果なんだろうな。子供は母親の作品だと言ってしまうのは異常だとわかる。
わかるけど、りつ子の行動が理解できてしまう。だから怖い。
もちろん、子供の頃は母親から愛されたくて傷ついている娘の星良が、自我が目覚め、母娘の閉ざされた世界から大きな世界へ出ていくと、母親の干渉が嫌で嫌で仕方なくなるのもよくわかる。
母と娘って、母と息子や父と娘よりもこじれやすいのかな。
私も、自分の親みたいになるのが嫌だし、愛せるか自信がな -
Posted by ブクログ
マンガのようにサラッと読めてしまうけれど、読後感がスッキリしていて気分転換に適しているシリーズ。「食堂のおばちゃん」同様に美味しいもの、魅力的な人物がたくさん登場。
今回は少子化問題をテーマにしたテレビの企画に主人公が出演。読者にとてもわかりやすく説明してくれた。「狭い国土に1億人は多すぎるのでは?」「長生きが増えているから少子化が問題になる」など、改めて気づかされる。
また、人を判断する基準として「信用」を挙げた主人公。店の家主は具体的に「金を貸せるかどうか」が信用できるかどうかだと答える。なるほどね〜。
食や婚活に関わる話以外にも、人づきあいや社会問題など幅広い話題に自然に展開されていて、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらずの安定感。
美味しそうっぷりもますますアップ。
個人的には、食べることに苦痛を感じることもある発達障害の子どもたちが登場したことに拍手。
うちの子は「定食系ビジュアル(お皿がたくさん並ぶパターン)」がダメで、なんでもいいからワンプレート、もしくは丼ものにしないとどんどん痩せる、と言う時期があった。
知り合いには、みそ汁の具が3種類以上になると口の中が混乱する子、どんなに細かく刻んでも人参を検知する子、空腹が自覚できない子など、食が楽しみからほど遠い場所に存在する現実がある。
そんな子たち自身の思い、親の苦労、とりわけ父親と母親の温度差が描かれていることが嬉しかった。