あらすじ
「食と酒」小説の名手が贈る、心温まる居酒屋の物語
新小岩の居酒屋・米屋は気の利いたつまみとおかみの人柄で悩みを抱えたお客も癒されるのだが、じつはとんでもない秘密があって……。
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悩みを抱える人だけが辿り着く居酒屋。
そして女将さんは幽霊。なるほどのタイトル。
でもいつも女将さんが”うたた寝”から目を覚ます時から始まるので、女将さんは自分が死んだと思っていないのかな。
女将さんと悩みを抱えるお客さんとのやり取りがいい感じで重くなく、何とか良い方へと流れを変えれるのは、作中に登場する料理のおかげかも。
どの料理も美味しそうだった。しかも簡単!
本の最後にはレシピ集も。塩昆布のスパゲティ、とろろ昆布の餡かけおかゆは食べてみたい。
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友人に勧められて読みました。
家庭では料理担当なのでいくつか参考にさせてもらいます。
居酒屋で料理を通して人と関わり救けるようなお話でした。
連作のようなのでまた次作も楽しみにしています。
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一つ一つの話がとっても優しくて、常連さんが温かくて、特に最後の最後は本当に泣けました。
亡くなっても周りの人が今日もその人を思い続ける限り、魂は死なないんだなと。
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婚活食堂も良かったけど、こちらの居酒屋さんの方がさらにほっとして飲める感じでいい。しかも悩めるお客様さん達にそっと背中を押すような言葉もあって、私も行ってみたい。出てくるメニューの数々が美味しそう。まずは塩昆布のスパゲッティを作ってみたい。
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ちょっとしたおつまみに気取らない酒の肴。どれもが美味しそうで、ほどよくお酒が進みそう。そんな素朴な居酒屋を人の好さそうな女将が営んでいるのは、下町のレトロな繁華街。この女将、実は30年も前に亡くなっているのだが、本人はその事実に気づいていない。といって魂が彷徨っているのではなく、元気に明るく実体(?)を持って働いちゃっているのだから恐怖も哀れみもまったく、ない。
このお店は霊界ではなく異世界に存在しているようだ。(そんな感じのニュアンスを著者も巻末で明かしている)なんらかの波長が合った現代(女将の世界からみれば30年後)の悩みある客がふと、たどり着き腰を落ち着ける。女将と話をするうちに心が晴れ、自分のやりたかったことを思い出し、自信を取り戻していく。聞き上手な女将が素敵!女将は女将で客から洋風の料理を聞いたならすかさずレパートリーにしたり、知り得た情報を必要とする別のお客さんにそれとなく伝えたりと、実に素晴らしい働きをする。いとも簡単に時空を超えつつ四方まるく収まるのがすごい。
著者様の手腕が唸る素敵で不思議な物語。シリーズ化してるんですね。嬉しい!ゆくゆくは実写化も希望!
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私は一見さんでお店に入ることが好きだ。といっても年に数回出張のときだけだけど。自分から積極的に話をすることはないし、人付き合いも得意ではない。ただ、帰る頃には自分もお店の空気に溶け込んでいて、何か漠然と一歩前に進めた満足感が包み込んでいる。
ゆうれい居酒屋はそんな満足感をほんわかに与えてくれる。
新小岩、いまは駅ビルが建設中で、2029年には39階建ての複合施設がたつらしい。懐かしさと新しさを発見しながらこの街を楽しんでいこう。
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タイトルに「ゆうれい」という単語があるけど、まったく怖くなく、むしろ人情話しにほっこりし、美味しそうな料理ばかり出て来て食欲が湧く内容。
こんな居酒屋あったら通う!
