山口恵以子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネトフリドラマ『地面師たち』を観てからの購入。
長い間積読だったものを、ようやく読み終えた。
地面師の中の手配師(ドラマでいうところの小池栄子さん)にスポットを当てた物語。
ただし、ドラマと本作は全く関係ない。
地面師たちを見た人たちはわかると思うが、
手配師とは地面師の詐欺グループの中の
なりすまし役を調達する役割の人だ。
お金のためなら詐欺に加担してくれそうな老若男女と知り合うために、旅館に勤めたり、ビルの清掃業を日々行なったりしている。
地方の旅館は訳ありな人が働いていることが多いそう。(現代はそんなことないかもしれないが)
そして会社がたくさん入っているビルの清掃業を行なっていると情報収集に役立つらしい。
確かに、自分たちの話を聞いているなんて思わずに、秘密事項を話してしまう時ってなきにしもあらず。
そんなあなたは、情報を抜き取られているかもしれない…!!!
その人になりきるだけで、数百万。
色々な事情で生活に困窮していたら
ぐらっとくる。
彼女は、お金に困っている人を救うつもりで、窮地に陥っている人に声をかけるのだ。
初めての作家さんだったが、詐欺師という犯罪者をヒーローみたいに描くのが上手だった。
犯罪なのだが、なぜか応援したくなってしまう。
そして、実際に地面師たちはまだこの世の中に存在している。
不動産業界で働いているわけではないので、全く実感はないのだが、知らない世界が覗けた分面白かった。
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Posted by ブクログ
地面師におけるなりすましキャストを用意する「手配師」になった女。
面白かったです。ダークヒロイン誕生の物語というか。難しいことはなく、ただの女性が手配師として活躍していく。ちょっと中山七里の「嗤う淑女」を思い出しましたが、それに比べたら殺人などなく、各章ごとにテンポよく”案件”が進んでいくので飽きることなく楽しく読めました。
終盤、もう残り少ないけどこれどうするの?と思ってましたが、うまいことまとめたのにもちょっと感心。やや都合よく押し込んだ感はありましたが、もろもろがちゃんと片付いた終わり方なのもよかったです。
食堂のおばちゃんシリーズなど、食事中心の人情噺の作家さんだと思っていたので、こういう作品があることに新鮮な驚きがありました。「地面師たち」は私は未読で、地面師のあれこれに関する話がどこまでのリアリティを持つのかはちょっとわかりませんが、変に細かくそういうのを書かれるよりこのくらいのほうがすんなりストーリーを終えてむしろいいなと思いました。 -
Posted by ブクログ
1.食堂の常連さんで料理研究家の瑠美先生が要を食事に誘う。瑠美先生の生徒さんで元CAで「スカイめし」という本を出している人がまた本を出したいのだと言う。リヨン料理を美味しくいただくが、料理本は要の担当ではない。2.食堂で働く皐は味噌汁のお店を出したいと修行中で、漬け物を習いたいと言い出す。大根の漬け物は重たいからとやめていたが、皐が任せてと言うので干し大根を30本注文する。3.柔道場を営む夫は生徒の為にと九州の道場と合同合宿を計画するが、それを聞いた妻が大激怒して離婚すると言い出す。4.桜の季節お花見会を計画するが、食べて飲むだけじゃつまらないとエイプリルフールにちなみ、ほら話会をする。5.放浪の棋士赤目将大の本を出したいのだと言う人が訪ねてくる。赤目はいつもビールとコンソメスープを頼む常連さんだった。赤目のアパートの隣に住んでいた西亮介は一子の夫の弟子だったので、西くんに話を聞いたらと勧めるが店で一緒に話す事になる。今までは謎が持ち込まれ二三と一子で解決するのが定番だったが今回はちょっと違う