あらすじ
ビル清掃員・三矢唯の真の仕事は地面師詐欺の“なりすまし役”を手配すること。一度は全てを失った彼女は、窮地に陥った人々に大金をもたらす仕事を「人助け」と信じ、半生を投じてきた。やがて迎えた人生最後の案件、身体に複数の欠損を持つ老女の手配を依頼され――裏社会を誇り高く生きる女の姿を描く痛快ノワール!
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Posted by ブクログ
面白かった。
地面師の物語ではあるが、それぞれの詐欺事件を軽い感じで描いていることもあり、「人助け」という大義名分を持つ唯の心情に沿って、かえって詐欺事件に爽快感すら感じてしまう。
地面師の末路としては穏やかな終わり方となっていて読後感も良かった。
勧善懲悪ではないところが斬新で面白かった。
Posted by ブクログ
いつもは料理メインの本ばかりなので、びっくり。
でも、昔はミステリーも書いていたよね、と思い出しつつ。
料理であれ、ミステリーであれ、面白い!
地面師の話かなーと思いきや…?
最後にビシッと様々な伏線が回収されていて気持ち良かった〜。
Posted by ブクログ
なんと、あの平和な食堂のおばさんシリーズ作者の書いた本。読み応えたっぷり。面白かった。
唯は75歳の清掃員。下斗米と迫水、忍足、鎌田と料亭でご飯を食べる。
忍足は情報屋、物件の情報を集める。
迫水はニンベン師、書類や印鑑、身分証明書の偽造を請け負う。
鎌田は交渉役、直に相手と接触して商取引を行う。
唯はなりすまし役を手配する手配師。
下斗米は大元締め、計画を立案し、それぞれの専門家を選んで、計画を実行に移す。
昭和50年。唯は特殊詐欺にあう。倒産する会社の株を購入。300万円渡されて実家を追い出される。
城崎温泉の旅館ふじのやで働く。お客さんに誘われて、東京に帰る。72歳の男の未亡人に化けるよう言われる。この事件の時の責任者は館林。ここで交渉役の下斗米に会う。
次の案件は綾瀬瑠佳62歳の未亡人。昔の同僚の長谷部文乃に500万円で依頼する。文乃はうまくやりおおせた。
増田恒男70歳。阿佐ヶ谷200坪の屋敷に暮らす。またなりすまし役を手配する。
バブルが弾けて、手配師の仕事は休業状態。児玉林太郎を手配したが、ドジを踏まれたのでこのヤマはなくなる。
1000万と引換に右手の指4本と左耳たぶを落としてもらう。
Posted by ブクログ
詐欺師(地面師)になるまでの人生を追体験できる小説。
表の顔は「掃除屋のおばちゃん」でも真の姿は「地面師一員の手配師」。
内容からもとてもそそられる内容だったので気になって読みましたが、
なぜ、普通の女性が詐欺師に染まっていくのか、とてもリアルで面白かったです。
詐欺師の魅力に惹き込まれる感じもありました。
人を騙すしてお金を手に入れるのは道徳的にはもちろんダメだけど・・・
手に入れたお金で人生をやり直すチャンスを与えれるのも捨て難いとも感じます。
Posted by ブクログ
不動産業も不動産投資の世界も齧ってきたので、中途半端な話だったら嫌だなあと読み始めましたが、人の手配の話で終わってたので面白かったです
相手にリスクを取らせても、結果オーライでもうかればいいじゃんという姿勢には、なんか親近感があります
この業界そういう人多い気がする
Posted by ブクログ
一気読み!裏社会の話だからドロドロ殺伐とした感じかと思えば、主人公の人生の話だった。
読み終わった後はしみじみとした感情が残り、ちょっと感動した。
人生は選択の連続。
彼女が人のためとしたことを肯定したいとさえ思ってしまった!
Posted by ブクログ
地面師詐欺に関わる女性の人生の話。
フィクションかと思った。
昭和から平成にかけて、
いろんな事件も見聞きしながら、
大金を手に入れていく。
一気読み
Posted by ブクログ
さくさくと読めて面白かった。
他書籍の「地面師たち」のようなバレるバレないのハラハラする展開はあんまりないが、楽しめた。
結婚詐欺と投資詐欺にあった唯は家族に勘当され、城崎の温泉街で身を潜めながら働いていたところ手配師に出会い、自分も地面師の道へ。
手配師、唯の生涯を描いたような作品。
Posted by ブクログ
上流階級だった唯がなぜ地面師の仲間になったのか。
自身も詐欺にあった過去を盛り込みながら人生最後の大仕事が描かれます。
さくさく読めて面白かったですが、唯が優秀すぎて数々の案件が駆け引きも何もなくスムーズに終わっちゃう。もう少しハラハラ感も欲しかったです。
詐欺で人助けができると信じてる唯を見てると、まあそうかも…と思えてしまう。
かつての仲居仲間の満佐子も唯のおかげで助かる訳ですが、それにしても覚悟がすごかった!自分だと想像すると怖い。