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東京の新小岩にある不思議な居酒屋にて、女将さんがお客さんたちの悩みにそっと寄り添ってくれる。出てくる料理がどれも美味しそう。このシリーズまた読みたいです。
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居酒屋にやって来る客とそこで提供される料理にまつわる短編集。
どの短編も同じフォーマットで書かれている。
それを安心感ととらえるか、同じでつまらないととらえるか。
奇をてらわない話だからこそ、本全体が安心感であふれる、穏やかな作品だと思う。
提供される料理も自分でも作れるような物だけど、ひと工夫されていて食べてみたくなる。
やって来る客は誰も何かしら問題を抱えていてそれを居酒屋の女将が解決のヒントを提示する。
毎話そうなのだが、その解決方法も大げさではなく、チョットしたきっかけ作り。
あの世とこの世という事を感じるような感じないような。
現世にはその後の人々がつどっているのもいいな。
安心して読める作品を求める人には、そしてちょっとした美味しい物を求める人にはとてもいい作品だと思います。
自分は続巻も読みたいと思いました。
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素朴で美味しそうな料理と、秋穂の気持ちのよい優しい気遣い→ラストには本当はゆうれい居酒屋でしたー!となるパターンのお話の連続だけど、それが全く退屈ではなく、かえって心地よい。
こういうお店、本当にあったらみんな救われるのに。
続編もあるようなので読みます☆
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常連に支えられている小さな古びた居酒屋、一見さんには入りにくいはずがなぜか次々にご新規さんが・・・、「またとお化けは出ない」と女将は思ってるけどまた訪れたくても店がないから行けないご新規たち。三十年前に女将が亡くなって閉店した米屋になぜ今迷い込むお客が出てきたのか、それが気になった。
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☆4
悩みを抱えた人達が訪れる居酒屋「米屋」。
女将さんである秋穂さんの優しさと美味しそうなお料理の数々に、読んでいてほっこり温かい気持ちになりました❁⃘*.゚
「婚活食堂」や「食堂のおばちゃん」シリーズでもそうなのですが、山口恵以子さんの作品に登場するお料理は、どれもとっても美味しそうなのですが、自分でも作ってみようかなぁと思えてしまう所が素敵だなぁといつも感心しております!
ご丁寧に巻末にレシピを載せてくださっていることも多いので、挑戦してみたいと思います。
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山口恵以子さんの作品を読んだのは、本書が初めてです。
いつも立ち寄る本屋さんの文庫本コーナーで物色していると、『ゆうれい居酒屋』というタイトルが目に飛び込んできました。
直ぐに手に取って、裏面のあらすじに目を通すと、
”ちょっと不思議でしみじみ温かい居酒屋物語”とあり、これは「ちょっと面白そうだな」と思い、次に最初の数ページを読んだところで、これは「読まねば!」とレジに向かいました。
読む前の期待を裏切られることなく楽しいひとときを過ごさせていただき、(裏面のあらすじどおり)しみじみ温かい気持ちになりました。
人気シリーズなのでしょう、現時点で『ゆうれい居酒屋4』まで刊行されているようです。
次回、本屋さんに立ち寄った際には『ゆうれい居酒屋2』を持ってレジに向かっていることでしょう。
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二度と訪れる事が出来ない居酒屋、だけど悩みを打ち明けたお客さんはみんなリフレッシュして明日に立ち向かっていける。
このうえないお店と女将さん、一品料理も身近で嬉しい。
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物語の中に出てくる居酒屋メニューのレシピが付いていて簡単そうだった
今度作ってみる!
5つのお話がそれぞれ少し薄く感じてしまったけれど女将さんの人柄が温かくこんな居酒屋私も行きたいな…て思った
新小岩駅の近くにあるらしく文章から想像すると下町って感じなんだけど合ってるかな?
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東京葛飾の新小岩にある居酒屋が舞台のオカルトファンタジー。5話からなる連作短編集。『ゆうれい居酒屋』シリーズ第1作。
◇
米屋(よねや) は下町の商店街にあるごく普通の居酒屋さん。店を1人で切り盛りするのはごく普通の女将さん。出てくるアテはモツ煮込みなどのごく普通の小料理。常連客は商店街のごく普通の人たち。
ただ1つ違っていたのは、女将も店も常連客もこの世のものならぬ存在だったのです。
* * * * *
そんなラノベ風のコメディのような初期設定なのですが、そうならなかったのは、作者ならではの仕掛けの賜物でした。
女将の秋穂がうたたねから覚めて米屋が開店すると常連客がぼちぼち来店してきます。ここまでは冥界での話です。なぜなら現在では秋穂も常連客も故人となっているし米屋はすでに取り壊され整骨院に変わっているからです。
ただし人生の岐路で苦悩する人が商店街を訪れると米屋は忽然と姿を現し、苦悩の人は惹きつけられるように暖簾を潜る。
つまり冥界の扉を現世から開けられるのは一見客となった悩める人だけなのです。
だから、秋穂のカウンセリングによって心が晴れた人たちが再訪しようとしても、もう米屋は顕現しません。
その設定のうまさに感心しました。
あとは山口さんの真骨頂です。
人情話はしっかり読ませるのにくどくはなく、秋穂によって供される「ざっかけない」アテも実に美味しそうです。
お約束となった各話のラストシーンも読んでいて楽しいし、最終話の締めくくりなどは読んでいてうれし涙まで浮かんできました。
ひとつ気になるのは、現世で人助けをしている秋穂や常連客が、自分が死んでいるのを自覚していないところです。もしかして成仏していないのでしょうか。
いつか続編で、ぜひ「成仏」問題を解決して欲しいと思います。
『食堂のおばちゃん』シリーズの中で名前だけ登場させる程度で済ますには惜しい作品だと思いました。
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食堂のおばちゃんとはまた違う感じで、すごくおもしろい!!
