あらすじ
「王様のブランチ」で話題! 「食堂のおばちゃん」で人気の著者、新シリーズ第1弾。心もおなかも満たされる幸せの食堂、開店です。牛スジ、葱鮪、トマト、蟹面といった名物おでんや牡蠣のカレー煮、蒸しイチジクの甘味噌かけなどの美味しい小料理……東京・四谷の「めぐみ食堂」は、女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋だ。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって――。ときにほろ苦くも心あたたまる連作短編集。
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Posted by ブクログ
ゆうれい居酒屋シリーズを読み終えてしまったのでこのシリーズにも手を伸ばしました。
少し違うけれど似たような両シリーズ、またしばらく楽しめそうで嬉しいです。
このシリーズは登場したキャラクターみんなが結婚して幸せになるのだろうか? 次作以降で本作のキャラクターたちは再登場するのか楽しみです。
Posted by ブクログ
いやあ、いいなあ。
よく味の染みたおでんと、
女将が趣向を凝らした季節の一品料理。
美味しいお酒と、
そしてもう一つの酒の肴
他人の「婚活話」。
だって、楽しいし、ワクワクするし、幸せな気分になるじゃない。
この先人生を共に歩む相手のことを真剣に考える人には、「頑張れ!」って背中を押してあげたくなったり、悩みを聞いてあげたくなるじゃない。
別に婚活のための食堂ではないんだ。もと売れっ子占い師だったがパワーがなくなり、おでん屋に転向した玉坂恵のカウンターのみ十席ほどの「めぐみ食堂」。常連さんには婚活中の吉本千波や娘に変わって婚活中の千々石茅子や出産適齢期を考えるとそろそろ焦りがないわけではない40代キャリアウーマン左近由里や結婚は意識していない31歳の好青年、見延晋平がいる。
全国に12もの医院をもつ一大美容整形外科の令嬢でセレブ専門の結婚相談所に登録しているが、なかなかこれといった相手に巡り会えない千波。女手一つで娘を育てた派遣社員の茅子から見れば千波は「恵まれているから、何かを犠牲にしてでも結婚したいと思わないから相手が見つからない」のだが、そんな境遇の全く異なる客同士が相手を傷つけることなく、優しくアドバイスするのだ。当の本人がいない時には「そういえば〇〇さんの婚活進んでるのかな」などが話題に。
仕事も暮らしの境遇も全く異なる客達が、古くて小さいが温かくて家庭的なおでん屋の中で婚活を語り合うのが何ともワクワク。
こんなカウンター席だけの食堂って、知らない客同士が仲良くなったりするんだなあ。私も身軽になったら行ってみたいなあ。
そして、いつの間にか客同士で「いい感じ」にもなってたりするんだなあ。
恵は元占い師というだけあって人を見る目があるんだなあ。例えば茅子が結婚させたい娘の咲子が客で来た時、容姿も性格も悪くないのに会話力が不足しているのに気づく。「性格を変えることは出来ないが、少しいいところを磨いて自分をプレゼンする能力を付けることが婚活には必要」って自己啓発本よりこの小説読んでたほうが勉強になるじゃない。
茅子の娘、咲子は結局自分で相手を見つけたが、母の望むような相手ではなかった。千波に相応しい相手も「何不自由ない暮らしをさせてくれる相手」ではなかった。
「何不自由ない暮らし」をさせてくれる相手が欲しいのか「苦労を共にしてでも支えたい」相手が欲しいのか。「同じ境遇」の人がいいのか「気の合う」人がいいのか。
婚活って生き方についてものすごく考えることだなあ。人生に一回しか出来ないこと(上手くいけば)だから、人の婚活を見てワクワク幸せな気分になりたい。
Posted by ブクログ
山口恵以子さんの作品を初めて読んだ。
とっても面白かった!!久しぶりにシリーズ物。
占いと食と、若干ミステリーな要素もあって、とても面白いストーリーでした。
早く続きが気になる!
