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ビル清掃員・三矢唯の真の仕事は地面師詐欺の“なりすまし役”を手配すること。一度は全てを失った彼女は、窮地に陥った人々に大金をもたらす仕事を「人助け」と信じ、半生を投じてきた。やがて迎えた人生最後の案件、身体に複数の欠損を持つ老女の手配を依頼され――裏社会を誇り高く生きる女の姿を描く痛快ノワール!
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Posted by ブクログ
地面師の中の手配師になった女性の話。 丁寧にいきさつが描かれるので、主人公に寄り添いながら読み進められた。 ドラマの地面師は見てはいないが、小池栄子さんを頭の中で動かしながら読んだ。 なかなか理解できない状況や生き方にも関わらず、そうだなぁと納得できました。心の動きとか好きな感じ。例えば、主人公が実...続きを読む家を出ていく辺りの描写とか。 ハラハラしたり、痛快だったり。ドラマはもっと過激みたいですね。これくらいが、私には丁度楽しめるかな。星5つ。
面白かった。 地面師の物語ではあるが、それぞれの詐欺事件を軽い感じで描いていることもあり、「人助け」という大義名分を持つ唯の心情に沿って、かえって詐欺事件に爽快感すら感じてしまう。 地面師の末路としては穏やかな終わり方となっていて読後感も良かった。 勧善懲悪ではないところが斬新で面白かった。
いつもは料理メインの本ばかりなので、びっくり。 でも、昔はミステリーも書いていたよね、と思い出しつつ。 料理であれ、ミステリーであれ、面白い! 地面師の話かなーと思いきや…? 最後にビシッと様々な伏線が回収されていて気持ち良かった〜。
なんと、あの平和な食堂のおばさんシリーズ作者の書いた本。読み応えたっぷり。面白かった。 唯は75歳の清掃員。下斗米と迫水、忍足、鎌田と料亭でご飯を食べる。 忍足は情報屋、物件の情報を集める。 迫水はニンベン師、書類や印鑑、身分証明書の偽造を請け負う。 鎌田は交渉役、直に相手と接触して商取引を行う。...続きを読む 唯はなりすまし役を手配する手配師。 下斗米は大元締め、計画を立案し、それぞれの専門家を選んで、計画を実行に移す。 昭和50年。唯は特殊詐欺にあう。倒産する会社の株を購入。300万円渡されて実家を追い出される。 城崎温泉の旅館ふじのやで働く。お客さんに誘われて、東京に帰る。72歳の男の未亡人に化けるよう言われる。この事件の時の責任者は館林。ここで交渉役の下斗米に会う。 次の案件は綾瀬瑠佳62歳の未亡人。昔の同僚の長谷部文乃に500万円で依頼する。文乃はうまくやりおおせた。 増田恒男70歳。阿佐ヶ谷200坪の屋敷に暮らす。またなりすまし役を手配する。 バブルが弾けて、手配師の仕事は休業状態。児玉林太郎を手配したが、ドジを踏まれたのでこのヤマはなくなる。 1000万と引換に右手の指4本と左耳たぶを落としてもらう。
詐欺師(地面師)になるまでの人生を追体験できる小説。 表の顔は「掃除屋のおばちゃん」でも真の姿は「地面師一員の手配師」。 内容からもとてもそそられる内容だったので気になって読みましたが、 なぜ、普通の女性が詐欺師に染まっていくのか、とてもリアルで面白かったです。 詐欺師の魅力に惹き込まれる感じも...続きを読むありました。 人を騙すしてお金を手に入れるのは道徳的にはもちろんダメだけど・・・ 手に入れたお金で人生をやり直すチャンスを与えれるのも捨て難いとも感じます。
ビル清掃員と地面師の二つの顔を持つ女性の半生を描いた小説。面白くて一気読み。自分が手配したなりすましは犯罪に手を染めるしかなくなった落伍者。そんな人たちを手助けしているのだと信じるところが恐ろしい。
地面師におけるなりすましキャストを用意する「手配師」になった女。 面白かったです。ダークヒロイン誕生の物語というか。難しいことはなく、ただの女性が手配師として活躍していく。ちょっと中山七里の「嗤う淑女」を思い出しましたが、それに比べたら殺人などなく、各章ごとにテンポよく”案件”が進んでいくので飽...続きを読むきることなく楽しく読めました。 終盤、もう残り少ないけどこれどうするの?と思ってましたが、うまいことまとめたのにもちょっと感心。やや都合よく押し込んだ感はありましたが、もろもろがちゃんと片付いた終わり方なのもよかったです。 食堂のおばちゃんシリーズなど、食事中心の人情噺の作家さんだと思っていたので、こういう作品があることに新鮮な驚きがありました。「地面師たち」は私は未読で、地面師のあれこれに関する話がどこまでのリアリティを持つのかはちょっとわかりませんが、変に細かくそういうのを書かれるよりこのくらいのほうがすんなりストーリーを終えてむしろいいなと思いました。
地面師グループの中でなりすまし役を手配する「手配師」の女性が主人公 彼女の人生が流れるように進んでいく。詐欺にあい、失って、地面師詐欺に加わったことで充実感のある人生になったんだろうと思う
山口さんには何回目かのトライでやっと当たって嬉しい。序章では地面師達がいきなり集合する場面から始まり、そもそも地面師詐欺の手口がイマイチ把握出来ずに、最初は面食らったが、メンバーの年齢がそれなりで悪感情を抱けない。主人公・唯(70代)の背景が次章で明かされ共感していく。何故、唯が地面師詐欺の”なりす...続きを読むまし役”を手配する『手配師』となったかが描かれていた。唯自身が20代で詐欺に引っかかってしまった経緯が書かれ、唯はそれを受け止め、それならばと湿っぽくならずに次の生き方に踏み出す。冷静沈着な女主人公に惚れ惚れとなった。犯罪であるのにこうありたいものだと思わせるのはさすがだ。 唯は社会の底辺層で働きながら”なりすまし役”をストックし、その中から最適な人材を見つけ作り上げる役目だ。唯は長い歴史で信任を得ている一方で、なりすまし役を演じた窮地に陥った人々に大金をもたらし、第二の人生を歩ませているのだった。半世紀にわたり裏社会で腕を振るった唯が、70代で迎えた最後にして最大の仕事を請け負う。 途中で出て来た事件や人物が最終章で回収され辻褄が合い気持ちよく本を閉じられた。 まさに『痛快ノワール』だった!
観察眼がないとできない役割だ。やってることは褒められたことじゃないけど、人助けになっているという。それを考えると複雑。
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手配する女
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山口恵以子
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