ゆうれいの秋穂さんが、今を生きている人たちにアドバイスと美味しい料理を提供してくれます
秋穂さんが作る、とろろ昆布の餡のお粥食べてみたい!!
塩昆布のスパゲッティも美味しそう
続きが楽しみです!
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フォロワーさんにオススメしてもらった本。
短編集だが繋がっている。
毎回同じパターンで構成されているので読みやすかったのと人情物語として勉強にもなる本。
途中着物の専門話が出てきて読むのに苦労しました。著者の着物好きから着物の色々な話が出てきたのでしょうけど興味のない人は読み飛ばしてもさほど影響ないかも。
居酒屋ならではの雰囲気や居心地の良さがこの本から伝わる。
近くにこんなお店あったら嬉しいな。
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新小岩にある「米屋」という居酒屋の女将・秋穂のもとへ悩みを抱えた客がやってくる。
気取らないけど美味しい手料理に心を開いて話すお客にじっくりと悩みを聞いて気持ちを楽にさせる女将。
こんな居酒屋が、あれば通いたくなる。
そして、お腹の具合を見ながら頼める料理も気の利いたものばかり。
サッと作れるものなのに美味しいとわかるのは、文章の巧みさなのか…。
全5話あるが、さくさくと読めて料理も手軽に作れるものばかりだから試してみたくなる。
「シャボン玉ホリデー」の話が出てきて、これを知ってる人って少ないだろうなぁ…なんて思ってしまった。
なるほどそういうことで、ゆうれい居酒屋なんだ、とわかる。
時短レシピ集もあるのが嬉しい。
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新小岩の商店街の片隅にある居酒屋「米屋」。
簡単だけど美味しいおつまみと、気のいい女将がいるどこにでもありそうなみせ。でもその店には秘密があった。導かれるように入った客は二度とは訪れることはない、その店はおかみの幽霊が営む居酒屋だったのだ。
そんな店に奇跡的に訪れるのは自らの才能に悩む料理人、人気の落ちて来た女優など。
店で女将と話し時を過ごすうちに悩みが晴れ新たな一歩を踏み出す。
女将が幽霊だなんて面白い設定で、でてくる料理も美味しそうで、楽しめる一冊。続編も楽しみ。
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悩みや問題を抱えた人が新小岩の路地裏の小さい居酒屋にふらりと入ると、世話好きの女将さんが料理と世間話で心を軽くしてくれる。
でも実はこの女将さんの正体は。。。
新小岩は友人夫婦が住んでいて馴染みがあったので、嬉しくなって読んでみました。
お話はワンパターンの展開だけど、だからこその安心感あり。
「一人でやっているお店だから」「早く出せるものを」などの理由から、冷凍保存やレンチンなんかも多用した時短料理が多く、日常のごはんの参考になります!
春雨中華スープはマネしましたが、簡単でとっても良かったです。
既にシリーズ化されて巻も進んでいるようですね。
続きも読んでみたいです。
Posted by ブクログ
小品ながらなかなかによかった。映画で言えば『男はつらいよ』のような雰囲気がある。
悩みを抱えた客が訪れる居酒屋・米屋。そこで食事をして話をすると不思議と心が軽くなる。でもその居酒屋には秘密があって……。
出てくる食べ物が実に美味そうだし、ほろ酔い程度でいいからたまには飲みたい、そんな気分になれた。ふわっと温かくなれる作品である。
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美味しいし料理と家庭的な雰囲気の居酒屋米屋。
女将さんがふらっと立ち寄った主人公の人生を助けるアドバイスをしてくれる。
婚活食堂の登場人物名もチラッと出てきて、山口さんファンには楽しめる一冊だった。
Posted by ブクログ
美味しい山口さんのお話。
温かい女将さんと商店街のストーリー。
山口さんにしてはファンタジーすぎて
『食堂のおばちゃん』シリーズや『婚活食堂』のようにワクワクできなかった。
お料理は美味しそうでした。
Posted by ブクログ
ややレシピ部分が冗長なものの、あっと驚く衝撃の構成と、なるほどと思わせる微妙な伏線、ほっこりさせる人情話で、第一話は素晴しい短編小説。しかし、これを 5話続けるとなるとなるとマンネリもほどほどにしろという感じで興を削ぐこと甚だしい。短編小説集として本にするなら、違う構成で持ってこなくては…。