山口恵以子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ万里が調理師試験に受かって以来、Xデーはいつ来るのかと、読者もおばちゃんたちも息をつめて見守っていた。
常に後継者問題と、先行きに悩む個人営業。
今回はディベロッパーが再開発計画を持ち込み、店を潰すか、というところまで追い込まれる。
明るい幕切にうるうる。
お世話になった食堂を高尾山呼ばわりはどうかとちょっと思ったけれど・・・
万里はこれからが大変だと思うけど、自分の決めた道を進んでほしい。
第一話 夜のお茶漬け
セレブのエリート息子がまさかの引き篭もり。
ドラマ「マザーゲーム」を思い出す。
第二話 師走の目玉焼き
はじめ食堂に、再開発の立ち退きの話が持ち上がる。
忘年会の盛り上がりの中、来年もこの日を迎えられるだろうかと、ふっと二三は物思い。
第三話 闘う鴨めし
食べ物は戦う力をくれる
第四話 スッポンで一本
メイがいよいよショーパブを引退して念願の味噌汁の店を出す準備を始めようとするが、迷いあり。
再開発事件で散々振り回されたので慰労会をしましょうという一子の提案で、『八雲』という料理屋に行く一堂。
万里は、運ばれる料理の一つ一つに心動かされ・・・
第五話 旅立ちの水餃子
旅立つ人を、湯気の向こうに送り出す。
一子は、昔に思いを重ねていた。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い。そして怖い。
何が怖いかって、自分もりつ子のような母親になるんじゃないかと思ってしまうところ。
りつ子の娘への異常な執着、本人からすれば娘のためを思った愛情の結果なんだろうな。子供は母親の作品だと言ってしまうのは異常だとわかる。
わかるけど、りつ子の行動が理解できてしまう。だから怖い。
もちろん、子供の頃は母親から愛されたくて傷ついている娘の星良が、自我が目覚め、母娘の閉ざされた世界から大きな世界へ出ていくと、母親の干渉が嫌で嫌で仕方なくなるのもよくわかる。
母と娘って、母と息子や父と娘よりもこじれやすいのかな。
私も、自分の親みたいになるのが嫌だし、愛せるか自信がないし、むしろ虐待しないなんて言えないから子供は欲しくない。どうしてみんな抵抗なく親になれるのかと最近まで思っていた。今も思っている、が正しいかな。
夫はいまいち理解できないみたいだったけど、
私が母親としてまともじゃなかったら絶対に指摘して!離婚してでもいいから子供を守って!という約束をして出産した。
毒母ではないと思いたいけど、その危険性はあるから気を付けないとと思っている。
親子でも、他人。
あなたのためよ、というのは嘘。全部自分のため。
私の好きなことが娘の好きなこととは限らない。
愛情と支配をごっちゃにしないこと。
改めて肝に命じようと思った。あー怖い! -
Posted by ブクログ
マンガのようにサラッと読めてしまうけれど、読後感がスッキリしていて気分転換に適しているシリーズ。「食堂のおばちゃん」同様に美味しいもの、魅力的な人物がたくさん登場。
今回は少子化問題をテーマにしたテレビの企画に主人公が出演。読者にとてもわかりやすく説明してくれた。「狭い国土に1億人は多すぎるのでは?」「長生きが増えているから少子化が問題になる」など、改めて気づかされる。
また、人を判断する基準として「信用」を挙げた主人公。店の家主は具体的に「金を貸せるかどうか」が信用できるかどうかだと答える。なるほどね〜。
食や婚活に関わる話以外にも、人づきあいや社会問題など幅広い話題に自然に展開されていて、お店のカウンターで隣の人の会話を聞いているような気分に。