Posted by ブクログ
聴く読書。読者の恋愛体験によって受け取り方がそれぞれかもしれないと思う内容だった。嫌悪感というか、違和感というか……そういう気持ちになるかも。年の差婚などに抵抗がある人は要注意かもしれない。
Posted by ブクログ
もと占い師って所が胡散臭いと思ったけど読み進めるうちにそこまで気にならなかった。
でも『食堂のおばちゃん』シリーズの方が献立の解説が詳しく“料理をつくりたい!”という気分になり個人的には好きかも。
婚活食堂シリーズはどちらかと言うとストーリーメインな感じ。
Posted by ブクログ
東京は四谷のおでん屋「めぐみ食堂」を舞台に常連客達の「婚活模様」を描いた作品。残念ながら、私に婚活をする予定はないし、そも結婚の予定もないのでこの常連客達の婚活模様にリアリティがあるのかは知りようもない。だが「結婚したい」と心から思い、前に進もうとする常連客達はきっとこれからも幸せをつかんでいくのだろうと思わせてくれる。
少しメタ的な観点からの話になるが「縁」という恋愛を書くうえで切っても切れないのに、どうしても詳しく書くと冗長になるものを店主の元占い師設定を使ってシンプルに描けていることには、発想的に脱帽。長いシリーズをこれからも少しずつ読んでいけることに感謝と喜びを表したい。
Posted by ブクログ
美味しそうな食事、素敵な常連客達。私も是非めぐみ食堂に通いたい。色々な結婚があるなぁとしみじみ感じた。そして、私も真行寺さんみたいないつでも支えてくれる格好良い人が欲しいなぁ。
Posted by ブクログ
茅子がプロポーズされるところが特によかった。茅子さん、素敵な女性だもんね。わかるわあ。
ラストは怒涛のように感動の嵐。
結婚は難しいですね。
でも、信頼と愛情があれば、苦労があっても、条件が悪くても、年の差があっても、苦労の中にも幸せを見つけることができるのかな。
綺麗事かしら。
恵さんも、いつかいいパートナーができますように。真行寺さん?
Posted by ブクログ
色んな愛の形があるんだな〜と思った
年の差婚って結構あるんだなと
恋愛感情があまり得意では無いけど恵さんを1人通して恋模様を描いているからか、サラッと読めたな〜
1歩踏み出して見なきゃなにも変わらないなと再確認させられました。
続きも読みます。
Posted by ブクログ
結婚は、相性と信頼と愛情。はたから見たら、年齢差、環境の違い等で反対されても、やってみたら上手くいくかもしれないし、失敗してもいいじゃない。
おでんも、おふくろの味。幸せの象徴。他の料理も、季節感や郷土愛が感じられ美味しそう。
恵と真行寺さんも幸せになってほしい。
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
牛スジ、葱鮪、トマト、蟹面といった名物おでんや、牡蛎のカレー煮、蒸しイチジクの甘味噌かけなどの美味しい小料理…東京・四谷の「めぐみ食堂」は、女将の恵が一人で切り盛りするおでん屋だ。元・人気占い師の恵は、ある事情があって今は“見る力”を失っていたが、結婚のさまざまな悩みを抱える常連客と接するうちに、“男女の縁”が見えるようになって―。ときにほろ苦くも心あたたまる新シリーズ第一弾。
令和5年2月5日~8日
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
子どもをもとうと思わない限り、結婚することのメリットは特にないように思っていたが、「結婚」という制度がもたらすメリットを改めて考えさせられた。色んな形の結婚が表現されているのが良かった。
Posted by ブクログ
読みやすくて、するする読めました。
おでんやのめぐみ食堂に惹かれた人たちが次々に相手を見つけて結婚にいたる。その一つ一つと、それを後押しする周りの人たちの眼差しが大らかで暖かくて、ほんわかします。
占い師のくだりは少し現実から離れる感じもあるけど、物語に深みを与えてくれるかな。
Posted by ブクログ
おでんが美味しそうで食べたくなりました!
秋~冬に読むと
よりおでんが恋しく感じそうです(*^O^*)
グルメ重視で読みたい人にはおすすめです!
