スティーヴン・ハンターのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スティーヴン・ハンター『銃弾の庭 下』扶桑社ミステリー。
ドイツ軍の狙撃兵とアール・スワガーの攻防。
退屈な時間。スティーヴン・ハンターらしい銃火器や兵器の描写ばかりが目立つだけで、消化不良のストーリーに、期待した面白さはなかった。
今月の扶桑社ミステリーは、キム・オンス『野獣の血』も期待外れだったし、一体どうしたことか。
陸軍少佐に昇進し、ロンドンに飛んだアール・スワガーは、戦略事務局のジム・リーツ中尉とともに対ドイツ狙撃兵作戦の立案にあたる。準備が整い、海峡を渡って最前線へと身を投じたスワガーとリーツが目にしたのは、過酷な戦地の現況だった。
定価1,320円
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Posted by ブクログ
ハンターは好きな作家で、ほとんどの訳書は読んでいる。
上巻だけで読後感もおかしいが、ちょっと書いておく。
ボブ・リー・スワガーは、ジューバ・ザ・スナイパー(『狙撃手のゲーム』のターゲット」をはじめ、過去に政府のために行った狙撃についてその罪を問われることになった。
告発したのは「マザー・デス」と呼ばれる下院議員。BLM(ブラックライヴズマター)の動きに乗って、狙撃の根底に有色人種に対する差別があるというものだ。選挙を有利に進めるためのいいがかりに過ぎないが、ボブは「非道危険行為(ウォンントン・エンデインジャメント)」として票決を受けることになる。 -
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Posted by ブクログ
冒険小説が書店の正面の平積みスペースを飾っていた時代には、スナイパーものも決して珍しくなかった気がするが、今では、映画こそスナイパーをヒーローに据えた作品が途切れなく続いているものの、小説作品として花形になることは、本格ミステリーが復活している昨今ほとんどなくなってしまったようである。
スナイパーものの書き手としては自身銃器に造詣の深いハンターは第一人者であると思うが、そのハンターも、シリーズ・ヒーローであるボブ・リー・スワガーも共に高齢化してしまった。もう一作登場があるかどうか、危ぶまれるほどに。
寂しいことではあるが、時代は移ろい、時は流れる。ヴェトナム世代のスナイパーに今できる -
Posted by ブクログ
冒険小説が書店の正面の平積みスペースを飾っていた時代には、スナイパーものも決して珍しくなかった気がするが、今では、映画こそスナイパーをヒーローに据えた作品が途切れなく続いているものの、小説作品として花形になることは、本格ミステリーが復活している昨今ほとんどなくなってしまったようである。
スナイパーものの書き手としては自身銃器に造詣の深いハンターは第一人者であると思うが、そのハンターも、シリーズ・ヒーローであるボブ・リー・スワガーも共に高齢化してしまった。もう一作登場があるかどうか、危ぶまれるほどに。
寂しいことではあるが、時代は移ろい、時は流れる。ヴェトナム世代のスナイパーに今できる -
購入済み
以前に比べれば・・
以前に比べればストーリー性は少し落ちたかなっていう気がします。そして、その分少し無理な設定が増えたような気がする。まあ、それにしても、シリーズものを読み続けてきて、スワガーはこんなに老いたのかという感慨もありますが、自分もともに年を取ってきたのだという感慨がひとしおですね。でも、読み終えた後、やはりスナイパーに復帰して、推理を働かせてほしいという気持ちがわいてきますよ。不思議だ。
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- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
【上下巻合わせてのレビュー】
世代交代失敗。。。オーヴァー。
本作はボブ・リーからレイ・クルーズに主役交代。さて、その出来栄えはというと・・・アメリカ人のステレオタイプなイスラム人への偏見、アメリカ人の銃への依存がつらつらと書かれていて日本人には理解しがたい場面もあり、あまり読み心地が良いとは言えない。とりあえずアメリカ人は未来永劫テロの陰に怯えてくらしていく恐怖と相対していかないといけないことは否が応でも伝わってくる。そんな中でついにこんな時代がやってきたのだなぁと震撼させられる。これまでのボブ・リー・サーガには敵も明確な理念を持ち合わせていた。しかし本作の敵にはそれが無い。確かに実世界で -
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Posted by ブクログ
犯罪史上最悪にして最も有名な未解決の猟奇殺人。なんでまた切り裂きジャックなの?という疑問がまず最初にあったが、巻末の参考文献リストを見ると、作者のリサーチに費やした想いが見て取れる。
ストーリーは、犯人の日記と記者の回顧録を交互に並べる形で展開する。上巻はスローペース。五人目の被害者以降に動き出すが、当時の時代背景や、記者としての葛藤などにページを割いてあるようで、謎解きよりもその世界観の方が印象に残った。正直、新犯人の解釈よりも時代考証の緻密さに脱帽した感じ。
そして肝心の新犯人だが、あやふやに終わらせるのではなく、はっきりと断定している。今まで語られてきた数多くの犯人像とは明らかに異な -
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