あらすじ
幸せになりたいだけなのに――
人殺しの父に愛されたかった娘、
都合のいい従順な女性経理、
一人息子の完璧な婚約者……
「食堂のおばちゃん」「婚活食堂」の著者が描く驚愕の愛憎劇。
未発表作含む10編を収録。
狂おしいほどの情愛を描くサスペンス集!
この絵を私は知っている――
矢沢澪は偶然入った美術館で、とある抽象画を前に奇妙な感覚に襲われる。蘇るのは、20年前に亡くなった父と館山で過ごした幼い日の記憶。
調べるうち、作者も同時期に館山にいたことが分かり、澪は一つの疑問に辿り着く。
「彼もあれを見たのだろうか?」一枚の絵が導く父の死の真相とは(「見てはいけない」)。
愛と憎しみ渦巻く珠玉の全10編。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
い違い、思い込み、そこからくる狂気の愛
20〜40ページ程度の短編にも関わらず
戦慄、恐怖、切ない恋など
読んでて気持ちが混乱!
狂気な愛を
そして優しい愛
Posted by ブクログ
全体的にビターな短編集。
救いがあったりなかったり、ハラハラ展開で読み応えありました。
お気に入りは「夕顔」
人気絶頂のバンドマンとダラダラ3年付き合っていた夕那。最初はキラキラした思いだったけど、気が向いた時だけ来るセフレ関係に嫌気がさしていた…
真面目な教師に交際を申し込まれ、好意はあるけどバンドマンほどの熱量がなく揺れていたけど、とあるキッカケで吹っ切れた夕那の前向きな行動にスカッとしました。
Posted by ブクログ
見てはいけない/遠い村/学生街の喫茶店/幻の蝶/拾いもの/野菊のように/アレキサンドライト/お百度参り/夕顔/腹上死
あとがき
ほんわか呑み食べ物語とは違う味ですね、やっぱり
それぞれ違う味を楽しめました ふふ
Posted by ブクログ
全然知らない作家さんだったけどサイン本だったので初めて買ってみた。短編集。愛と憎しみにあふれていて救われない結末が多く辛かった。「野菊のように」弱いところがある息子が過去を持つ女を妻にして幸せになれるとすべてお見通しのおばさんがあってる気がする。「夕顔」ダラダラ続いていた男女の関係をスパッと切ったところがよかった。あとは怖かった。特に「アレキサンドライト」男は愚かだ。