主人公が元占い師で霊感がある設定は
あんまり好きじゃないと言うか微妙。
2巻で読むの辞めました。
婚活と言うよりは縁結び食堂といった印象。
私は成長ストーリーが好きなので
例えば、主人公が元婚活アドバイザーで
結婚を望むお客さんに具体的なアドバイスを
して、成長を促す。
(コミュ障が自然と話せるようになる
コツとか…)
それでお客さんが奮闘して成長することで
見事ご縁で結ばれる話なら
シリーズ読破するかも?(;^_^A
Posted by ブクログ
ちょっと下世話だったり、古い?ステレオタイプな考え方が鼻についたりするところもあったけど、読みやすく読後感も悪くない。
もう少しヒネリがあったらもっといいのにな。
Posted by ブクログ
食堂のおばちゃんでファンになった山口先生の本を購入。
主人公のおでん屋になるまでの経緯を理解するのに時間がかかった。
婚活は登場人物それぞれの悩み。常連さんの婚活話を聞いているうちに結婚がまとまっていったのだから、パワースポットと言われてもおかしくないかな。
おでんネタはどれもおいしそうで、お店があったらぜひ行ってみたいっ。
蟹面!ちょうどテレビでも見たばかり。おいしそう。
Posted by ブクログ
面白かった!
どれも意外な結末を迎えていて、全くダレない。
続きもあるようなので読みたいんだけど、BOOK・OFFではまだお高いので値下げされるまで待ちます(笑)
Posted by ブクログ
本書は元占い師であるおでん屋の店主が常連と話をする中で結婚に導くお話です。
婚活をしているのは主に女性で各々抱えている問題や背景が独特で、飽きずに読み切れました。本書の魅力はストーリーがリアルタイムで進展していく中で、おでん屋のメニューが変わっていきます。小説で時系列を説明する際は「汗ばむようになり」と外気のことや「世間はクリスマスシーズンで」とイベントにより指し示すことが多いですが、本書は芽キャベツのお通しが出るようになったり、トマトのおでんがでて夏を感じさせたり季節のアピールが独特で読んでいて楽しかったです。
夜にゆったり読みない内容ながらお腹が空くので悩ましい一冊でした。
Posted by ブクログ
そんなに期待した面白さではなかったけど、聞き過ごして終わった。結婚したいかぁ。結婚したいというよりもそれくらいの異性の親友に出会えるかってことよね。難しい。
Posted by ブクログ
常連5?名様
見事にご結婚されて行きました(*^^*)
私もこんな美味しそうな食堂の常連になりたい!
ついでに結婚に結びついてみたい(≧▽≦)笑
Posted by ブクログ
占い師がおでん屋の女将になって身の回りの人たちとの温かい日常が流れる話。
常連客から結婚する人たちが出てきたことから婚活食堂と呼ばれているが、こんなおでん屋があれば行きたいし、いろいろ話を聞いてほしいなって思った。
Posted by ブクログ
山口恵以子さん初読み
とても面白かった。良い感じにテンポ良く読める。
今どきの結婚事情、いろいろ。
ちょっと背中を押されれば、上手く行く事もあり、
なのですね。
何といっても、食堂メニューが美味しそう!
つい、おでんなんか作りたくなる!
最後に婚活食堂のメニューのレシピ集も有り。
Posted by ブクログ
不思議な力を持つ主人公が営むおでん屋に集う人が結婚していくお話。
不思議な力で辻褄合わせてるとこはあるけれど、誰と誰が結ばれていくか、楽しく読める。
不思議な力があるので不幸は起きないと安心して読めます(笑)
Posted by ブクログ
食堂のおばちゃんシリーズが好きで、このシリーズも気になり読んでみました。
主人公が「霊能力者」という点がちょっと微妙だと思うのと、その過去が、いつの時代のメロドラマ?という設定でちょっと白けました。
でも、それぞれの話は面白いし、食べ物は美味しそうなので、暇つぶしに読みました。